ねこは何かといそがしい
ねこは何かといそがしい
about
© Madoka Yamada
沖昌之 (おき まさゆき)
1978年、神戸市生まれ。アパレルに勤務し、宣伝用人物・商品の撮影担当を経て、偶然出会った猫「ぶさにゃん先輩。」の導きにより2015年に独立。猫好きに話題の写真集『必死すぎるネコ』(辰巳出版)をはじめ、『これネコ それネコ?』(インプレス)など著書多数。『AERA』『猫びより』『デジタルカメラマガジン』にて連載中。2024年秋、キヤノンオープンギャラリー1にて写真展『ネコなんです。』を開催した。
Instagramアカウント:okirakuoki
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“ねこは何かといそがしい”
二匹でじゃれ合うとき、落ち葉を追っているとき、
港で魚を狙うときはもちろん忙しそうだけれど、
ただ寝ているように見えるときでさえ、
猫には猫なりの理由があるように思える。
この写真集は、現時点での僕の集大成。
これまで僕が見てきた猫たちの仕草や
表情の中にある忙しさ、
こだわり、一生懸命さ、
そして、猫なのに人間らしく見えてしまう面白さなど、
「猫ってこう見えるよね」という感覚がこの一冊に詰まっている。
それでも、僕はまだ猫のことは何も分かっていない。
猫の世界には、
まだまだ自分がのぞけていない場所があるのだ。
その場所を見てみたいし、
自分がかわいい、面白いと思った瞬間を誰かに見せたい。
そして、写真を通して、その幸せを
少しでもお裾分けできたらと思っている。
それがずっと変わることのない、
僕が猫を撮り続ける理由なのだ。
二匹でじゃれ合うとき、落ち葉を追っているとき、
港で魚を狙うときはもちろん忙しそうだけれど、
ただ寝ているように見えるときでさえ、
猫には猫なりの理由があるように思える。
この写真集は、現時点での僕の集大成。
これまで僕が見てきた猫たちの仕草や
表情の中にある忙しさ、
こだわり、一生懸命さ、
そして、猫なのに人間らしく見えてしまう面白さなど、
「猫ってこう見えるよね」という感覚がこの一冊に詰まっている。
それでも、僕はまだ猫のことは何も分かっていない。
猫の世界には、
まだまだ自分がのぞけていない場所があるのだ。
その場所を見てみたいし、
自分がかわいい、面白いと思った瞬間を誰かに見せたい。
そして、写真を通して、その幸せを
少しでもお裾分けできたらと思っている。
それがずっと変わることのない、
僕が猫を撮り続ける理由なのだ。
-
岡山県の港町。
防波堤にとまっていたカマキリを
白猫がおもちゃのように遊んでいた。
前足でつかんで立ち上がったり、
面白い動きをしたりするんじゃないかと身構えていたら、
カマキリに思わぬ逆襲を食らい、
すごい形相で後ずさりした瞬間が撮れた。 -
福岡県の猫島。
後ろの猫が二本足で立ち上がり、
口を開けている。
浮気現場を目撃したように見えるが、
実際は別のことが起きている。
ネタばらししちゃうとつまらなくなるので、
ここでは伏せておく。
気になる人は直接聞いてほしい。 -
東京・下町の観光地の猫。
観光客は景色や建物に気をとられて
猫に気づいていなかったが、
しつこい僕に目をつけられた猫は、
嫌気がさして逃げようと壁にジャンプした。
2メートル近くの高さだったので、
後ろ足で壁を駆け上がりながら、
前足でぶら下がろうと爪を出した。
その形を狙った。 -
福岡県の猫島。
漁の準備で漁師さんが
魚をぶつ切りにしていたところ、
匂いを嗅ぎつけた猫たちが集まり、
その様子を見守っていた。
何か起こるんじゃないかと、僕もそばで
四つん這いになって待ち構えていたら、
漁師さんが気を利かせて海に捨てる予定だった
いらない部位を猫たちに投げてくれた。
その部位を我先に奪おうと一斉に跳んだ瞬間、
ばらばらの動きが画面の中で一枚の絵に見えた。 -
熊本県・湯島。
猫と猫車の面白い瞬間が撮れたらいいなと妄想しながら、
何日も通っていたら、ちょうど二匹が上下に重なった。
イリュージョンみたいだと思いながら、
撮影するには少し遠かったけれど、
この瞬間を撮り逃さないことを優先してシャッターを切った。
狙っていたものとは違ったが、
猫は僕のイメージよりずっと多くの面白さを秘めている。 -
香川県・佐柳島。廃校をリノベーションした
島内唯一の宿泊施設「ネコノシマホステル」に住み着く猫。
島のシンボルである三角形の小島をバックに波風を浴び、
ご機嫌でへそ天をする姿。見ていて、
気持ちよさそうな様子が純粋にうらやましかった。