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南八甲田

19 岩木登

南八甲田

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about

岩木登(こばやし みのる)

岩木登 (いわき のぼる)

青森県十和田市生まれ。1979年から六本木、恵比寿の自社スタジオでコマーシャルフォトグラファーとして活躍。2009年にはキヤノンカレンダーの撮影を担当した。主な写真集に『南八甲田の森をゆく』(ART BOX インターナショナル)、『峡谷に宿るもの』(東奥日報社)、『ワッカ Wakka/いのちの水の回廊』などがある。2012年に十和田市焼山に移住し、撮影の拠点としている。
多数の高層湿原(萢)や沼、川、湖、
そして滝が存在している南八甲田。
それらはブナを主力とする
広大な広葉樹林の卓越した保水力がもたらしたもので、
水の楽園と言っていい地域です。
水をめぐる風景こそ南八甲田の真髄です。

そのような自然の中を数百日も野営しながら歩いてきた中で、
私が自然から学んだことは、(シンプルに)、
すべての生物が自由に生きているということ、
そして、他者の自由にも寛容であるということです。
生物多様性とは、まさにこの自由を基盤としています。

「ネイチャーフォト」は、太陽の恵み、自然の力なくしては、
優れた写真は撮影不可能です。
人間の過剰な感情移入は、撮影の妨げとなります。
自然への敬意と愛が必要です。

近年、気候変動による気候危機が深刻化し、
世界各地で大自然が破壊され始めています。
この問題意識をみんなが共有してほしいし、
僕自身、自省の念を込めて、
自然に対する愛のある写真を撮影することで、
少しでも貢献できればと考えています。
  • 氷瀑の底 これは、双竜の滝の落下地点に立って
    滝壺を覗き込んだものです。
    双竜の滝は高さがあり、水量も多い滝であり、
    滝壺全体が巨大な氷塊となっています。
    滑落の危険性を考慮し、
    12本アイゼンを装着して氷塊に登攀し、
    撮影を行いました。
  • ブナの巨人 これは、酸ケ湯温泉の近くに位置し、
    積雪量が非常に多い山域で撮影されたものです。
    アガリコのような奇形をした樹木は、
    幼木期に雪の重みによって
    変形を繰り返した結果と考えられます。
  • 夜の雲海 これは、月明かりの下、
    八甲田山麓の奥入瀬渓谷沿いに立ち込めた
    雲海の全貌を捉えたもの。
    10月のはじめ、八甲田連峰の対面の山岳〜奥瀬山から
    真夜中に撮影したものです。
  • ヤマセ吹き抜ける中湖 ここ中湖(なかのうみ)は
    915年に噴火が起こったところです。
    中湖は十和田湖最深部327mを有し、
    その深さと広さから、
    エネルギー量は列島最大級とされています。
    また、中湖は大陸の風と太平洋からの
    偏東風(ヤマセ)がぶつかる
    地理的位置にあります。
  • バイカモの沢・グダリ沼 これは、日量数万トンの湧き水が出る
    沢で撮影したものです。
    清流の冷水でしか育たないバイカモが広がっています。
    水中にも水面にも梅の花(バイカ)のような
    白い花をつけます。
  • 霜の結晶とロクショウグサレキン これは、12月の早朝、
    まだ青色に輝いている
    ロクショウグサレキンの上に、霜が降りて氷結し、
    びっしりと結晶となって付着している様子を
    捉えたものです。

information

500部限定販売

タイトル
南八甲田
発行年
2026年
仕様
240mm×240mm ラスター(ハードカバー)
80ページ 75点収録 豪華化粧箱付
サイン入りオリジナルプリント付
(240mm×240mm)
印刷
DreamLabo 5000
価格
29,150円(税込・送料込)
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