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「 Life 」動物たちの生きた証

02 福田幸広

「 Life 」動物たちの生きた証

「 Life 」動物たちの生きた証
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about

しあわせ動物写真家 福田幸広(ふくだ ゆきひろ)

しあわせ動物写真家 福田幸広 (ふくだ ゆきひろ)

1965年、東京生まれ。日本大学農獣医学部卒。
イギリスBBC Wildlife Photographer of the Year 2014【両生爬虫類部門】ファイナリスト作家。高校1年の時、タンチョウに憧れ北海道の地を訪れたことがきっかけで写真家の道を志す。「山もいいけど、海もいい」をモットーに、海でも山でも分け隔てなく自分の撮影したいものがあればそこへ行き、時間をかけて撮影を楽しんでいる。現在は「動物たちの幸せの瞬間」を大きなテーマに1年のうち300日以上をフィールドで過ごしている。
写真集・写真絵本など著書多数。
こちらから本写真集に関する
インタビュー動画をご覧いただけます
「Life」は、
1994年に僕が初めて出した写真集につけたタイトルだ。
何もわからず、無我夢中に
動物たちを追いかけていたあの頃と、
28年が経った今では何が変わったのだろうか。
さまざまな思いを巡らせながら、
作品を選んでいる中で気づいたことがある。
それは、動物たちが暮らしている自然の中で
美しい瞬間を切り撮りたいという思いは
あの頃から何も変わっていないということだった。
ファインダーをのぞくと湧き上がってくる
ワクワクする気持ちでさえも。
そんな僕が一番いいシーンと思える瞬間を
切り撮った作品が、この写真集には詰まっている。
それらの写真を通じて、僕と同じようにワクワクしたり、
感動したりしてもらえたら
この上なく嬉しい。
  • ウォンバットの親子
    オーストラリア・タスマニア島
    朝から冷たい雨が降る中、
    小川を挟んでウォンバットの親子が
    ゆっくりと草を食んでいた。
    その様子を全身ずぶ濡れで
    凍えながら撮影していると、
    急に雲が割れ、陽が差して虹が現れた。
    そのタイミングを見計らったかのように
    子どもが母の元へと駆け寄っていく。
    冷たい雨からは予想だにしないシーンだ。
    彼女たちとそれを包む自然の演出を
    ファインダーを通して目撃した瞬間だった。
  • ジャイアントパンダ
    中国四川省臥龍パンダ保護区
    絶滅に瀕するパンダを人工繁殖させ、
    育ててから野生へと戻す施設がある。
    この写真は、その施設にいるパンダを見つめながら
    山谷で暮らすパンダを思って撮影したものだ。
    正面に広がる山の先には仲間が暮らしているはず。
    このパンダはそれを知っているのだろうか。
    夕方の淡い光に照らされ
    物思いに耽っているような姿が愛しかった。
  • ヨーロッパヒグマ/フィンランド
    ロシアと国境を接するこの森には、
    ロシアでのハンティングから
    逃れてきたクマが多いと聞いた。
    秋が始まる前から撮影地に入り、
    彼らが冬眠に入るまでを過ごした。
    小さな木製のブラインドの中で
    息を潜めて彼らが通るのを待つ。
    草紅葉がピークを迎えた朝、
    息を呑むほどに存在感を示すクマの姿が
    その風景に加わった。
  • ドールシープ
    カナダ・ユーコン準州
    ドールシープは全身真っ白な美しい野生の羊だ。
    外気温がマイナス20度にまで下がる
    12月上旬が恋の季節。
    メスの群れにオスが入り込み
    プロポーズのチャンスを狙うのだ。
    急峻な場所に棲む彼らの移動ルートを探るため、
    何日もかかって
    撮影に適したポイントを記した山地図を作った。

information

500部限定販売

タイトル
「 Life 」動物たちの生きた証
発行年
2022年
仕様
240㎜×240㎜ ラスター(ハードカバー)
80ページ 67点収録 豪華化粧箱付
サイン入りオリジナルプリント付
(240mm×240mm)
印刷
DreamLabo 5000
価格
29,150円(税込・送料込)
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