このページの本文へ

P1

09 熱田護

P1

P1 - Position 1
SCROLL

about

熱田護(あつた まもる)

熱田護 (あつた まもる)

1963年、三重県鈴鹿市生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1985年、ヴェガ インターナショナルに入社。坪内隆直氏に師事し、2輪世界GPを転戦。1992年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。広告のほか、雑誌などに作品を発表している。
こちらから本写真集に関する
インタビュー動画をご覧いただけます
ピットからレース中のドライバーに
残りのラップ数を伝える
サインボードに記された「P1」という文字。
それは、その時点でそのドライバーが
トップを走っていること — Position 1を意味する。
レースに関わるすべての人、
ドライバーもエンジニアもメカニックもチームスタッフも、
誰もがこの「P1」を目指し、レースを戦っているのだ。
この写真集は、
世界最高峰のモータースポーツであるF1を舞台に、
「P1」を追い求める人たちをとらえた作品をまとめたもの。
私が30年以上追い続けてきた、F1の世界。
そこに生きる人たちへの
片思いにも似た憧れを写真に収める喜びが
これからも私を突き動かすのだろう。
  • バーレーングランプリは
    ナイトレースで開催される。
    その金曜日のフリープラクティス
    2回目開始直後の空は
    まだほんのりと青味が感じられ、
    コースを照らす照明設備を
    スローシャッターで流すことで
    マシンのスピードを感じてもらえれば嬉しい。
  • 早朝のピットレーンにいたら、
    マーシャルさん達が横に並んで路面の清掃をしている。
    レースイベントは多くの人が関わり成り立っているのだ。
  • 昔のモナコのピットは、
    ガレージにマシンを置くのではなく
    狭いピットレーン上に進行方向に向けて置かれていたので、
    我々カメラマンは、いつもと違う角度から
    マシンに座っているドライバーを至近距離から狙えた。
    この手は、フェラーリに乗るマイケル・シューマッハ選手。
  • イタリア、モンツアサーキットの
    最終コーナーは
    パラボリカと呼ばれていた。
    そのイン側にカメラマン専用の撮影台があって、
    俯瞰で見下ろして高速コーナーに
    入っていくところを撮影できる。
    35mmレンズでマシンがいっぱいに入る至近距離。
    しかも、時速200kmは出ている。
    とても速い、そのスピードに負けてなるかと
    レンズを振りまくる。
    翌日は筋肉痛必至。
  • 2012年、スペインGPでウイリアムズに乗る
    パストール・マルドナド選手が優勝した。
    その優勝記念にガレージ前でメディア向けに
    チームフォトを撮影しようと集合していたら、
    なんとそのガレージ裏から爆発音と共に火災が発生。
    怪我人などいなかったが、
    せっかくの祝勝気分が泡となった。
  • アメリカグランプリ、COTAサーキット。
    夕陽が撮影できるチャンスが1セッションあり、
    そのセッションが終わる直前、
    フレームに太陽が入って来た。
    最後に来たマシンがこのカット。
    撮れて嬉しかった。

information

500部限定販売

タイトル
P1
発行年
2023年
仕様
240mm×240mm ラスター(ハードカバー)
80ページ70点収録 豪華化粧箱付
サイン入りオリジナルプリント付
(240mm×240mm)
印刷
DreamLabo 5000
価格
29,150円(税込・送料込)
PHOTOGRAPHERS’ ETERNAL COLLECTION Vol.09 熱田護のご購入はこちら