MOTHER
MOTHER

強烈な夏の日差しが差し込む逆光の中、
小さなフナが泳ぎ去っていく。
これが幼い頃に初めて見た水中の世界だった。
その原体験が今も僕を海へと誘い続けてくれる。
『MOTHER』
あらゆるものを包み込む
優しさや厳しさを携え、万物を育む。
その偉大な母なる海へ抱き続けてきた、
憧憬にも似た思いをこの一冊に込めた。
そして、僕をここまで導いてくれた
「MOTHER」に捧げたいと思う。
小さなフナが泳ぎ去っていく。
これが幼い頃に初めて見た水中の世界だった。
その原体験が今も僕を海へと誘い続けてくれる。
『MOTHER』
あらゆるものを包み込む
優しさや厳しさを携え、万物を育む。
その偉大な母なる海へ抱き続けてきた、
憧憬にも似た思いをこの一冊に込めた。
そして、僕をここまで導いてくれた
「MOTHER」に捧げたいと思う。
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タマンとダイバー 沖縄の方言でタマンと呼ばれる高級魚、
ハマフエフキがダイバーと見つめ合っている。
タマンは警戒心の強い魚だ。
ダイバーも熟知しており
3メートルほどの距離を保ち、微動だにしない。
海の浮遊感と気持ちよさを表現した一枚。 -
ウミギクガイモドキ 塊状の硬いハマサンゴの中に生息する二枚貝。
貝が開くと実に艶やかな外套膜が顔をのぞかせる。
オレンジ色の丸い点の列は眼点といい、
光を感じる器官である。 -
オオカミウオ アイヌの人々にとって、海の神と崇める魚。
強靭な牙を持ち、
オホーツク海に生息する魚類の頂点に君臨する。 -
ザトウクジラの母子 水深10メートル。
ザトウクジラがホバリングの状態で休んでいた。
しばらく水面から眺めていると、
母クジラのお腹付近からチラリと顔を覗かせる
子クジラがいることに気づいた。
やがて安心したのか、母クジラの胸元に寄り添う。
親子が醸し出す温かな雰囲気に
僕も包み込まれた気がした。 -
イクオハダカカメガイ 知床の水中ガイドさんが見つけてくれた流氷の天使。
クリオネに似ているが、
日本では初お目見えということで、
撮影者である僕の名が命名された。
全体にふっくらとした体形がとても愛らしい。
この時は交接中のようだった。 -
荒れる海 サイパンの有名なダイビングポイント、「グロット」。
神秘的な洞穴を外洋側に抜けると、
そこには荒れ狂う海の姿があった。
写欲をそそられる景観に
畏怖の念を抱きながらシャッターを切った。