RAILSIDE
RAILSIDE

どこまでも続く線路を見て、
希望を見いだすこともあれば、
感傷的になってしまうこともあるだろう。
人はもちろん、この世のすべての物が
先の見えない目的地に向かって常に歩んでいる。
線路端に広がる自然もそう、
そこを走り抜ける列車の乗客もそう、
線路をてくてく散歩する猫もそう。
そして、そこでカメラを構えて写真を撮る私もそうだ。
『RAILSIDE』では、
先の見えない未来のゆくえを鉄道に置き換え、
同じく先が見えずに希望と苦悩の間でさまよう私が、
線路端から切り撮った一瞬をまとめたものだ。
一冊として出来上がった未来には、
希望が溢れていると感じることができた。
でもきっと、不安も同居しているから
人生は楽しいのだろう。
希望を見いだすこともあれば、
感傷的になってしまうこともあるだろう。
人はもちろん、この世のすべての物が
先の見えない目的地に向かって常に歩んでいる。
線路端に広がる自然もそう、
そこを走り抜ける列車の乗客もそう、
線路をてくてく散歩する猫もそう。
そして、そこでカメラを構えて写真を撮る私もそうだ。
『RAILSIDE』では、
先の見えない未来のゆくえを鉄道に置き換え、
同じく先が見えずに希望と苦悩の間でさまよう私が、
線路端から切り撮った一瞬をまとめたものだ。
一冊として出来上がった未来には、
希望が溢れていると感じることができた。
でもきっと、不安も同居しているから
人生は楽しいのだろう。
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まるで舞台の幕開けのようにレールが輝き始め、
主役が登場するワクワク感。
旅立ちのホームから、
遠くに列車が見えると
心躍る人が多いのではないだろうか。
未来は分からないけれど、
誰もがレールの先に希望を感じている。 -
マイナス24℃の凍てつく朝、線路から湯気が立ち昇る。
雪でもポイントがしっかりと作動するように
温められている北国ならではの風景。
それはまるで、鉄道の安全を守る魂のようだ。
まもなく始発列車がやって来る。 -
いまではこのベンチに座って
“映え写真”を撮るために、長い列ができるという。
「この駅に行ってみたい」と思うきっかけは何だろう。
「バイバイ!」と列車に手を振る
少女の気持ちが答えなんだろうね。 -
銀色に輝くススキの道を、
レトロな列車が通り過ぎる。
サワサワサワサワ……
「いってらっしゃい」と、
まるでススキが手を振っているようだった。
すると、それに応えるように汽笛が響いた。 -
15年ぶりにこの場所を訪れてみた。
小学生が楽しげな声をあげながら
続々と渡っていた踏切。
いつも通りの時間に列車はやって来たけれど、
その日、誰ひとりとして
この踏切を渡ることはなかった。 -
この列車に乗った旅人は、
真っ白な車窓に何を思っているのだろう。
すぐそこに現実はあるのに、
それが見えないから不安になる。
でも、希望があるから旅立つわけだ。
列車がそこへ連れてってくれるから。