目的別双眼鏡の選び方
バードウォッチング
水上の野鳥など自分から近づくには物理的限界がある観察には高倍率タイプがおすすめです。比較的距離が近く移動の速い野鳥の観察には視界の広い 10倍前後を目安に選ぶとよいでしょう。
飛び回る鳥は通常のIS、止まり木の鳥はパワードIS、とISモードの使い分けが可能です。
選び方のポイント
離れた場所から見る場合は10倍以上の高倍率がおすすめ。8倍以上の双眼鏡は手ブレが目立つようになるため、手ブレ補正付き双眼鏡を選ぶといいでしょう。
Check 1 パワードISがあればシーンに応じた使い分けが可能
パワードISは、通常のISよりもさらに大きなブレや体の揺れを強力に補正。止まり木に止まった鳥など、対象物があまり動かず一点に集中して観察したい場合に像がより安定して長時間の観察も快適です。一方、動き回る鳥を捕捉するシーンでは通常のISモードが快適。ISモードを使い分けて、より快適で楽しく野鳥を観察できます。
Check 2 長時間観察の使いやすさをチェック
[疲れにくい ISボタン]
14×32 IS/12×32 IS/10×32 ISは、ワンプッシュで連続5分間ISを作動可能。ボタンを押し続ける必要がないので疲れにくく、見ることに集中できます。
[ホールド性に優れたデザイン]
本体に指がかりや滑り止めなどがあるとホールドしやすく、安定して楽に観察することができます。
スターウォッチング
星は遥かかなたにあるため光が淡く、また暗い場所での観察となるため、倍率だけでなくレンズの明るさなども考えて選びましょう。
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写真は解説用のイメージで、実際に見える明るさとは異なる場合があります。
優れた光学性能と明るい大口径。しかも突然の雨や気温変化にも強い防水対応。星空観察の頼れるパートナーです。
選び方のポイント
星の光はとても弱いので、できるだけ明るく見ることができる40mm超の大口径タイプのものがおすすめです。見る対象に合わせた倍率を選び、三脚に固定するか手ブレ補正機能付きの双眼鏡を選びましょう。
Check 1 有効径40mm超の大口径かつひとみ径が大きい双眼鏡がおすすめ
カメラ同様、双眼鏡も光の入口となるレンズが大きいほどハッキリ見ることができます。特に光が弱い星空の観察には、対物レンズの有効径が40mm超の大口径双眼鏡がおすすめです。
Check 2 光学性能の高い双眼鏡を選ぶ
光学性能が低いとレンズ収差が発生し、色にじみなどにより正しい色や形で星を見ることができません。異常分散性のUDレンズを搭載した、10×42L IS WPなど光学性能の高い双眼鏡では、天体の色や形をクッキリと正確に見ることができるので星空観察におすすめです。
Check 3 三脚に固定するか手ブレ補正付き双眼鏡を選ぶ
星の光はとても弱いので、三脚などを使い、双眼鏡のブレをできるだけ抑えるようにして見ましょう。手ブレ補正機能がついた双眼鏡であればブレが軽減され、手持ちでも気軽に星空や天体ショーを楽しむことができます。
ネイチャーウォッチング
物理的に近づけない海上の生き物や警戒心の強い野生動物の観察などでは高倍率タイプの双眼鏡が便利です。手ブレ補正付き双眼鏡であれば、高倍率でも像が安定して、自然の姿を楽しむことができます。
手ブレ補正機能により高倍率でも快適な見えを実現。さらに海上監視やアウトドアでの使用に安心な15×50 IS全天候型防水対応。
選び方のポイント
対象物に近づけない自然観察では10倍以上の高倍率が必要です。倍率が上がるほど手ブレによる像の揺れが大きくなるため手ブレ補正機能は必須と言えます。
Check 1 不安定な場所からの観察は、手ブレ補正機能が必須
ホエールウォッチングやサファリツアーなど、自然観察では足場が不安定な場所から眺めるシーンも多々あります。手ブレ補正機能があれば乗り物の揺れを抑え、快適に楽しめます。
Check 2 手ブレ補正機能の連続作動で長時間でも疲れにくい
18×50/15×50 IS ALL WEATHERは、一度ボタンを押すと手ブレ補正機能を連続で作動可能。連続5分間IS ON状態がつづき、長時間の観察も疲れにくく快適です。
Check 3 突然の雨や気温変化にも安心な防水構造
屋外での観察は、急激な天候変化や気温、湿度の乱高下など悪条件に見舞われることもしばしば。防水構造の双眼鏡なら、水やホコリが内部に浸入しにくいので、屋外でも安心してお使いになれます。
旅行
できるだけ身軽に歩きたい旅行では、コンパクトでオールマイティな8~10倍タイプがおすすめ。あらゆるシーンで双眼鏡が活躍して、旅の楽しみを増幅させてくれます。
気軽に持ち運べる手ごろなサイズと幅広いシーンでオールマイティに使えるちょうどいい倍率。
選び方のポイント
移動の多い旅先では持ち運びのしやすさがポイント。おすすめは小型でバランスのよいコンパクト双眼鏡。使いやすい倍率と明るさが魅力です。
Check 1 旅の楽しみを拡大する手ブレ補正機能
手ブレ補正機能付き双眼鏡は、初めて見る驚きの光景や美しい風景を、よりクリアに見ることができ、旅の感動をよりリアルで鮮明にしてくれます。
Check 2 携帯性にすぐれた、小型・軽量双眼鏡
旅行で使う双眼鏡は、大きさや重さがポイント。キヤノン双眼鏡では、手ブレ補正機能付きながら女性カバンにもすっぽり収まるコンパクトサイズの8×20 ISなどがおすすめです。
Check 3 ひとみ径3mm以上の双眼鏡を選ぶ
日中の人間の瞳孔径とほぼ同じ、3mm以上のひとみ径があれば、明るく快適に見ることができます。キヤノン コンパクト双眼鏡シリーズは3mm以上のひとみ径をもち、旅先で快適にお使いいただけます。
スポーツ
距離が近い室内競技では10倍前後が目安。スタジアム観戦など、距離が離れている場所では高倍率タイプがおすすめです。アスリートをアップで見るにはさらに高倍率が必要です。
動きを追いかけるときは通常のIS、止まっているときはパワードIS、と ISモードの使い分けが可能です。
選び方のポイント
会場規模や競技種目、プレースタイルを考え倍率を選択します。スポーツは長時間双眼鏡をのぞくことになるため、必ず手ブレ補正機能のついた双眼鏡を選びましょう。
Check 1 パワードISがあればプレーに応じた使い分けが可能
パワードISは、通常のISよりもさらに大きなブレや体の揺れを強力に補正するISモード。特に見る対象が決まった位置にいる場合に有効です。プレー内容や選手の動きに合わせてISモードを使い分ければ、ブレを気にせず、臨場感あふれるプレーをますます楽しめます。
Check 2 倍率選択の目安
会場規模や競技内容によって推奨倍率はさまざまですが、およそ100m先のプレーを観戦するのに適当な倍率を紹介します。10倍双眼鏡を基準に、グラウンドから席が離れている場合や、選手の表情をよく見たい場合などはより高倍率を選びましょう。
コンサート
距離が近い小型ホールでは10倍前後が目安。スタジアムなど、距離が離れている場所では高倍率タイプがおすすめです。アーティストをアップで見るにはさらに高倍率が必要です。
動きを追いかけるときは通常のIS、止まっているときはパワードIS、と ISモードの使い分けが可能です。
選び方のポイント
会場規模を考え倍率を選択します。ライブ鑑賞は長時間双眼鏡をのぞくことになるため、必ず手ブレ補正機能のついた双眼鏡を選びましょう。
Check 1 倍率選択の目安
会場規模やライブ内容によって推奨倍率はさまざまですが、およそ100m先の演奏を鑑賞するのに適当な倍率を紹介します。10倍双眼鏡を基準に、ステージから席が離れている場合や、アーティストの表情をよく見たい場合などはより高倍率を選びましょう。
主な仕様
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寸法はケース収納時のものです。
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ISシリーズの質量に電池は含まれていません。
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ISシリーズの手ブレ補正機構の作動時間はそれぞれ以下のとおりです。〈18×50 IS/15×50 IS ALL WEATHER〉常温(25℃):アルカリ電池2.5時間、リチウム電池8時間、低温(-10℃):アルカリ電池10分、リチウム電池3.5時間〈14×32 IS/12×32 IS/10×32 IS〉常温(23℃):アルカリ電池10時間、低温(-10℃):アルカリ電池2時間〈12×36 IS III〉常温(25℃):アルカリ電池9時間、低温(-10℃):アルカリ電池1時間〈10×42L IS WP〉常温(25℃):アルカリ電池2.5時間、リチウム電池8時間、低温(-10℃):アルカリ電池10分、リチウム電池3.5時間〈8×25 IS〉常温(25℃):CR123Aリチウム電池6時間、低温(-10℃):CR123Aリチウム電池5時間〈10×30 IS II〉常温(25℃):アルカリ電池9時間、低温(-10℃):アルカリ電池1時間
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18×50 IS / 15×50 IS ALL WEATHERは58mm径フィルターを使用可能。
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※1
50cmの高さより、ジョウロで5分間散水を行っても内部に有害な浸水がない防水性能。水中に沈めることはできません。
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※2
JIS保護等級7級相当。水深1mに30分間設置しても内部に水が浸入しない防浸タイプ。水中で使用することはできません。
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本製品の修理対応期間は、製品の製造打切り後10年間(12×36 IS IIIおよび10×30 IS IIは7年間)です。なお、一部機種では、弊社の判断により修理対応として同一機種または同程度の仕様製品への本体交換を実施させていただく場合があります。同程度の機種との交換の場合、ご使用の消耗品や付属品をご使用いただけないことがあります。