RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー04
公開日:2023年5月18日
RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー
04|小型軽量化➁
機動力・可搬性の向上は、
決定的一瞬を
とらえる大きなアドバンテージに
操作しやすく、手持ちで使いたくなるレンズに
カメラを構えたときの重量バランスで
工夫された点は何でしょうか。
浅見●単純に小型軽量化といっても、「数値上の質量」と「撮影時の体感する重さや取り回しの良さ」は違って感じられると思います。したがって、構えたときに体感的に軽く、操作がしやすく、手持ちで使いたくなるレンズに仕上げるべく配慮しました。
早川●たとえば一脚撮影時には、一脚の支点よりも手元側に重心が来るように三脚座固定リングの位置を調整しました。設計上はRF400mm F2.8 L IS USMの重心位置とほぼ同じです。同レンズのユーザーの方にも違和感なくお使いいただけます。スムーズにレンズが振れるので、腕の疲労感も軽減されると思います。
本レンズ一本で、撮影領域を大幅に拡大
小型軽量化によって、
どのような撮影シーンに活用できますか。
浅見●まず機動力・可搬性が向上するので、複数の屋内/屋外の競技場を移動しながら撮影を行う国際スポーツ競技大会や報道、野生動物撮影などでの活用が期待されます。
また、コンサート会場や劇場、ファッションショーなど被写体に十分近づけなかったり、照明の明るさが変化する撮影条件では、被写体ブレを防ぐ高速シャッターでの望遠撮影が可能になり、撮影領域を大幅に拡大できると期待しています。
早川●さらに本商品はエクステンダーRF1.4xを装着したときは140-420mm、エクステンダーRF2xを装着したときは200-600mmまで対応できます。望遠ズームレンズや大口径の望遠単焦点レンズを複数本揃える大規模な撮影用レンズセットも、本商品に置き換えることでコンパクト化が実現でき、移動時の負担を軽減してくれます。
撮影時質量
高画質かつ明るい大口径望遠Lズームレンズとエクステンダーを組み合わせて、携行するレンズセットをコンパクト化、軽量化できます。
※本インタビューの実施においては、
COVID-19感染防止対策を徹底して行いました。