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RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー03

RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー

RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー

03|小型軽量化❶

RFマウントのメリットを活かし、
高画質を維持したまま小型軽量化を実現

メカ設計・光学設計・製造技術のノウハウを投入

大幅な軽量化と高画質化を両立できた
ポイントは何でしょうか。

早川私はEF400mm F2.8L IS III USM(2018年発売)のメカ設計を担当していたのですが、このとき前機種のEF400mm F2.8L IS II USMよりも1kg以上軽量化でき、進化の手応えを感じました。同時期にEOS Rシステムがスタートし、RFマウントによってさらに軽量化を推し進めることが可能になったので、本商品には今までのノウハウを結集させました。

長岡本商品はリニア駆動タイプの2つのナノUSMを採用しています。往復動作が敏捷になると共にフォーカス駆動のメカ構成がシンプルになり、小型軽量化に貢献しています。光学性能はもとよりAFの速度や精度も最高レベルに到達していると思います。

RF100-300mm F2.8 L IS USMの先端部断面。凸レンズを3枚連続して配置して、前玉以降のレンズの小径化(軽量化)を実現しました。2枚目のレンズに蛍石、3枚目にUDレンズの接合レンズを採用し、色収差を抑えています。

片寄光学設計では、前玉から凸レンズを3枚連続で配置することで後続のレンズ径を限界まで小さくしています。加えて大口径GMo(ガラスモールド)非球面レンズを採用してレンズ枚数を削減しました。また硝材選定においては光学特性のみならず比重も考慮しました。さらに凹レンズの薄肉化にも取り組み、高画質化と大幅な軽量化を実現しました。

浦波レンズ加工では、宇都宮工場の大口径非球面レンズの高精度加工技術をはじめとするノウハウを最大限に活用しました。薄肉化された凹レンズの面精度を、加工限界近くまで安定化させることで軽量化、高画質化に大きく寄与しています。

※図はイメージです。
2つのナノUSMの採用による電子式フローティングフォーカス制御をさらに改良し、小型軽量化と高画質化を両立しました。

小型軽量化を進める上で、
比較基準とした従来機種はありますか。

片寄本商品は重心安定性・堅牢性を重視し、鏡筒を全長固定タイプとしました。全長や質量、画質については「EF300mm F2.8L IS II USM+EF-EOS Rマウントアダプター」の組み合わせを意識しました。同レンズ単体の質量は約2,350gです。本商品はそこから3倍ズーム化し、手持ち撮影の取り回しから2,600g未満という目標値を設定し、技術を1つずつ積み上げていきました。フルサイズセンサー対応の焦点距離300mmを含むF2.8ズームレンズとして最軽量となる約2,590gを達成しています。「単焦点から3倍ズームへの進化」、「軽量化」というメリットを十分に実感していただけるのではないかと思います。※2023年4月19日、キヤノン調べ

※本インタビューの実施においては、
COVID-19感染防止対策を徹底して行いました。

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RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー03
https://personal.canon.jp/articles/interview/interview03
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https://personal.canon.jp/-/media/Project/Canon/CanonJP/Personal/articles/interview/interview03/03.jpg?la=ja-JP&hash=521826782B8BFDA16A4F4562B0569D41
2023-05-18
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