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RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー07

RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー

RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー

07|IS機能

レンズ単体で5.5段分※1
カメラボディー内ISとの
協調制御で
6.0段分※2の強力IS搭載

新開発のアクチュエーターでIS性能を向上

IS機能はどのように進化したのですか。

長岡実績のあるEF400mm F2.8L IS III USMのISユニットをベースに設計しました。過去最高クラスの可動群のレンズ質量と移動量に最適化したアクチュエーターを開発し、手ブレ補正レンズを俊敏に制御しています。レンズ単体では5.5段分の手ブレ補正効果を実現しています。またEOS R3などボディー内ISを搭載したカメラとの組み合わせでは、協調制御により6.0段分の手ブレ補正効果が得られます。手持ち撮影でも、よりシャープな映像が撮影できます。

豊田特にISの協調制御では、カメラ側・レンズ側それぞれのジャイロセンサー、さらにはカメラの加速度センサーやライブビュー映像から、カメラとレンズ全体で高精度にブレ情報を検知・補正できるようになりました。手持ち撮影時の、からだ全体が揺れるような低周波のブレも検知するため、本商品では低周波ブレに対してより進化した防振設計を行っています。
レンズ内のジャイロセンサーの特性を活かした最適な制御アルゴリズムを構築していく作業にも苦心しました。何度も修正・改良を繰り返し、性能を向上させています。

手ブレ補正光学系は新開発のアクチュエーターで俊敏に制御します。

RFマウントの高速通信が協調制御に貢献

AF機能もそうですが、レンズ側の光学式ISと
カメラボディー内ISとの協調制御も、
カメラボディーの進化と大きく関係しますね。

豊田そのとおりです。特にRFマウントではカメラボディーとレンズの通信速度がEFマウントと比べて大幅に向上し、情報量も格段に増えました。ISの情報だけでなく、フォーカスやズーム、絞り、レンズの諸収差などの情報も瞬時にやりとりします。カメラボディーとレンズとの高速通信によって、カメラ側との協調制御による高性能なISをズーム全域で実現できました。

ISモードは3つ設定されていますが、
どのように使い分ければ良いですか。

豊田MODE1は静止している被写体用です。MODE2は主に動く被写体に適していて、流し撮りをするときなどに使っていただくと良いと思います。スポーツなどを撮影するプロフォトグラファーの方はMODE3を多く活用されるとお聞きしていますが、不規則に動く被写体の撮影に適していて、露光中のみ手ブレ補正を行うようになっています。

  1. ※1 焦点距離300mm、EOS R使用時。CIPA規格に準拠(Yaw/Pitch方向)
  2. ※2 焦点距離300mm、EOS R3使用時。CIPA規格に準拠(Yaw/Pitch方向)

※本インタビューの実施においては、
COVID-19感染防止対策を徹底して行いました。

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RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー07
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https://personal.canon.jp/-/media/Project/Canon/CanonJP/Personal/articles/interview/interview07/07.jpg?la=ja-JP&hash=A2E512E4CFE111603A67754E3F9A7DD0
2023-05-18
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