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RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー02

RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー

RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー

02|商品コンセプト

機動力と高画質の両立。多目的な撮影に対応する
大口径望遠Lズームレンズへ

100-300mmズーム全域はもちろん
エクステンダー装着時も高画質に

どのようなコンセプトで
商品開発を進められたのですか。

浅見「優れた機動力と単焦点レンズに迫る高画質を両立し、多目的な撮影に対応する大口径望遠Lズームレンズ」をコンセプトに、100-300mmズーム全域およびエクステンダー装着時も高画質であること、さらに徹底した軽量化をテーマに開発しました。

片寄光学設計ではRFマウントのショートバックフォーカスを活かしてマウント近傍にレンズを配置し、中心から周辺までの高画質を実現しています。また蛍石/UDレンズの最適配置により、ズーム全域で色収差を徹底的に抑制しました。加えてフォーカスレンズ/フローティングレンズの軽量化の取り組みによってナノUSM(超音波モーター)を2つ搭載することが可能となり、静止画の高速AFとなめらかな動画AFを実現できました。

片寄 慎斗[光学設計]
五十嵐 理彰 [デザイン]
浦波 健[製造技術]

「マウントコアデザイン」を徹底的に追求

デザイン面でのコンセプトについても
お話し願います。

五十嵐EOS Rシステムは「マウントコアデザイン」のコンセプトに基づいてデザインされています。カメラとレンズのマウント部に金属調のマウントコアリングを備え、カメラボディーにレンズを装着したときの一体感を表現しています。本商品は幅広のマウントコアリングを新たに設計し、装着時のデザインバランスに配慮しました。大口径望遠Lズームレンズのまったく新しいフラッグシップとして、今後のラインナップをリードするスタイリングに仕上げました。

浦波製造現場では、レンズとカメラボディー双方のマウントコアリングの色を合わせるアルマイト処理に注力しました。また本商品は軽量化のため、マグネシウム合金を多用し、部品の安定供給のためのサプライヤーの体制も強化しました。製造加工の工程では切削ロスを少なくする形状の工夫など、環境にも配慮して進めています。

幅広タイプのマウントコアリングを初採用し、カメラボディーとレンズが一体感をもった高品位なデザインを追求しました。
マウントコアリングは複数の試作品を作って、色を決め込んでいきました。

※本インタビューの実施においては、
COVID-19感染防止対策を徹底して行いました。

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RF100-300mm F2.8 L IS USM 開発者インタビュー02
https://personal.canon.jp/articles/interview/interview02
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https://personal.canon.jp/-/media/Project/Canon/CanonJP/Personal/articles/interview/interview02/02.jpg?la=ja-JP&hash=19BDA0A1B7D4C97A15D3C606D768DB77
2023-05-18
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