グランプリ 第57回キヤノンフォトコンテスト
![](/-/media/Project/Canon/CanonJP/Personal/event/photocontest/contest57/image/main.jpg?la=ja-JP&hash=716EB4256F75A64028749E1EA3AE0957)
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グランプリ
![列車の窓に向かって手を振る女性の後ろ姿](/-/media/Project/Canon/CanonJP/Personal/event/photocontest/contest57/result/image/gp-img01.jpg?h=456&la=ja-JP&w=1240&hash=ED2214AEC921013E72A72CB22A63F3CC)
受賞者の声
![グランプリ受賞者近影](/-/media/Project/Canon/CanonJP/Personal/event/photocontest/contest57/result/gp/image/gp-img01-face.jpg?h=222&la=ja-JP&w=360&hash=00C9CFEB45F4EE08C9B43B9A7D3E736D)
このたびは、グランプリという大きな賞をいただくことになり大変驚いております。作品を選んでいただきありがとうございます。私は普段、鉄道写真の作品を撮っています。この作品は、新幹線を撮影していたとき、窓の先に小さく映る人々が目にとまり、これから遠くへ何をしに行くのだろうと思いながらシャッターを切りました。4枚の組写真ですが、横につなげることにより列車らしく見えるような作品にしました。
講評:秀逸なアイデアが光るグランプリ作品
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鍵井グランプリに輝いた「長い旅路へ」は、新しい視点が感じられる作品だと思いました。普通、フォトコンテストのグランプリというと、卓越したテクニックの作品とか、素晴らしい景色をとらえた作品などを思い浮かべるかもしれませんが、この作品はたくさん写真を撮っていると気づかないような、見落としてしまうシーンを見事に拾い上げています。いわゆるフォトコンテストのグランプリとは少し形が違いますが、非常に面白く、今の時代のフォトコンテストのグランプリに相応しい作品だと感じました。
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澤田アンダー30部門に応募された作品ということですが、今どきではないところが面白いですね。若い人なら、簡単に合成して一枚の写真にすることもできたとも思うのですが、あえて組写真でアナログ的にして少し違和感があるところが、この作品の魅力になっていると思います。
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水谷それぞれの写真が真ん中に窓を置いたシンプルな構図で、スナップ的にさりげなくとらえているのがいいですね。また、4枚をくっつけて一枚にしたというアイデアも面白かったと思います。アイデアにこだわりつつ、でも、一枚一枚を見るとさりげなく撮っている感じなのが味になっています。
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大和田それぞれの窓から見える世界がつながっていないけどつながっているように見えるのがいいですね。全体の構成もよく、右のシェードが閉まっている窓を入れたことでバランスよくまとまっています。技術的には、もう少し明るくプリントすると車体が均一に見えてリアリティーが増し、より不思議になったと思うので、そこは今後に期待したいです。
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広川初々しい感じがしますよね。だから、僕は逆に色が統一されていないから素直な感じがしてよかったと思うんです。よく見ると、窓の中のお客さんが缶ビールを飲んでいたり、スマホをいじっていたり、女性は誰に向かっているのかなど、いろいろな想像が膨らむのも面白く感じました。
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渋谷知らない土地に行って新しいものを見るのではなく、見慣れたものを新しい視点でとらえた点が素晴らしいと感じました。作品を見た瞬間、「やられた」というか、見ているはずなのに見たことのないイメージにグッとつかまれました。それぞれの窓というのも実に写真的なモチーフで、構成もよく、それぞれの人生の旅を想像させます。