OPEN YOUR NEW GATE ~映像の可能性を解き放て。
公開日:2026年6月30日
オープンゲートとは?
オープンゲートとは、
カメラのセンサーが持つ撮像領域をより広く活用し、
静止画撮影時と同じ3:2のアスペクト比で
動画を記録できる撮影方式です。
ひとつの素材に、より多くの選択肢を残せること。
それが、オープンゲートの大きな魅力です。
このページでは、マルチプラットフォーム時代の映像制作に、
オープンゲートがもたらすワークフローを
シネマティックビデオグラファー Y2さんによる作例と共にご紹介します。
一般的な動画撮影時の撮像領域
16:9
オープンゲート動画撮影時の撮像領域
3:2
※画像はイメージです。
対応機種(横スクロールで機種を確認する)
-
EOS R6 V -
EOS R6 Mark III -
EOS C50 -
EOS C400
センサーの撮像領域を
最大限活かすということ
静止画撮影時と同じ、3:2フル画角で動画が撮れる。
オープンゲートは、そんな新しい映像表現を可能にします。
写真のように構図を丁寧に見つめながら、そこに時間の流れを重ねていく。
被写体の表情の変化や光の移ろい、風に揺れる背景。写真のような一瞬と、動画だからこそ残せる時間。
その両方をひとつの画面に閉じ込められることが、3:2のオープンゲートによる撮影の面白さです。
※オープンゲート記録はRAW/MP4(XF-HEVC S)での記録が可能。MP4(XF-HEVC S)記録の際にはわずかにクロップされます。機種によって対応する記録形式は異なります。
写真×動画の表現領域へ
写真が「瞬間」を切り取るものなら
動画は瞬間が連続した「時間」を切り取るもの。
誰もが動画を撮れる時代だからこそ
自分の心が動いた瞬間に、目の前の時間を切り取ろう。
“STILLMOTION”
それは、“写真が動く” 映像表現。
オープンゲートが、その可能性を解き放つ。
編集時のメリット
Merit.1
SNS時代のマルチフォーマットに対応しやすい
オープンゲート撮影による3:2の動画素材は、従来の16:9よりも上下方向にゆとりがあるため、
多様なアスペクト比への切り出しが
しやすくなります。
16:9と3:2の動画素材で比較すると分かりやすいので、見てみましょう
16:9と3:2の比較
16:9での撮影
例えば、下記のように16:9などの一般的な動画モードで撮影した素材から9:16の縦型に切り出そうとすると、上下方向の情報が不足するため、被写体に寄りすぎた窮屈な映像になってしまいがちです。
地上デジタル放送などを通じて広く普及し、YouTubeをはじめとするWebの動画プラットフォームでも広く使われてきた横型フォーマット。長らく動画コンテンツの「標準」として親しまれてきましたが、縦型や正方形といった多様な比率の登場によって、動画フォーマットの選択肢は広がっています。
TikTokやInstagramリール、YouTube Shortsなど、スマートフォン視聴を前提とする縦型動画の代表的なフォーマット。
3:2オープンゲートでの撮影
一方、3:2のオープンゲートで撮影した素材なら、上下方向の余裕を活かせるため、9:16の縦型や1:1の正方形フォーマットに展開しても、被写体を窮屈に切り取ることなく、余裕のある構図で仕上げられます。
テレビやYouTube向けの横型からSNS向けの縦型まで、クオリティを犠牲にせずひとつの素材からマルチプラットフォームへ展開できる。
これがオープンゲートを選ぶ、大きな理由のひとつです。
35mm フルサイズのミラーレス一眼カメラで広く採用されているセンサーのアスペクト比であり、35mm フィルム写真の画角に由来する伝統ある比率です。
地上デジタル放送などを通じて広く普及し、YouTubeをはじめとするWebの動画プラットフォームでも広く使われてきた横型フォーマット。長らく動画コンテンツの「標準」として親しまれてきましたが、縦型や正方形といった多様な比率の登場によって、動画フォーマットの選択肢は広がっています。
TikTokやInstagramリール、YouTube Shortsなど、スマートフォン視聴を前提とする縦型動画の代表的なフォーマット。
Instagramのフィード投稿などで親しまれてきた、上下左右が等しい正方形フォーマット。
Instagramなどのフィード投稿で、スマートフォンの画面内に大きく表示されやすい縦寄りのフォーマットで、スクロール中でも目に留まりやすいのが特徴です。
Merit.2
カメラワークを
後から追加できる
オープンゲートで撮影した動画素材の、もうひとつの強みが、編集でカメラワークのような動きを加えやすい自由度の高さです。
EOSのオープンゲートは、センサーの有効画素数を最大限活用した4Kを超える解像度で記録できることが特長です。縦型動画切出し前提であっても垂直方向で4Kの解像度を維持するため、後工程での自由度が高まります。
上の動画は、三脚で固定して撮影した富士山の素材に、編集でズームバックの動きを加えたものです。EOSのオープンゲート撮影の画角の余裕と高解像度を活かせば、編集時にズームだけではなく、パン・チルトのような様々なカメラワークを加えることができます。
ひとつの撮影素材であっても、後工程で多様な表現を選択できる。オープンゲートがもたらす、大きなアドバンテージです。
Merit.3
テロップやロゴの追加にも
柔軟に対応できる
オープンゲート撮影で得られるフレーミングの余白は、想定していなかった修正への対応が必要になったときにも力を発揮します。
例えば、16:9で仕上げる想定のインタビュー素材で、被写体を画面いっぱいに配置していた場合。急に画面上部へテロップやロゴを入れたいというニーズが出ると、被写体にかかってしまうことがあります。3:2のオープンゲートで撮影していれば、16:9に切り出す際に上下方向の余白が生まれます。この余白のおかげで、被写体を下寄りにリフレームするだけで、画面上部にテロップやロゴを自然に収める空間を確保できます。
広めに撮影しておくことで、あとから発生する修正にも柔軟に対応しやすくなる。急なレイアウト変更や仕様変更を迫られがちな「クライアントワーク」において、 現場の不確実性をカバーし、調整できる範囲を確保することができます。
動画で解説
Y2さんに学ぶ、
編集テクニック
Y2さんが制作したショートフィルム『退屈の外側』はEOS R6 Vのオープンゲート撮影を活用して撮影されました。
ここでは実際にY2さんが本編の編集で活用した3つのテクニックを紹介します。
※本動画ではAdobe Premiere Proを使用して解説しています。
実際の編集動画を見ながら、オープンゲート素材をどのような手順で編集していくのかを確認することで、
撮影後の活用イメージもより具体的につかめます。ぜひ動画もあわせてご覧ください。
撮影時のメリット
Merit.1
ワンテイクでマルチアスペクト
に対応できる
オープンゲート撮影では、3:2の広い画角を活かしながら、縦型や横型など複数のフォーマットを想定して撮影できます。撮影時にアスペクトマーカーを表示すれば、最終的な切り出し範囲を確認しながら構図を決められるため、現場でそれぞれの仕上がりをイメージしやすくなります。
テレビやYouTube向けの横型動画に加え、TikTokやInstagramリール、YouTube Shortsなどの縦型動画など、さまざまなフォーマットへの展開が求められる中で、オープンゲートでの撮影は一度の撮影で複数用途に対応しやすくなります。
これにより、制作の効率化が期待できるだけでなく、時間的な余裕を活かして表現の幅を広げることにもつながります。
Merit.2
アナモフィックレンズの良さを最大限に引き出せる
アナモフィックレンズは、シネマスコープと言われる横長の映像を撮影するために用いられてきたレンズです。横方向の広い画角を圧縮して記録し、編集時に横方向へ伸張することで、通常のレンズとは異なる独特のボケ味やフレア表現など個性的なルックが生まれます。
アナモフィックレンズとオープンゲート撮影の相性がいいとされる理由は、レンズが捉えたワイドな画角を、センサーの上下方向まで余すことなく記録しやすい点にあります。そのため、アナモフィックレンズ特有のルックを活かしやすくなります。
さらに、アナモフィック撮影では、仕上げ時に横方向へ伸張したうえで、2.39:1など最終的な画面比率に合わせて左右をトリミングすることがあります。そのため、撮影時にはあらかじめ高い解像度で記録しておくことが重要です。
16:9よりも上下方向にゆとりがある3:2のオープンゲート記録なら、アナモフィックレンズならではの光学特性を活かしながら、高解像度を維持した仕上げが可能になります。
アナモフィックレンズのデスクイーズ表示機能に対応
対象機種:EOS C400、EOS C50
EOS C400とEOS C50は、アナモフィックレンズの圧縮倍率に応じたデスクイーズ表示機能(2×/1.8×/1.5×/1.3×など)を搭載しています。これにより、特定の倍率で圧縮された映像を、同じ比率で割り戻して正常なサイズの映像でモニタリングすることが可能になります。
Y2さんに学ぶ、
撮影テクニック
Y2さんがオープンゲートで撮影したショートフィルム『退屈の外側』。その撮影を通して実感した撮影のポイントを解説します。
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Point.1
アスペクトマーカーを表示させよう
Point.1
アスペクトマーカーを表示させよう
オープンゲートで撮影する際、3:2のフル画角だけを見ていると、最終的な画面をイメージしづらいかもしれません。そこで活用したいのが、アスペクトマーカー(ガイドフレーム)機能です。横型と縦型の両方の成果物を求められる撮影なら、16:9と9:16、2つのマーカーを表示することで、完成形のフレーミングを意識しながら効率的に撮影を進められます。
オープンゲート撮影なら対応機種では7Kなどオーバー4Kの高解像度で記録できるので、後から構図を詰める、ある程度の余白を残した状態で撮影できるのがポイント。最終的な納品は、撮影後で各フォーマットのアスペクト比に最適化する。これも、オープンゲート撮影を活かす考え方のひとつです。 -
Point.2
フォーマット選びは、事前に
Point.2
フォーマット選びは、事前に
EOS R6 Vの7K RAWのオープンゲート撮影は、データとしても大容量になります。大規模なポストプロダクションを想定する案件や、編集耐性の高いデータを求める場合には、RAWが重宝します。ただ、データ管理や編集環境への負荷を考えると、撮りたい画のイメージを事前に明確にし、撮影順序まで 決めておくことをおすすめします。
一方で7KのMP4(XF-HEVC S)ではビットレートが最小で360Mbps(標準RAWの約1/7の容量)と比較的軽量な撮影が可能です。長時間撮影をする場合や、手持ちのメディア容量が限られる場合などにおいては、MP4を選択することをおすすめします。
撮影内容と共に事前にどちらのフォーマットで撮影するのがいいのかを検討しておきましょう。 -
Point.3
縦を意識して撮ると、
新しい表現が生まれやすい
Point.3
縦を意識して撮ると、
新しい表現が生まれやすい3:2のオープンゲートは、16:9などの横長の構図と比べて、縦方向に情報が広がります。この「縦の余裕」を活かした撮り方を意識することが、新しい映像表現への扉を開いてくれます。
例えば、ショートフィルムに登場する竹林のシーン。主人公が竹林を見上げる様子を煽りの構図で捉えたカットは、頭上から差し込む木漏れ日まで画面に収め、16:9では伝えきりにくい、オープンゲートならではの力強さをもっています。従来の横長フォーマットでは切り取りにくかった上下方向の空間を意識することで、縦の広がりを活かした、これまでとは異なる映像表現が生まれてきます。今回使ったPC
MacBook Pro Apple M2 Max 32GB
クリエイターのご紹介
Y2Cinematic Videographer
Y2Cinematic Videographer
2019年に旅コンテンツをメインに映像制作を開始し、現在は観光やドキュメンタリーを中心とした映像制作に取り組む。SNSコンテンツクリエイターとしても活動しており、InstagramやYouTubeなどで映像を発信。
近年は「rokupage」のメンバーとして、SNSに特化したショートフィルム風の短編映像制作にも携わっている。壮大な自然を捉えたシネマティックな映像表現と、作品の魅力を引き立てるカラーグレーディングを得意とする。自身の活動を通して「動画」や「映像」が持つ本質的な魅力や可能性を、より多くの人へ伝えていくことを目指している。
表現の限界を決めない、
これからの映像制作へ
オープンゲートは、
単に複数のSNSフォーマットに効率よく書き出すための
「マルチフォーマット対応のツール」に留まりません。
私たちが無意識に縛られてきた「映像=横長」という固定観念を解き放ち、現場に、
そして編集画面にインスピレーションをもたらしてくれます。
あなたも3:2の余白から、
これまでにない新しい映像表現の一歩を踏み出してみませんか?