このページの本文へ

生きもの部門 第52回キヤノンフォトコンテスト

生きもの部門

ゴールド賞

『気持ちいい午後』田島万里子(奈良県)

受賞者の声

動物の裏の世界を想像し異なる視点で描いた組写真
容易に世界の動物と出会える動物園は、野性の動物と違って緊張感がなさそうで、人間に対しては親近感を持っているのではと感じます。あるいは、賢さを隠して冷静に人間の世界をうかがっているのかもしれません。動物に裏の世界があるとしたらと想像し、動物の生態写真とは違うものが撮りたいと思いました。今回、魅力的な写真を目指すよう言われてきたことが結果につながったと思います。これからも魅力的な写真を目指して頑張りたいと思います。

講評:動物園の空気感が表現された生きもの部門ゴールド賞

  • 古見
    生きもの部門は「気持ちいい午後」という組写真をゴールド賞に選びました。この作品を最初に見たとき、不思議な空間が広がっているとは思ったものの、そこまで強く印象には残らなかったんですよ。でも、繰り返し見ているうちにじわじわよくなってきて。
  • 中西
    スポーツ部門のお相撲さんと一緒だ。
  • 古見
    そうですね。一枚一枚がすごく 強いわけではないのですが、4枚を組み合せることで「気持ちいい午後」がしっかりと表現されているんです。
  • 野町
    動物園の生きものたちが持つ、ある種の気だるさがうまく出ていますよ。動物園に行って檻の中の動物たちを鑑賞しているような、どこかのんびりした時間も感じられます。
  • 沼田
    みんな退屈そうに目をつぶっているのがいいですね。
  • 野町
    野生の動物には緊張感があるけど、動物園で暮らしている生きものたちにはそれがないじゃないですか。檻の中は窮屈だけど安全。
  • 本城
    確かに、どの動物たちもかわいらしいですよね。僕はそれぞれの切り撮り方がとても上手だと感じました。すごくシンプルに切り撮っているのですが、背景の入れ方などで動物園らしさが伝わってくる。それが作品の魅力にもつながっていると思うんです。
  • 沼田
    そうですよね。動物園と分かると雰囲気が壊れる場合があるけど、この作品はそれが味になっていますね。
  • 野町
    3枚目のワラビーの後ろの線とかすごく効いていますね。
  • 本城
    はい。ほかにも2枚目の後ろの丸もいい味になっています。
  • 古見
    そうした背景の取り入れ方などが、動物園の午後の気持ちよい雰囲気をつくり出していると思います。

シルバー賞

『雄叫』小笠原正典(岩手県)

ブロンズ賞

『視線』松元良平(東京都)
『トド』鎌田祥子(北海道)

佳作

『雄姿』じいじ(奈良県)
『珍獣かな?』石原宇之助(静岡県)
『縄張り』若城章良(大阪府)