募集部門・審査員紹介 第52回キヤノンフォトコンテスト
自由部門
スナップ・ドキュメンタリー※1・イメージクリエイト作品※2など
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※1
実際にあった出来事の記録を中心として、被写体に作為的な演出を加えず撮影された作品。
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※2
デジタル、銀塩を問わず、作品表現上、重要な要素になるような加筆や削除などの二次的な画像加工処理を施した作品。
野町和嘉
1946年、高知県生まれ。杵島隆氏に師事した後、1971年にフリーの写真家となる。1972年、サハラ砂漠への旅をきっかけとして、ナイル川流域、エチオピアなど、アフリカを広く取材する。1980年代後半からは、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして舞台を中近東、アジアに移し、長期の取材を続ける。2000年代以降は、アンデス、インドなどを中心に撮影。『サハラ』、『ナイル』、『チベット−天の大地』、『メッカ巡礼』、『地球巡礼』など多くの写真集が国際共同出版される。ローマ、ミラノ、台北、東京ほかで『聖地巡礼』展を開催。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会国際賞など受賞多数。2009年、紫綬褒章受章。
風景部門
自然風景・花など
中西敏貴
1971年、大阪生まれ。独学で写真を学びながら1990年頃より北海道へ通い続け、2012年に撮影拠点である美瑛町に移住。光を強く意識した風景作品を主軸に、自然の中に日本の伝統的な造形美を見出す表現にも取り組んでいる。主な写真集&写真展に『光の彩』、『ORDINARY』、『Design』などがある。
スポーツ部門
スポーツ・モータースポーツなど
田口有史
1973年、静岡県生まれ。福島県立福島高校卒業後、スポーツ写真家を志し、東京工芸大学短期大学部を経由しサンフランシスコ芸術大学へ留学。在学中より野球、アメフト、バスケットボールを中心にフリーランスとして活動をはじめながら芸術学士取得。現在は東京に居を構えつつも年間約150日程度アメリカへ滞在し、メジャーリーグを中心に撮影。近年はヨーロッパ、アジアへも撮影に出向き、フィギュアスケートやラグビー、サッカー、ハンドボールなどさまざまなフィールドにて活動。MLB日本開幕戦およびWBC公式フォトグラファー。AIPS(国際スポーツプレス協会) 、AJPS(日本スポーツプレス協会)会員。
乗り物部門
鉄道・飛行機・船など
山﨑友也
1970年、広島県生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。真島満秀氏に師事後、1998年に独立。2000年、レイルマンフォトオフィスを設立。鉄道各社のポスターやカレンダーから、写真講師、講演、TV出演まで、幅広い分野で活躍。主な写真集に『Memories~車両のない鐵道写真~』、『魅惑の夜感鉄道』など。
生きもの部門
動物・鳥・昆虫・水中生物など
古見きゅう
東京都生まれ。本州最南端の町、和歌山県串本町にてダイビングガイドとして活動した後、写真家として独立。現在は東京を拠点に国内外の海を飛び回り、独特な視点から海の美しさやユニークな生きものなどを切り撮っている。主な写真集に『WAO!』、『THE SEVEN SEAS』、『TRUK LAGOON』。日経ナショナル ジオグラフィック写真賞2016「ネイチャー部門」にて最優秀賞受賞。
ポートレート部門
人物・子どもなど
沼田早苗
大竹省二氏に師事、1978年にフリーランスとなる。「財界」、「ヨミウリウィークリー」の表紙、商業写真、取材撮影などを手がける。写真展は『私の写交録』、『みんな・みんな・蒼き狼』、『もう一人の日本人』、『彩菜』、『アンゴラ難民とザンビアの人々』、『歴史とともに生きる・ヨルダン・シリア』、『アメリカ音楽紀行』、『浅草ものがたり』などがある。福音館書店より写真絵本『ぼくのおじいちゃんのかお』を出版。国際協力事業団功労賞、京セラカレンダー『彩菜』で経済産業省商務情報政策局長賞を受賞。
アンダー30部門
応募資格:1987年5月1日以降生まれの方
本城直季
1978年、東京生まれ。東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。写真集『small planet』で第32回木村伊兵衛写真賞を受賞。作品はメトロポリタン美術館やヒューストン美術館にコレクションされている。日本と海外のさまざまな都市を訪れ、4×5判カメラを使用して人物や風景などをミニチュアのように撮影する独特のスタイルを確立する。「虚構の町」に似せつつ、そこには都市のもつ「本質」が浮かび上がる。また雑誌や広告など幅広い分野で活躍している。写真集『small planet』、『TREASURE BOX』、『Shinkirou』、『東京』、『京都』。全日空ANAの機内誌「翼の王国」にて連載中。