広角(こうかく)
広角、望遠とも画角の広さを表します。広角レンズの特徴は、パースペクティブ(遠近感)が強く、近くのものは大きく遠くのものは小さく写ることです。被写界深度(ピントの合う範囲)も深いので、手前から奥までピントの合ったパンフォーカス撮影にも適しています。広角レンズの使いこなしのコツは、被写体にしっかり近づいて撮影すること。この点に気をつけないと、ポイントがなく、ただ単に広い範囲が写るだけの写真になってしまうので注意が必要です。また、周辺部は画像が歪むので、ポートレート撮影では顔が歪まないようになるべく画面中央に顔を配置して、歪みを最小限に抑えるといいでしょう。
望遠レンズの特徴は、遠くの被写体を大きく拡大して写せることです。望遠レンズ特有の圧縮効果を活かせば、ボリュームや迫力のある写真が撮影可能です。最近では、焦点距離18-270mmなど1本で広角から望遠レンズまでカバーする、高倍率ズームレンズも登場しています。 写真1は桜満開の公園で気持ちよさそうに体操をするこどもたちを広角レンズで狙い、広々とした空間をレンズ特性を活かして撮影しました。写真2は望遠レンズで撮影したので、圧縮効果で遠くのサクラと近くのナノハナを重ねボリュームを強調しました。


写真やカメラの専門的な用語を簡単にわかりやすく解説
写真やカメラの用語にはちょっと難しい言葉も数多くあります。 この写真用語集では、よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、 初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました。
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