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圧縮効果 (あっしゅくこうか)

望遠レンズで撮影すると生まれる圧縮効果

圧縮効果とは、望遠レンズを使用したときに近景と遠景とが重なって見える現象のことです。望遠になるほど圧縮効果が強くなり、近くの被写体のすぐ後ろに遠くのものがあるように見える写真が撮影できます。

たとえば、テレビで駅伝の中継を見ると、手前のランナーがその後ろにいる中継車に触れそうなくらい近くに見えたり、野球の試合中継でピッチャーとキャッチャーの距離が離れていないように見えたりすることがあります。これらも「圧縮効果」によるものです。 写真では、たとえば花の少ない花畑や、木の本数が少ない森を望遠レンズで撮影することで、花と花、木と木が「圧縮効果」で重なって見えるので、少ない本数でもボリュームを出すことができます。

作例の写真1は、遠くから200mmの望遠レンズで高層ビルを狙い望遠レンズ特有の圧縮効果を活かして重ねて撮影しました。一方の写真2は同じ高層ビルの下まで行き、16mmの超広角レンズで撮影したので、圧縮効果はありません。

写真1:焦点距離200mmで撮影した圧縮効果の大きい作例
圧縮効果の例
写真2:焦点距離16mmで撮影した圧縮効果の小さい作例
圧縮効果の例

写真やカメラの専門的な用語を簡単にわかりやすく解説

写真やカメラの用語にはちょっと難しい言葉も数多くあります。 この写真用語集では、よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、 初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました。

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