
Vol.4 宮崎
未知なる世界を見てみたい。
それは、私にとって旅の大きな原動力となってきた。
落胆や幻滅も多かったが、
そこに結果を求めていたわけではない。
未知なる風景は旅立ちに対する動機付けでしかなく、
本当に大切なものは、
未知へと向かう旅の途中にこそあった。
今回、宮崎県を訪れた。
海外を多く旅してきた私にとって、
国内はいつしか未知の場所になっていた。
そのため、この数年、
意識して日本各地を旅することにしている。
幾重にも山が連なる宮崎県の内陸部。
その谷筋に埋もれるように位置する銀鏡集落。
この地で星を信仰する人々が、神々に神楽を奉納する。
極寒の夜に、星が瞬き、その下で人々が踊る。
その様子に、心が揺らぐのを感じた。
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日本・宮崎
宮崎県西都市東米良地区。
この地にある銀鏡神社で、
毎年12月、銀鏡神楽が行われる。
この神楽の特徴は、その舞を星に捧げるところにある。
その代表が、
式三十三番「神送り」まで夜を徹して行われる神楽の
最初に奉納される舞「星の舞」である。
古来、人は自然の中に神の存在を感じ取り、
祈りを捧げてきた。
自然が生み出す現象や豊穣は、
人類にとっては人知を越えた未知なるものであり、
それが祈りや感謝へと繋がる。
この地に住む人々は星を見上げ、
それを世界の中心に据えて祈り、生きてきた。
深夜、強風で雲が足早に流れ、
その隙間から星が瞬くのが見え隠れする。
凍りつくような空気があたりに漂う頃、
式十番「宿神三宝荒人」が始まると、
見守る人々の表情が引き締まる。
神々が降臨し、眼の前で舞うのだ。
祭壇には猪の生首が捧げられ、
神楽笛の滑らかな音色が極寒の空気を震わせる。
夜が明ける頃、白蓋鬼神が天蓋を突き、
万物の物種を世界に蒔いた。
これらの光景は古来、
連綿と続けられてきた自然と人間の営みであり、
この神楽を見るものは、時を遡り、
過去の人々の想いを知ることになる。