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Lights of 5 寺田 宗徳

写真と動画の境界線を超えて シネマトグラファー 寺田宗徳

RFの時代が
来たんだなって思う

シネマトグラファー 寺田宗徳さん。
フィルムカメラ時代から“5”を愛用し、

ムービーだけでなく、写真も仕事として請け負う。
仕事でもプライベートでもキヤノンを使い続ける
寺田さんにEOS R5 Mark IIを使ってもらった。

プロの目には新しい“5”の動画性能はどう映ったか。
話を聞いてみた。

EOS R5と比べて
画質は明らかに
良くなってる

「内部収録ができる
SRAWの映像は本当に綺麗ですよ。
かなり大きなモニターに投影しても、
十分なクオリティー。
ロー(シャドー)の部分から、
太陽付近までつぶれることもない。
Canon Log 3を使ってみて良かったと思うのは、
暗部の階調の豊かさです。
適正な絞りをしていれば
白トビすることなく階調が残ってる。
カメラマンはそういうところを期待して
機材を選びますからね」

今まで見たことがない
AFの食い付き

「押し寄せてくる波が崩れる直前から
勝手にロック(AF)してくれる。
そしてレンズ最短まで全部フォーカスを送ってくれました。
ただの水なのに、本当に綺麗に追っかけていたんです。
今まで見たことがない映像だったので、
自分で撮りながらビックリしちゃって。
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMに
EXTENDER RF1.4×をつけて700mmで狙っても
一回ロックしたら波乗りが終わるまでずっと食らい付く。
手前に波が交差しても、ちゃんとその奥の人物と
サーフボードにフォーカスを追い続けてるんです」

手ブレ補正は
さらに良くなったと
実感できる

「700mmの焦点距離だったら手持ちで撮ると
普通手ブレを起こすじゃないですか。
まずレンズにIS効いてるし
ボディー内手ブレ補正が入ってるので、
手ブレを起こさず撮影できたんじゃないかなと。
EOS R5でも手持ちでサーファーを
撮ることがありますがそれと比べても
手ブレ補正はさらによくなったと実感できましたね。
こんなにうまくいくものかって。
普通に撮影が上手くなったって
感じちゃったぐらい笑」

光量が強いときは
ファインダーの方が
画づくりしやすい

「EOS R5 Mark IIはファインダーが
明るくなっているので
逆光時、見やすいんですよ。
光量の差が大きいときはバリアングルよりも
ファインダーを覗いた方が、しっかりとトーン、色味、
明るさをチェックすることができます。
自分の目が信じられないときは、
ファインダーを覗いて
コントロールしていった方が
画づくりはしやすいですね」

CINEMA EOSカメラと
同じ感覚で使える

「EOS R5 Mark IIのメニューと
CINEMA EOS SYSTEMの
メニューがリンクしてる。
EOS C300からずっと使ってきているので
まったく違和感がありませんでした。
数台のCINEMA EOSカメラと
現場に持っていっても
違和感なく使えるんじゃないかな」

このカメラに静止画と動画の
境界線はもうない

「RF35mm F1.4 L VCM。特にこのレンズいいですね。
本当に静かなので、撮影しててもモーター音がない。
EOS R5 Mark IIとの組み合わせで使ったら
動画のカメラって言っちゃってもいいんじゃないですかね。
静止画のカメラなのか、ムービーのカメラなのか
どっちがメインなんだろうっていう。
その境界線はもうなくなってるんじゃないかと思いました」

小型だからこそ
活かせる現場がある

「カメラマンと限られたスタッフしか入れない
狭い現場もあります。
大型のカメラを持ち込むのはむずかしい。
でもコンパクトでハイクオリティーな映像を
撮れるカメラが、
今までなかなか出てこなかったんです。
それがEOS R5 Mark IIで解決できます。
人を撮影するとき、
大きいカメラを持ってると、圧をかけてしまう。
ムービーカメラの形をしているほど、圧は強くなる。
コミュケーションも取りづらい。
一眼の形だとプレッシャーも与えないし、
自然な表情も引き出しやすいと思います」

5は体の一部
これがないと仕事ができない

「いろいろなカメラを使ってきて、
5シリーズが一番安定してると感じるんです。
扱いやすさ大きさ、あとグリップの感じ。
片手でも絶対に落とさない。
それくらい体に染みついている。
このカメラじゃないと自分は仕事ができないないかなって。
体の一部になってる。
確実に“5”じゃないとダメだと感じてます」

キヤノンのレンズに
生かされた

「ようやくRFレンズもラインアップが増えましたが
以前は、EFレンズは本当に財産ですよね。
あのレンズがあったからEOS 5D Mark IIも
生かされたと思いますし。
自分も生かされた一人ですよね。
キヤノンであればカメラとレンズ、
現場に必要なものがそろう。
そういった意味でも
RFの時代が来たんだなって感じます」

寺田宗徳シネマトグラファー

1977年 神奈川県茅ヶ崎市生まれ。
学生時代にEOS 5を手にして以来、EOS 5D、EOS 5D Mark II、EOS 5D Mark III、EOS R5と歴代の“5”を、仕事でもプライベートでも使い続けている。
2008年、映像カメラマンとして活動開始。水深約30mまでの水中撮影、無重力空間撮影、ICVFX、スクリーンプロセス、グラフィック撮影などシネマトグラファーとして躍進中。

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Lights of 5|003:寺田 宗徳
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2024-07-17