お困りシーン別 カメラメンテナンスガイド
公開日:2021年3月31日
カメラを使っていると直面するトラブル。「あっ、こんなときはどうすれば?」というシーンごとに、カメラメンテの方法やお役立ちアイテムを紹介します。
scene 01:かいじゅうだらけの家族撮影。レンズが指紋でベタベタ!
パパ&ママは、元気なかいじゅう(子ども)たち専属フォトグラファー。一緒に遊びながら撮影していると、子どもがレンズに触れてしまって指紋がべったり……なんてことも。そんなときメンテはどうすれば?
レンズに付いた手指の脂。放置すると脂にホコリが付着して、さらに汚れがひどくなるかもしれません。やっぱりレンズはクリアでないと、写真の出来にも影響します。汚れが薄いうちにしっかりメンテしましょう。まずはブロワーでホコリを飛ばし、専用クリーニングペーパーにクリーニング液を付けて拭き取ります。ティッシュペーパーはホコリの原因になるのでNGですよ。
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scene 02:丸一日、屋外で運動会撮影。カメラがホコリだらけ!
子どもの晴れ舞台であるだけでなく、「カメラ係」を務める家族にとっても重要な運動会。晴天に恵まれましたが、我が子の活躍を夢中になって追い続けたカメラに、砂ホコリが付いてしまい……。そんなときメンテはどうすれば?
いきなりクロスなどでこするのはNG。カメラにヤスリをかけるようなものです。まずは付着したホコリをブロワーで吹き飛ばします。さらに専用のブラシでササッと払います(あくまでこすらない)。それから拭き取り掃除に進みましょう。ホコリがたまりやすいカードスロット、端子カバー、内蔵ストロボ、アイカップなども入念にお掃除しましょう。
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scene 03:真冬のイルミ撮影。室内に戻ったらレンズが結露した!
街のイルミネーションが輝く季節。冷え込んだ屋外で長時間撮影して、暖かい室内に入ったら、カメラのレンズが真っ白に曇ってしまう……。「メガネと同じで、いつか消えるでしょ」と放置するのはトラブルのもと。そんなときメンテはどうすれば?
レンズの曇りの正体は「結露」です。急激な温度差によって空気中に溶け込んでいた水分が付着してしまう現象。カメラの表面だけではなく内部まで結露してしまうと、電子回路のショートなど故障の原因に!寒い場所から急激に暖かい場所にカメラを持ち込まない(段階的に室温に戻す)のが結露予防法です。カメラポーチに入れて、急激な温度上昇を和らげるのもよいでしょう。もし結露してしまったら、ドライヤーで優しい風を送って水分を飛ばすか、密閉袋にカメラと乾燥剤を入れて水分を取り除きましょう。
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scene 04:大迫力の滝を撮影。うっかりカメラに水しぶきが!
映える写真が撮りたくて、カメラを持ってトレッキング&フォトシューティング。大迫力の滝を撮影できたけれど、気付いたら水しぶきでカメラがちょっと濡れてしまって……。そんなときメンテはどうすれば?
水しぶきがカメラ表面に飛んでしまった程度であれば、まずはクロスで水滴を丁寧に拭き取ります。このときズームリングなど可動部に入り込んだ水分を残さないように。内蔵ストロボ、アイカップ、バリアングル液晶モニターの裏側などもチェック。かなり濡らしてしまい、レンズに曇りが出ている、撮った写真がぼやけている、スイッチ類が作動しないなどの症状がある場合は、迷わずメンテナンスサービスに点検を依頼しましょう。
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scene 05:充電フルで出発。ええっ、もうバッテリー切れ!?
カメラの充電池(バッテリー)の持ちが悪くなった気が……。100%充電できていないのかな? 使い方や保管の仕方に問題があったのかな? など、バッテリーに関するトラブルや疑問は、どうすれば?
バッテリーは使い方によって寿命が伸びたり、短くなったりします。バッテリーが切れた状態(完全放電)のまま放置すると、寿命は早まります。使わないときはカメラから抜いて保管すること。そのときバッテリー容量はフルではなく半分ぐらいに。保管場所は冷暗所がベストです。上手に管理すればバッテリー寿命は伸びますが、どうしても劣化するものなので、適当なタイミングで買い替えをおすすめします。
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お困りシーン別 メンテガイド、いかがでしたか?機材をしっかり保護&ケアして写真を楽しみたいですね。