Vlog入門|EOS R50 Vで子どもの成長を“物語”として残す5つのコツ
公開日:2025年11月18日
2児の父であるショート動画ディレクターのすなおさんが、パパ目線で子どもたちの成長を“物語”のように残すVlogの撮り方を紹介します。使用機材は、子連れでも気軽に持ち運べる小型・軽量な「EOS R50 V」。日常のかけがえのない時間を動画で記録しておけば、あとから家族と一緒に見返せる宝物になります。ぜひ参考にしてください。
PROFILE
ショート動画ディレクター/インスタグラマー 1994年生まれ、北海道札幌市出身。地銀、教育業界を経験したのち2021年にSNS発信を始め、2024年に独立。ショート動画を中心に同世代に向けてWork、Life、Hobbyに関わるガジェットや家電を子どもたちとともに提案している。SNS総フォロワー数は7万人。ブランドのSNS用の動画ディレクターや教育業界のSNS運用支援事業などにも携わっている。
1.子どもの成長をR50 Vで“何度も見返したくなる”Vlogに
動画を撮影する際は、「あとで何回も見返したくなる動画」を心がけています。子どもや妻の自然な笑顔や何気ない仕草を残すことで、「あの時、こんなことあったよね」「あれが楽しかったよね」と会話が生まれ、日常が特別な思い出になります。そのために、撮影時にはいろいろなアングルや画角を意識し、時には「その時の会話の音声」を入れることもあります。そうすることで、いつでもあの瞬間に戻れるような動画になります。
今回のVlogでは、「子どもたちの成長」をテーマに、5歳の息子が好きな本を探す姿や、1歳の妹を見守る様子など、キュンとした瞬間をクローズアップしました。また、娘が歩けるようになったばかりの姿や、お兄ちゃんが大好きなところを表現したいと考えて、2人が寄りそうカットも意識的に盛り込みました。
2.カラーフィルターでVlogの世界観を統一

今回の動画では、R50 Vのカラーフィルター「ClearAmber」を使用しました。カラーフィルターを使うと、「今撮りたい!」と思ったどんな瞬間を撮ってもトーンが統一され、世界観を崩しません。店舗やカフェの雰囲気に合わせた色味で撮影でき、映像への没入感や質感を高めてくれます。
設定手順
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「COLOR」ボタンからカラーモード「カラーフィルター」を選択
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「INFO」ボタンから、好きなカラーフィルターを選択
3.「子ども視点」と「大人視点」を切り替えて映像にメリハリを
子どもたちはカメラを向けると基本的に寄ってくるので、少し離れた位置にカメラを構えて見守るように撮影するだけで、自然な動きが生まれます。背景もしっかり映るので、撮影場所の情景が伝わり“物語性”が増します。
また、基本的にしゃがんで撮るのがポイントです。そうすることで、子どもが見ている世界や、ナチュラルな表情を捉えられます。また、子ども視点が続く中にあえて大人視点を挟むと、メリハリが生まれます。今回のVlogでは、全11カット中9カットが子ども視点、2カットが大人視点です。
撮影手順
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子どもから少し離れてしゃがみカメラを構える
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自分は動かず、子どもの動きを待つ
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同じ視点が続かないように、立って大人視点のカットも撮影する
4.主役を画面の中心に置いて視線を固定し、没入感をアップ
今回のVlogでは、主役となる子どもをフレームの中心に置く構図を意識しました。カットがテンポよく切り替わっても視聴者が見る場所を迷いにくく、視線がバラつかないため没入感が高まります。逆に視線がバラバラになってしまう動画は見ていて疲れたり、途中離脱につながったりしやすいです。
5.視点に遊び心を足して、単調な動画を回避
子どもの動きをただ撮影しているだけでは、同じような絵づくりになりがちです。そこで、本棚越しに撮影をしたり、子どもにカメラを持たせたり、歩いてる足元を撮ったりと、バリエーションを意識しました。撮り手の視点を変えたカットを入れると、Vlogが一辺倒にならず、楽しい思い出をさまざまな角度で残せます。
また、メインの映像と、メインの映像を補完するサブの映像を意識した撮影も重要です。子どもたちがおままごとをしているカットをメインとして、フライパンをアップにしたカットをサブに。スロー&ファスト機能を用いてフライパンを振るシーンをスローにし、1つ前の引きで撮影したおままごとのカットを補完する構成にしています。
固定観念にとらわれずに、いろいろなアングルを試すことで、もっと撮影は楽しくなります。
スロー撮影手順
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モードダイヤルを「S&F」に合わせる
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MENUから「動画記録サイズ」を選択
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「60S&F(2倍Slow)」または「120S&F(4倍Slow)」を選ぶ
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スローのかかり具合を見ながら撮影
6.EOS R50 Vで家族Vlogを撮る魅力

R50 Vは、縦でも横でも成立するボディーのラウンドフォルムがカッコよくもあり可愛くもあり、所有欲を満たしてくれる上に、スマホでは出せない質感や立体感のある映像で、日常を特別なものにしてくれます。また、子連れのお出かけは荷物がとんでもない量になるので、大きなカメラだと持ち出すのも億劫になりがちですが、質の良い写真や動画を撮りたいという思いは叶えたいものです。その点、R50 Vはサッと出してサッと撮影できるし、肩掛けしてても軽量なのでほとんど負担にならず、子連れお出かけにぴったりです。
Vlogは、家族だけでなく親族にも共有することで、子どもの成長をみんなで実感し、何度も見届けることができます。あとから一緒に見返す時間も笑顔が溢れ、かけがえのない宝物になります。大切な家族のために、ぜひVlogを残していきましょう。
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本撮影は店舗に許可を取って撮影しています。