EOS R5 × RF85mm F1.2 L USM レビュー 「ポートレート」を撮影してみた
公開日:2021年5月20日
最終更新日:2021年10月26日
「美」を追究したくなるポートレートレンズと出会った!
写真を愛するレビュワーの皆さんが、キヤノンの「EOS Rシステム」で撮影体験! EOS RシリーズやRFレンズを使った率直な感想を語ります。今回は、ポートレートや旅写真を得意とするフォトグラファーRyo Ogawaさんが、EOS R5とRF85mm F1.2 L USMをレビューします。
さすが絞り開放F1.2。とろけるような優しいボケに見惚れる。
こんにちは。タレントなどのポートレートや企業の広告写真の撮影を中心に活動しているフリーランス・フォトグラファーのRyo Ogawaです。普段からポートレート撮影で使用頻度が高い単焦点85mmのレンズを愛用しています。今回は、キヤノンのRF85mm F1.2 L USMとEOS R5をお借りして撮影してみました。心奪われる質感の描写と、圧倒的な「瞳AF」についてレビューしていきます。
ファインダー越しに、ある意味「非現実的」な世界が広がる開放絞りF1.2。85mmという画角の圧縮効果によって、主役を引き立たせる描写がたまりません。これまで使ってきたレンズとは、ボケ感の滑らかさが違うと思いました。
とろけるような背景ボケや前ボケが見ていてとても心地よく、見る人を虜にする優しい描写に心奪われます。夜景をバックにした冒頭の写真でも、光源の玉ボケのエッジが滑らかに描写され、とても美しいと感じました。
モデルの美しさを鮮明に写し出す、圧倒的な解像度。
人物の立体感を出すために、絞りを少し絞って撮影しました。鼻先から髪の一本一本までくっきりと写し出し、光の明暗部分まできれいに表現できました。瞳の艶感やラメの細かな輝き、まつげや瞳の水晶体まで鮮明に写し出す解像感がたまりません。EOS R5とRF85mm F1.2 L USMなら、ポートレート撮影に心強いですね。
また、大口径のRF85mm F1.2 L USMは重量感があるので、手ブレが少々心配でした。でも、EOS R5の「ボディー内手ブレ補正機構」のおかげで安心して撮影できました。
瞬時に反応するEOS R5の「瞳AF」で、美しさに迫る。
「ポートレートレンズ」とも呼ばれる85mmの単焦点レンズを使用するとき、特に寄りの構図で撮影するときは、ピントが合いづらい状況がよくありました。 でも、RF85mm F1.2 L USMと組み合わせたEOS R5の「瞳AF」は、そんな状況でも即座に瞳にピントが合い、表情の変化に素早く反応してくれました。どんな場面でもピンボケを気にせず撮影に集中できる安心感がありました。(F2.8・1/320秒・ISO125)
model:井口りお
レビューを終えて