WEB部門 第55回キヤノンフォトコンテスト
WEB部門
ゴールド賞
受賞者の声
現代において、良くも悪くも情報が錯綜しているからこそ、自分が感じとることや人の意見ではなく、自分自身で考えることが大事だと思います。この写真を見て、自由で多様に感じたままに受け取ってもらえたらうれしいです。写真を撮ることが好きということを忘れずに、いつも支えてくれている大切な人たちに感謝と愛を込めて。自分にしか撮れない写真を目標にこれからも撮り続けていきたいと思います。このたびは、すてきな賞をいただきありがとうございます。
講評:タイムリーなテーマを写したWEB部門ゴールド賞作品
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かくたWEB部門ゴールド賞の「アイノカタチ」は、おそらく男性同士のカップルを写した作品ですが、とても今の時代を象徴しているように感じた一枚です。モノクロの柔らかさが作品の雰囲気に合っていて、二人の幸せな心情がうまく表現されています。こうしたシーンを撮る場合、顔や手元に寄ってしまうケースもあると思いますが、引いた構図も素晴らしいです。
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豊田見た瞬間、自分には撮れない写真だと感じました。ジェンダーレスというタイムリーなテーマに取り組んでいる作品ではあるのですが、よく見ないと男性同士ということに気づかないと思うんですよね。そうした構図が非常にうまいと感じました。
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長倉確かに絶妙な切り撮り方ですよね。顔をはっきり出さないで、でも、しっかりと性別が分かる。あと、すごくいいなと思ったのが、服にできたシワです。体をよじっていることが伝わり、二人が抱擁していることに気づき、二人の愛の行方を見守りたいという気持ちになりました。
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高橋モノクロにしたこともよかったですよね。おそらく、色味やフレーミングで印象が大きく変わるシーンだと思いますが、色がなく、顔が見えないことで手の表情に目が行くようになったと思います。
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古賀作者が若い方のようで、やはりジェンダーレスが当たり前の世の中を生きている世代の作品だと感じました。これは、キスする直前なのですかね。
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かくたどうですかね。ひそひそ喋っているだけかも。
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古賀見ようによっては顔を近づけているだけにも見えますが、その分いろいろ想像が膨らみますし、手のしぐさでカップルというのが伝わってきます。
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浅田絶妙なフレーミングという印象が強く、もう少し顔が見えてしまったらこの雰囲気は出せていなかったと思います。普通だったら、顔を写したいとか、背景を入れ込みたいとか思うところですが、そうした情報をすべて削ぎ落としたことで、二人の愛の印象だけが浮かび上がり、とてもシンプルでかっこいい作品になったと思います。