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第84回展 立木 義浩「PIECE OF CAKE」キヤノンギャラリー S 10周年記念展 第2部

「キヤノンギャラリー S 10周年記念展」の第2部のトップを飾る立木義浩氏の写真展。1964年に発表した初期の代表作『舌出し天使』をはじめ、ロンドン、パリ、ニューヨーク、日本でのスナップやポートレート、さらには東寺の記録など、膨大な作品群の中から厳選した約85点を展示。時代やテーマは多岐にわたり、決して一つにくくれるものではないが、どの作品も立木氏が切り撮ってきた時代の断片であり、一瞥で分かる時代の証明である。

会期 会場
2013年3月21日~2013年4月22日 キヤノンギャラリー S

作品・展示風景

作家メッセージ

この写真展は私自身の記録であると、見得を切りたいところですが、写真をはじめてからのすべてを網羅しているわけではなく、ある時期に熱中し、発情していたと思われるものを拾い上げたつもりです。
展覧会全体をひとつのテーマで括れませんし、まなざしも時代も多岐にわたっています。けれど、どんな種類の写真であれ、一辺倒ではないアプローチで人間に近づこうとしている写真です。

タイトルの「PIECE OF CAKE」は、口語で【楽々と簡単にできる】、【朝飯前】という意味がありますが、自分にとっては、とんでもないフレーズですが、淡い希望と叱咤激励のつもりです。

作家プロフィール

立木 義浩(たつき よしひろ)

1937年
徳島県生まれ。
1958年
東京写真短期大学写真技術科卒業後、アドセンターに入社。
1969年
フリーランスとなる。女性写真の分野やスナップ・ショットで多くの作品を発表する。広告、雑誌、出版などの分野で活動し、現在に至る。

1965年に第9回日本写真批評家協会新人賞、1997年に日本写真協会賞年度賞、2010年に日本写真協会賞作家賞など受賞。2012年、写真集『小女』『Tōkyōtō』を出版。

著作権について

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