このページの本文へ

米津 光「Landscape」

長時間露光で肉眼では見られない世界を描き出す米津光氏は、人跡未踏の秘境や名勝地ではなく、主要道路沿いなど、生活圏にほど近い風景の中に美を見いだした。
そして、その作品は、見慣れた何げない日常風景を、光や大気の密度、時間の流れまでもを写し込んだ新鮮なイメージとして再構築し、見る者に身近な美の存在をほのめかす。本展では、そうして描き出された米津氏の作品約50点を展示するとともに、フルHD動画作品も上映する。

会期 会場
2012年12月21日~2013年1月28日 キヤノンギャラリー S

作品・展示風景

作家メッセージ

普段は気にも留めず通り過ぎる、私たちの生活のすぐ隣にある風景の中にも、よく見るととても魅力的な光景があります。そのような光景を作品として表現したいと思い、全国の主要道路沿いを中心に撮影しています。絶景といわれる場所に比べると一見見劣りするような何気ない風景ですが、それぞれに味わい深く魅力に溢れ、私の感性を強く刺激します。
被写体を定め、三脚を開きカメラを固定してファインダーを覗くと、その光景を鮮明なイメージに定着したいと、真っ直ぐに願う自分がいます。

今回は、最近5年間に撮影した中から約50点と、EOS 5D Mark IIで撮影した動画を展示します。
私の心に映った控えめで魅力的な風景群に、共感をいただけましたら幸いです。

作家プロフィール

米津 光(よねづ あきら)

1956年生まれ。大阪芸術大学中退。以後独学で広告写真の道へ。
本業の傍ら2005年より風景を被写体とした作品を制作。
2008年キヤノンカレンダー担当。APA(日本広告写真家協会)会員。

著作権について

当写真展関連ページに掲載されている写真の著作権は作者に帰属します。
これらのコンテンツについて、権利者の許可なく複製、転用などする事は法律で禁止されています。

写真展の情報・作家メッセージなどは、開催当時の内容を記載しております。予めご了承ください。