作画機能 EOS R6 Mark III
カラーモード
ステップアップに応じる3つのカラーモード
従来の「ピクチャースタイル」に加え、「カラーフィルター」※1、「カスタムピクチャー」※2の3つのカラーモードを搭載。カラーフィルターは、撮影時にフィルター効果を確かめながら、直感的な操作で簡単に画づくりできる機能。撮影後のグレーディングの手間がなく、キヤノンの色味を活かしたシネマティックな映像表現が可能です。カスタムピクチャーは、CINEMA EOS SYSTEMに採用されているプロの映像製作者向け画づくり機能。カラーグレーディングが必要ない撮って出し前提の撮影や、簡易なグレーディングのみで整うガンマ設定、さらにフィルムライクな撮影やダイナミックレンジの広い高階調な動画撮影も行えます。
-
※1
かんたん撮影ゾーン時は設定できません。静止画撮影時、RAW/C-RAW、HDR PQ撮影との併用はできません。動画撮影時、RAW動画、HDMI RAW出力、HDR PQ撮影、HDR動画モード、タイムラプス動画との併用はできません。
-
※2
動画撮影時のみ設定可能です。
14種類のカラーフィルターは、動画用のLUTとして無料ダウンロードしていただくこともできます。
以下の「Canon LUT Library」よりダウンロードいただけます。
14種類のカラーフィルター(静止画/動画)








ホワイトバランス
任意の色温度を4つまで登録可能に
[オート(雰囲気優先/ホワイト優先)][太陽光][日陰][くもり][白熱電球][白色蛍光灯][ストロボ][マニュアル]の8つのホワイトバランスモードに加え、任意の色温度を4つまで登録可能に。ボタンカスタマイズにより[色温度切り換え]を割り当てることで、登録した色温度への変更がスムーズになります。ホワイトバランスモードは動画記録中(応用撮影ゾーン設定時)も変更可能です。
撮影モード
Fvモード(フレキシブルAE)
モードダイヤルから選べるフレキシブルAEことFvモード。シャッタースピード、絞り、ISO感度を、オートもしくは任意で設定できます。撮影モードを切り換えることなく、自由に露出変更(Av/Tv/M/ISOオートなど)が可能。すべてをオートにしたPモード(プログラムAE)の状態から、任意でパラメーターを直接変更し、消去ボタンを押すと、[AUTO]に設定(リセット)されます。露出補正設定時には、消去ボタンを押すと、[±0]に設定(リセット)されます。
かんたん撮影ゾーン
すべてカメラ任せで撮影できるシーンインテリジェントオート(全自動)、スペシャルシーン(SCN)をかんたん撮影ゾーンから選べます。設定不要の撮影や、後処理なしの手軽で独特な表現を楽しむことができます。
スペシャルシーン(SCN)
新たに[美肌]を追加。[ポートレート/集合写真/風景/パノラマショット/スポーツ/キッズ/流し撮り/クローズアップ/料理/夜景ポートレート/手持ち夜景/HDR逆光補正/サイレントシャッター]と合計して全14種を搭載しています。
美肌
ポートレート撮影に適した、肌をより美しく撮影できるモードを、EOSのフルサイズカメラとして初搭載。美肌効果は[+1/+2/+3/+4/+5]の5段階で設定可能です。
パノラマショット
広角レンズでも収まりきらない範囲をパンニングしながら撮影。高画質なパノラマ画像として記録します。スイング方向は、[右/左/上/下]から設定可能。ボディー内5軸手ブレ補正機構でスイングブレ補正を行うため美しく仕上がります。
-
※
撮影した画像はJPEGで記録されます。
-
※
[ラージ/ファイン][低速連続撮影]に自動設定されます。[静止画クロップ/アスペクト][カラーモード]は設定できません。
サイレントシャッター
ミラー機構のないミラーレスカメラならではの静音撮影が可能。野生動物の撮影や演奏会などに便利です。
-
※
シャッター以外の音(絞り/フォーカスレンズ駆動音/電子音など)は発生する場合があります。ストロボ撮影はできません。
-
※
シャッター方式が[電子シャッター]に自動設定されます。また、設定変更できる機能が異なります。
流し撮り
トラッキング中に行う被写体検出の情報を、乗り物の流し撮りにも活用。適切なシャッタースピードをカメラが自動設定するため、これまでより簡単に流し撮りを行えます。流し効果は[小/中/大]から設定可能。
手持ち夜景
1回の撮影で4枚を連続撮影。三脚を使用しなくても、手ブレを抑えた一枚を合成します。白トビや黒つぶれを軽減しつつ、高彩度な被写体でも色の階調を豊かに表現できます。
-
※
撮影した画像はJPEGで記録されます。また、ストロボ撮影はできません。
HDR逆光補正
明暗差が大きく、被写体が逆光になったシーンでもダイナミックレンジの広い画像が得られます。暗い被写体を自然な階調と解像感で明るくできるほか、背景の白トビも効果的に軽減します。
-
※
撮影した画像はJPEGで記録されます。また、ストロボ撮影はできません。
多彩な撮影機能
デジタルテレコン
デジタル処理で約2倍/4倍に拡大した画像を静止画記録できるデジタルテレコン。レンズを変えずに、手軽に望遠撮影を楽しめます。ボタンカスタイズにより任意のボタンに機能を割り当てることで、撮影中にすばやく倍率を切り換えられます。
-
※
デジタル処理で拡大しているため、画質が低下します。
-
※
[1.6倍(クロップ)]設定時、RF-S/EF-Sレンズ使用時は、約3.2倍/6.4倍となります。
-
※
RAW/C-RAW設定時は使用できません。
-
※
デジタルテレコン設定時は、[表示フレームレート設定:なめらかさ優先]固定、[AFエリア:1点AF](中央固定)、[サーボAF中の全域トラッキング:しない][タッチ&ドラッグAF:しない]となります。
-
※
拡大表示はできません。

フォーカスブラケット撮影
1回のレリーズでピントを撮影開始時の位置から無限遠に向かって自動的に変化させながら連続撮影。カメラ内やDigital Photo Professionalで深度合成処理を行うことで、手前から奥までくっきりした画像を生成できます。被写界深度が浅くなりやすいマクロ撮影や、絞り込みすぎて画質の低下が気になるシーンなどに適しています。撮影回数は2~999回、ステップ幅は1(狭い)~10(広い)の範囲から選択可能です。
-
※
フォーカスブラケット撮影は、シャッター方式が電子シャッターに固定されます。また、ピクチャースタイルが[オート]の時は[スタンダード]で撮影されます。カラーフィルターとの併用はできません。シャッタースピード、絞り数値、ISO感度、ピクチャースタイル、ホワイトバランスは撮影1枚目の設定で固定されます。シャッタースピードは最高約1/8000秒となります。
-
※
記録画質はJPEG/HEIF/RAW/C-RAWに対応しています。
カメラ内深度合成
フォーカスブラケット撮影時、[深度合成:する]に設定することで、カメラ内で自動的に合成処理が行われます。合成処理時に画角が不足している場合は、[深度合成トリミング]を[する]にすると、不足分の画角を自動でカットして保存します。素材として撮影した画像も保存されるため、Digital Photo Professionalで合成しなおすことも可能です。
ピクチャースタイル
プリセットで搭載されているピクチャースタイルは、[オート][スタンダード][ポートレート][風景][ディテール重視][ニュートラル][忠実設定][モノクロ]の8種類。シャープネスやコントラストなどの値を意図に合わせて設定することも可能です。静止画・動画に共通のピクチャースタイルを設定できるため、静止画と色を合わせた動画を手軽に撮影したい場合などに適しています。PC用ソフトウエア「Picture Style Editor」を使えばオリジナルのピクチャースタイルを作成して登録し使用することもできます。
-
※
かんたん撮影ゾーン時は設定できません。
多重露出撮影
2~9枚の撮影画像をカメラ内で合成することで、ひと味違う作品に仕上げられる多重露出撮影。撮影途中に撮影機能の切り換えや重なり具合の確認ができる[機能・操作優先]と、高速連続撮影した画像を1枚に重ね合わせる、撮影のやり直しができない[連続撮影優先]の2モードを搭載しています。保存する画像は[全画像/多重画像のみ]から選択可能で、多重画像はJPEG(ラージ/ファイン)で保存されます。多重露出1枚目の画像を撮影済みの画像から選択することも可能※。
-
※
選択できる画像は、本機で撮影したJPEG Large/RAW+JPEG Large/C-RAW+JPEG Large画像のみです。[静止画クロップ/アスペクト]が[フルサイズ][1.6倍(クロップ)]以外の設定で撮影した画像は選択できません(ただし、多重露出撮影時の[静止画クロップ/アスペクト:フルサイズ/1.6倍(クロップ)]の設定と重ねる画像の撮影時の[フルサイズ][1.6倍(クロップ)]が同じ場合のみ)。
4つの多重露出制御
重ね合わせ方を4種類から選べます。さまざまな被写体やテーマに対応することが可能です。
[加算]
設定した露光量をそのまま加算。各画像の明るさを多重画像に反映できます。
[加算平均]
各画像の明るさを平均化して重ね合わせ。さらに、仕上がりが標準露出になるよう自動調整を行います。
[比較(明)]
画像を比較し、より明るい部分を優先して合成します。
[比較(暗)]
画像を比較し、より暗い部分を優先して合成します。
タイマー機能
バルブタイマー
バルブ撮影の露光時間(1秒~99時間59分59秒)の設定が可能。長時間の露光が必要な夜景や打ち上げ花火、星空の軌跡撮影などに便利です。
インターバルタイマー
撮影間隔(1秒~99時間59分59秒)と撮影回数(1回~9999※回、または回数制限なし)を任意で設定できます。指定した間隔で撮影を繰り返すので、ゆっくり変化する被写体の様子を定点観測したい時に便利です。
-
※
撮影待機時における撮影回数の表示は最大[99]となります。