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高画質・手ブレ補正 EOS R6 Mark III

35mmフルサイズCMOSセンサー×DIGIC X

最大約3250万画素に高画質化

大切なひとや趣味の対象が放つ、撮影者を魅了する美しさ。その存在を余すことなく写しとるために、EOS R6 Mark IIIの高画質はさらに進化しました。有効画素数最大約3250万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載。EOS R6 Mark IIの約2420万画素から大きく高画素化しています。一部をトリミングしても解像感をキープできるため、ポートレートや風景はもちろん、スポーツや動物など被写体が遠く離れた撮影でも活躍します。また、信号読み出し回路を改良し、読み出し速度の向上とHDR撮影時の画質進化を実現。映像エンジンDIGIC Xとの連携で、高画素化してもEOS R6 Mark IIと同等の高速ドライブ性能を維持しています。

  • RF/EFレンズ使用時。使用するレンズまたは画像処理により、有効画素が減少することがあります。

ボディー内5軸手ブレ補正

手ブレ補正効果が中央最大8.5段/周辺7.5段※1を実現

ボディー内5軸手ブレ補正機構を用いた高い補正効果を実現。CMOSセンサーの可動範囲(Roll方向)の拡大とアルゴリズムの改善により、手ブレ補正機構を搭載した対応RFレンズ使用時※2で中央最大8.5段の補正効果を実現しました。レンズのIS機構との協調制御に対応しているだけでなく、IS機構非搭載レンズ使用時※2も、広角側から望遠側まで適切な補正を行います。

  • ※1
    静止画撮影時。RF24-105mm F2.8 L IS USM Z装着時、f=105mm、電子シャッター設定時、 Yaw/Pitch/Roll方向、CIPA 2024規格準拠。
  • ※2
    IS機構搭載/非搭載レンズどちらも協調しないレンズもあります。

検知・処理・制御を高いレベルで行う協調制御

カメラ・レンズのそれぞれに搭載されたジャイロセンサー/加速度センサーとカメラのライブビュー映像から、高精度にブレ情報を検知します。次にブレ情報をDIGIC XとレンズCPUで高速処理を行い、カメラ・レンズのブレ検出誤差を低減。適切な補正割合を算出して、カメラとレンズそれぞれが適切なブレ補正を実行することで、大きな手ブレ補正効果が得られます。

カメラ内レンズ光学補正

本来の画質を復元するデジタルレンズオプティマイザ

画像本来の解像力を光学補正により復元するデジタルレンズオプティマイザ※1を搭載。レンズの光学特性による諸収差や回折現象、ローパスフィルターに起因する解像劣化を補正します。[しない/標準/強め※2]から選択可能。レンズ光学補正のデータを内蔵したレンズの補正データはすべてカメラに初期登録されているため、新たに登録する必要はありません。

  • ※1
    すべての画像で効果を保証するものではありません。
  • ※2
    [強め]設定時は連続撮影可能枚数が少なくなります。
  • 色収差補正と回析補正はともに[する]の設定となります。

さまざまなレンズ光学補正

周辺光量補正/歪曲収差補正/色収差補正/回折補正が可能。すべて静止画撮影時、動画撮影時ともに対応できるようになりました。動画撮影時には、フォーカス操作による画角の変化を自動的に補正するフォーカスブリージング補正も使用可能。フォーカスブリージング補正はHDMI RAW出力時にも設定できるようになりました。

収差情報の格納

使用したレンズの収差情報を、撮影したRAWデータのメタデータに格納可能。それらの情報を参照することで、他社製の画像処理ソフトでも周辺光量補正・歪曲収差補正・色収差補正を行うことができます。

  • フォーカスブリージング補正・デジタルレンズオプティマイザ・回折補正は対象外です。

HDR撮影

リアルな画像が生成できるHDR PQ撮影

3250万画素のCMOSセンサーが捉えた豊富な情報を活かし、肉眼で見たようにリアルな画像を生成できるHDR PQ撮影。カメラ内RAW現像(HEIFに現像)時に設定できるオートライティングオプティマイザ/高輝度側・階調優先と組み合わせることで、シャドー部からハイライト部までより階調豊かな画像を得られます。

  • Perceptual Quantization。緻密な階調、広い色域で人間の視覚に沿った画作りを行うガンマカーブのことを指します。HDR PQ撮影は、ITU-R BT.2100が定義するPQ規格に準拠したHDR画像を記録します。

[10bit HEIF記録]

HDR PQで撮影した画像は、JPEG形式よりも豊かな階調を持つ10bitのHEIF形式で保存されます。HEIF画像は、HDR対応ディスプレイにHDMI出力することにより、本来の階調で再生・鑑賞できます。

  • High Efficiency Image File Format。現像後の画像を格納するファイルコンテナ。JPEGのYCbCr 4:2:2 8bitに対して、YCbCr 4:2:2 10bitでH.265/HEVC圧縮されます。

[RAW→HEIF現像/HEIF→JPEG変換]

RAW/C-RAWで記録した画像は、カメラ内でHEIF画像に現像可能。HEIF画像はJPEG画像に変換することもでき、HDR対応ディスプレイで表示した時と印象が近いJPEG画像が得られます。HEIF→JPEG変換は、最大999枚の画像を一括で変換できます。

  • シーンによっては、元画像と変換した画像を比べた時に、印象が異なることがあります。

ダイナミックレンジが広いHDRモード撮影

静止画撮影には、[動体優先](1枚撮影)と[Dレンジ優先](3枚撮影)の2つのHDRモードを搭載。HDR PQ撮影と組み合わせることで、よりダイナミックレンジの広い画像を撮影可能(いずれも最大約3000nit)です。

  • [ピクチャースタイル]は[スタンダード][モノクロ]のみ選択可能です。
  • シャッタースピードは最高1/8000秒になります。
  • カラーフィルターの設定はできません。

[動体優先]

1回の露光で画像を生成することで、動体ブレを抑えながら広いダイナミックレンジを表現。人物や動物、乗り物など動きの多い被写体を撮影する際に適しています。

  • ISO感度の下限がISO800になります。
  • [高速連続撮影+][メカシャッター]の設定はできません。
  • [電子シャッター]設定時は、ローリングシャッター歪みにより被写体の歪みが大きくなる場合があります。

[Dレンジ優先]

1回の撮影で露出の異なる3枚の画像(標準露出/露出アンダー/露出オーバー)を連続撮影し合成することで広いダイナミックレンジを表現。照明を使った夜景撮影など輝度差が大きなシーンに適しています。

高感度・低ノイズ

常用最高ISO感度 静止画64000

静止画の常用ISO感度はISO100~64000、拡張ISO感度はISO50(L)~ISO102400(H)相当。高解像度と高感度を高次元で両立しています。屋内のスポーツ撮影や、手持ちでの夜景撮影などでも、シャッタースピードを上げ、手ブレの影響を抑えて撮影できます。

  • 推奨露光指数。
  • 動画撮影時の常用ISO感度はISO100~25600(最高ISO102400相当の感度拡張が可能)。カスタムピクチャー設定時は常用ISO感度、拡張ISO感度が異なります。

プリセットISO感度

使用頻度の高いISO感度を3件登録可能。設定画面からすばやく任意のISO感度を選べます。

  • 1ステップはシャッタースピード1段分です。
  • 初期設定:ISO200/400/800。

ISOオート時のシャッタースピード低速限界を設定可能

P/AvモードでISOオート設定時、意図に反してシャッタースピードが遅くなることを防ぐため、下限値を設定可能。シャッタースピードの低速限界を[遅め/標準/速め]の±3段で自動設定できるほか、1/8000~1秒(1段ステップ)の範囲で手動設定できます。

長秒時露光撮影時・高感度撮影時のノイズを低減

ノイズが発生しやすい長秒時露光撮影時と高感度撮影時のそれぞれにノイズを低減する機能を搭載。長秒時露光撮影時は[しない/する]のほか露光時間が1秒以上で長秒時露光特有のノイズが検出された場合に作動する[自動]から選択可能。高感度撮影時は[しない/弱め/標準/強め]から選べます。

画像処理

エッジ部のコントラストを調整できる明瞭度

白トビや黒つぶれを抑制したまま画像内のエッジ部のコントラストを調整できる[明瞭度]を搭載。遠景をくっきりと見せたい時などに効果を発揮します。静止画・動画の両方に対応しており、[-4]から[+4]までの9段階で調整が可能。カメラ内RAW現像(JPEGに現像)時も設定できます。

  • かんたん撮影ゾーン設定時は設定できません。
  • HDR PQ撮影との併用はできません。

オートライティングオプティマイザ

画像の明るさ・コントラストを自動的に補正するオートライティングオプティマイザ。静止画・動画の両方に対応しており、補正効果を[しない/弱め/標準/強め]から選択できます。動画撮影中(応用撮影ゾーン時)にも設定変更が可能になり、屋内から屋外に移動するシーンなどで、移動先の環境に適した補正効果に切り換えられます。高輝度側・階調優先/HDR PQ撮影とも併用可能。被写体の明るさとダイナミックレンジを一括で調整できます。

  • かんたん撮影ゾーン設定時は、[標準]に自動設定されます。
  • M/BULBモード設定時は、[しない]に自動設定するか、選択できるようにするかを設定可能です。
  • カスタムピクチャーとの併用はできません。

記録画質

パラメーターが調整できるカメラ内RAW現像

カメラ内でRAWの現像が可能。[撮影時の設定で現像][細かく設定してJPEGに現像][細かく設定してHEIFに現像]を選択でき、[細かく設定してJPEGに現像][細かく設定してHEIFに現像]では、明るさ補正・ホワイトバランス・ピクチャースタイルなどさまざまなパラメーターを変更できます。RAW現像中に撮影時設定と変更後を比較再生することも可能です。

  • [デジタルレンズオプティマイザ:強め]設定時で現像を行った時の効果は、拡大表示時のみ反映されます。

ファイルサイズを抑えられる[C-RAW]

RAWだけでなくC-RAWでの記録も可能。約3230万画素のデータを、より小さなファイルサイズで記録できます。

  • [C-RAW]と比べ、画質は[RAW]が優れています。
  • RAWからC-RAW、C-RAWからRAWへの変換はできません。
  • RAWとC-RAWの同時記録はできません。