操作性・信頼性 EOS R6 Mark III
操作系
操作性をさらに追求
EOSの基本コンセプトのひとつである「快適」を追求するうえで、操作性は極めて重要な要素です。EOS R6 Mark IIIは、EOS R6 Mark IIの高い操作性を踏襲しつつ、新規ボタンの採用やカスタマイズの拡充などさまざまな点をブラッシュアップ。静止画ユーザーと動画ユーザー双方の撮影スタイルに対応した、さらなる快適な操作性を実現しました。
動画撮影ボタンを大型化
[動画撮影ボタン]をEOS R6 Mark IIより大型化。手持ちでも快適に動画撮影が行えます。
グリップ側の電源スイッチ
[電源スイッチ]はグリップ側に配置。カメラを構えた時に電源が入っていなくても、グリップしたまますぐに電源を入れることができます。起動時間は約0.6秒※です。また、バッテリーグリップ BG-R20/BG-R20EPもご使用いただけます。
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CIPA表記基準。起動時のパスワード設定OFF時([パスワード要求:切]設定時)。
静止画/動画切り換えスイッチ
静止画撮影と動画撮影を切り換えるための独立したスイッチを搭載。モードダイヤルを操作することなく静止画/動画をすばやく切り換えられます。また、静止画/動画のどちらに設定されているかをスイッチの位置で瞬時に把握できます。
3つのカラーモードをすぐ呼び出せるCOLOR/RATEボタンを新設
ボタンひとつでカラーモードの選択画面を表示できる[COLOR/RATEボタン]を新たに搭載。動画モード時は、従来の[ピクチャースタイル]に加え、新たに搭載された[カラーフィルター][カスタムピクチャー]の3つのカラーモードをすばやく切り換えることができます。ボタンカスタマイズで任意の機能を割り当てることも可能。


スマートフォンへ画像をすばやく送信
[マルチファンクションボタン]が[マルチファンクション/スマートフォンへ画像を送信ボタン]に改良。画像再生中にボタンを押すと、[スマートフォンへ画像を送信]の画面がダイレクトに表示されます。撮影したばかりのベストカットをすぐにスマートフォンに送れるため、SNSで共有したい場合などに便利です。


CFexpressカード対応のデュアルカードスロット
UHS-II対応のSDカードスロット※1に加え、Type B・CFexpress 2.0・VPG400対応のCFexpressカードスロットを新たに搭載。CFexpressカードは、対応容量も8TBまで拡張しました※2。2つのカードスロットを活用することで、リレー記録、メイン/Proxy記録、メイン/サブ記録、同一書き込みなどさまざまな機能を実現しています。
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※1
Eye-Fiカード、マルチメディアカード(MMC)には対応していません。
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※2
8TBを超えるカードは、8TBのカードとして扱われます([物理フォーマット]が必要)。2TBを超えるカードは、ファームウエアアップデートに使用できません。
自由度が向上したボタンカスタマイズ
撮影時、再生時に用いる機能を任意のボタン・ダイヤル・コントロールリングに割り当てることが可能。静止画撮影時のAF設定変更、動画撮影時のフォルスカラーのON/OFF切り換え、再生時のFTP転送など、よく使う機能をすばやく呼び出せます。EOS R6 Mark IIではカスタマイズができなかった[拡大/縮小ボタン]※、新たに搭載された[マルチファンクション/スマートフォンへ画像を送信ボタン][COLOR/RATEボタン]もカスタマイズ可能です。
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撮影時ボタンカスタマイズのみ。
電子ビューファインダー
0.5型・約369万ドットのOLED※カラー電子ビューファインダー
高品位な電子ビューファインダー(EVF)を搭載。0.5型・有効画素数約369万ドットのOLED(有機EL)を表示パネルに採用。視野率は約100%です。メガネをかけたままでも覗きやすい約23mmのアイポイント、約0.76倍のファインダー倍率、視度調整範囲は-4.0~2.0m-1(dpt)など、快適なファインダーを実現しました。明るさと色調も調整可能です。
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Organic Light-Emitting Diode。
自然な“見え”を再現するOVFビューアシスト
キヤノンが培ってきたHDR画像処理技術により、コントラストが高いシーンでも一眼レフの光学ファインダーのように黒つぶれや白トビの少ない自然な“見え”を再現。一眼レフカメラから持ち換えても、違和感の少ないファインダー像で撮影が可能です。
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ライブビュー映像と撮影結果は異なります。
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[OVFビューアシスト:入]設定時は、ピクチャースタイル/ホワイトバランス/オートライティングオプティマイザ/露出設定に応じた明るさ(表示Simulation)/高感度撮影時のノイズ低減/高輝度側・階調優先/HDR PQが、ライブビュー映像に反映されません。
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ファインダー、モニターの表示に適用されます。
表示Simulation
撮影結果に近い明るさ・被写界深度(絞り)をシミュレーションしてEVF内に表示可能。絞り込みボタンを押さなくても被写界深度の目安が得られ、すみやかな露出設定に役立ちます。通常時は映像が見やすい標準的な明るさで表示し、絞り込みボタンを押している間のみ撮影結果に近い明るさで表示する[絞り込み中のみ露出※1]にも対応しました。
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※1
BULBモード設定時は、設定に関わらず適正露出で表示されます。ストロボ撮影時は、露出および被写界深度のシミュレーション表示が可能です。
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[OVFビューアシスト:入]設定時は使用できません。
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[露出+絞り]は、RFレンズ、および一部のEFレンズ使用時に設定できます。
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AF作動中はF8を上限に被写界深度を表示します。絞りを小絞り設定にした場合、低輝度時などにAF精度が低下することがあります。
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フリッカー検出性能が落ちることがあります。
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絞り設定を変えた場合に画面のちらつきが出る場合があります。
EVFの明るさ調整/ファインダーオンセンサー
EVF内の明るさは自動と手動(5段階)で調整可能。色調は[暖色/標準/寒色1/寒色2]の4種類から選択でき、ブルー(B)/アンバー(A)方向、マゼンタ(M)/グリーン(G)方向にそれぞれ±2段の微調整を行うことも可能です。ファインダーオンセンサーにより、接眼する時、しない時で画面の表示先を自動的に切り換えることもできます。
液晶モニター
3.0型・約162万ドットバリアングル液晶モニター
バリアングル液晶モニター搭載で、縦位置撮影、ハイ&ローアングル撮影、歩きながらの動画撮影や自撮りも快適。画面サイズは3.0型(3:2)の大型で、日中の屋外でも見やすい約162万ドットの高精細液晶を採用しています。明るさは7段階から選べ、色調も調整できます。
タッチで操作できるメニュー画面
バリアングル液晶モニターには静電容量方式のタッチパネルを採用。さまざまな設定を直感的に操作できます。2本指でダブルタップすることでメニュー画面を拡大表示することが可能。[タッチ操作:しない]の設定にも対応しました。
堅牢性・耐久性
防塵・防滴構造
電池室やカードスロットカバー開閉部などにシーリング部材(赤色部分)を使用。ダイヤル回転軸などは部品間の隙間を極力小さくする構造を採用。これにより、不用意に降りかかる砂塵や水滴などの侵入を抑制します。
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防塵・防滴性能を発揮させるため、カメラの端子カバー、バッテリー収納部ふた、カードスロットカバーなどの開閉部をしっかり閉じてください。また、マルチアクセサリーシューには、シューカバーを取り付けてください。
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カメラは防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐことはできません。
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防塵・防滴性能を備えた従来アクセサリーを使用する場合は、マルチアクセサリーシューアダプター AD-E1が必要です。

シャーシに加え、リアカバーにもマグネシウム合金を使用
高い剛性と放熱性を有するマグネシウム合金をリアカバーにも採用。外装カバーには軽量かつ剛性を持つポリカーボネート樹脂を使用。フィールドでの撮影をサポートします。

長時間の動画撮影にも耐える放熱構造
センサーからグラファイトシートやアルミニウム合金プレートを介してマグネシウム合金製の外装及びシャーシへ放熱。長時間の動画撮影でも安心して使用できるよう設計しています。

50万回の作動に耐えるシャッターユニット
メカシャッターの標準的な撮影を想定した自社試験において、50万回の作動テストをクリアしています。また、電源オフ時のシャッター幕の開閉状態を[閉じる/開く]から設定可能です。
その他の機能
レーティング機能
撮影したその場で、[OFF/★1個/★2個/★3個/★4個/★5個]のレーティング(お気に入り)マークを画像に付加可能。[1枚(画像を選択)/範囲指定/フォルダー内・全画像/カード内・全画像/画像検索中の検索結果・全画像]の5つの方法で効率的にマーキングを進められます。また、レーティング設定時、同時に画像をプロテクトするかを新たに設定できるようになりました。
画像検索
特定の条件に当てはまる画像のみを表示できます。検索条件は、[レーティング/日付/フォルダー/プロテクト/ファイルの種類]から設定可能です。
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動画は、XFVCフォルダー内またはCRMフォルダー内のファイルが検索可能です(DCIMフォルダー内のファイルは検索不可)。
脱プラスチック素材の梱包設計
脱プラスチック素材を包装材に採用。商品などを包む袋には植物由来の不織布や紙製の袋を使用することで、高い緩衝性を維持しながら環境負荷に配慮しています。
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コーティングや接着剤で用いる材料は除きます。
カスタム撮影モード[C1/C2/C3]
撮影機能やメニュー機能、カスタム機能など使用中のカメラ設定を撮影モードの[C1/C2/C3]に登録できます。登録後に変更した設定を自動更新することも可能。静止画・動画で個別に設定を保存できます。
機能ガイド
撮影時/再生時のクイック設定時、画面内に機能や項目の簡単な説明を表示する機能ガイドを搭載。EOSに使い慣れていないユーザーでも、機能を視覚的に理解できます。表示の有無は[MENU]で設定可能です。