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操作性・信頼性 EOS R1

新開発 電子ビューファインダー

高精細約944万ドット OLED※1電子ビューファインダー

自社開発による、明るく見やすい電子ビューファインダー(EVF)を新開発。EOSシリーズ最高となる0.64型、約944万ドットOLEDを採用しました。新規設計のファインダー光学系と組み合わせることで、ファインダー倍率0.9倍の広視野を達成しつつ、高精細な表示が可能。また、ファインダー光学系の一部を密閉構造にすることで、高温多湿条件でも曇りが出にくくなるように防曇性能を高めました。さらに最高輝度も向上。明るさ選択はEOS R3の5段階から7段階へ増加し、より高い明るさ設定が選択可能。高照度環境下の撮影でも、高輝度で黒つぶれや白トビを抑制します。リフレッシュレートは最高119.88fps※2。滑らかな視野で、光学ファインダーに迫る「見え」を実現しました。

  • ※1
    organic Light-Emitting Diode
  • ※2
    [なめらかさ優先]時。最高約40コマ/秒で連続撮影中は、映像フレームレートの上限は59.94fpsとなります。

[ファインダー表示倍率]

ファインダーの大型化や高倍率化にともない、眼鏡をかけたときなど、ファインダーの覗き方によっては画面の端や周辺部分がケラレたり、見えづらくなる場合がありました。EOS R1ではファインダー表示倍率を[倍率2][倍率3]に設定すると、約0.8倍、約0.7倍に縮小表示され、視野全体を視認しやすくできるようになっています。

[高輝度なシーンでも視認性が向上]

[OVFビューアシスト:切]時に、[ファインダーの明るさ:7]が設定可能に。高輝度なシーンにおける視認性が向上しています。またOVFビューアシスト設定時にHDR撮影(PQ)を行った際でも、階調性や明るさが向上しています。またファインダーオンセンサーにより、接眼するとき、しないときで画面の表示先を自動的に切り替え。画面の表示先は好みで設定可能です。

[視度調整ロック機能]

視度調整ダイヤルにロック機構を備えました。不用意なダイヤル回転を防止し、ストレスなく撮影に集中できるよう機能性を追求しました。

OVFビューアシスト

高輝度表示に対応したEVFとキヤノンのHDR画像処理技術を組み合わせて、一眼レフの光学ファインダーのような「見え」を再現する表示モードです。最高輝度とダイナミックレンジが拡大し、ハイライト部の白トビや暗部の黒つぶれが低減。ピクチャースタイルの設定に関わらず、見たままに近い色味で表示。一眼レフカメラからの持ち替えや併用時も、違和感の少ないファインダー視野を実現します。

表示Simulation

撮影結果に近い明るさだけでなく、被写界深度もシミュレーションして表示することが可能。絞り込みボタンを押さなくても、常に被写界深度の目安が得られ、すみやかな露出設定に役立ちます。

  • [露出+絞り]設定時。RFレンズ、および一部のEFレンズ使用時に設定できます。
  • AF作動中はF8を上限に被写界深度を表示します。
  •  EFレンズ使用時は、レリーズタイムラグが長くなることがあります。

さまざまな情報を確認できるEVF表示

ファインダーから目を離すことなく、さまざまな情報をファインダー内に表示。項目はカスタマイズも行えます。カメラを縦位置に構えると、自動的に縦型のレイアウトに変更されるファインダー縦表示機能も搭載しています。

  • 静止画撮影時のみ。

デザイン

デザインの継承と進化

EOS-1DX Mark IIIの基本操作性を継承しつつ、新しいフラッグシップ機にふさわしく進化。横位置、縦位置ともに持ちやすいグリップデザインを実現しています。新しいクロスパターンとなり、先進感を感じさせるビジュアルと高いグリップ力を両立。カメラのハンドリング性能を向上しました。

操作性

バリアングル液晶モニター

タッチパネル機能を備えた、高輝度3.2型のバリアングル液晶モニターを搭載。モニターの開閉に合わせてファインダーオンセンサーの反応が[入/切]から選べ、ファインダーとの表示切り替えも任意に設定できます。また、画面タッチで、AFフレーム選択、タッチシャッター、メニュー設定、クイック設定、さらに画面を2本指でダブルタップすることでメニュー画面の拡大表示などが可能。モニターには汚れ防止コーティングが施されています。

  • タッチ操作による連続撮影はできません。

撮影の機動性を高めるスマートコントローラー

スマートコントローラーは、AFスタートボタンと兼用の操作部材です。ボタントップに指で触れてスライド操作を行うと、AFフレームの移動が可能。そのまま押し込むことでAFがスタートします。測距点の選択からピント合わせまでを、ひとつのボタンでシームレスに行うことが可能です。

  • スマートコントローラーを指でスライドしたときの移動量の大きさ(敏感度)を設定することができます。
  • スマートコントローラーは、マルチ電子ロックで無効に設定することも可能です。

直感操作が可能なマルチコントローラー

中央部押しによって設定できる機能が充実。AFフレームの移動やメニューの切り替えなど、親指を置いたまま、さまざまな直感操作が可能です。特にAF関連の機能は、ファインダーから目を離さずに親指で設定変更がしやすくなりました。

撮影中や再生中の操作を便利に

新たにマルチファンクション3ボタンと縦位置のINFO.ボタンを新設。ボタン点灯機能も搭載しています。信頼性の高い操作系を引き継ぎつつ、さらにブラッシュアップしました。

[より便利なボタンを新設]

  • マルチファンクション3ボタン

    カメラを固定していたり、リグに組まれていたりなど、グリップ周りや上面のボタンが押しにくい場合に動画撮影開始や全域トラッキング開始/停止の設定などが割り当て可能。再生ボタンカスタマイズと組み合わせることで、音声メモや画像転送操作も行えます。両手でも操作しやすい位置に設置しました。

  • 縦位置インフォボタン

    縦位置状態でも画面情報の切り替えや、再生時の情報の切り替えが可能。

[ボタン点灯機能]

メニューボタン、マルチファンクション3/音声メモ再生(長押しで記録)ボタン、再生ボタン、インフォボタン、クイック設定ボタンなどを点灯させることが可能。暗所撮影での操作をサポートします。

[再生時ボタンカスタマイズ]

撮影時にマルチファンクションボタンや絞り込みボタンなどに、撮影時とは別の機能を割り当てるボタンカスタマイズが可能。削除やレーティングはもちろん、クロップやファイル転送も割り当てられます。再生・セレクト・ファイル転送をすばやく行うことができ、ワークフローを効率化します。

堅牢性・耐久性

マグネシウム合金製外装

耐衝撃性、耐久性が高く、電磁シールド効果にも優れたマグネシウム合金を外装に採用。高い剛性と軽量化を両立しています。またセンサーからグラファイトシート、アルミプレートを介して外装へ熱を逃す放熱構造を採用。また、カードスロットの基板をセンサーやエンジンの基板とは分離し、放熱シートによりそれぞれの基板から外部へ熱を逃がすように設計しました。動画撮影時などで内部の熱を効率的に逃がすことができるため、長時間の撮影を実現します。

マグネシウム合金外装
放熱構造 

防塵・防滴構造

外装カバーの合わせ部にはシーリング部材を組み込んでいます。また、操作ボタンの多くには水滴や砂塵の侵入の阻止を目的とするシリコーンゴムブーツを外周に配置。ダイヤルやレバーなどの可動部には、Oリングなどにより入念にシーリング部材を組み込んでいます。これにより、雨などの水滴や不用意に降りかかる砂塵などが、カメラ内部に侵入することを抑制。防滴試験後のカメラを、3DスキャンやX線を活用してシーリング部材の確認をし、設計に反映しました。

  • 防塵・防滴性能を発揮させるため、電池室やカードスロットカバー、端子カバーなどの開閉部をしっかり閉じ、アクセサリーシューカバーを装着する必要があります。
  • カメラは防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、砂塵や水滴などの侵入を完全に防ぐことはできません。

高耐久シャッターユニット

メカシャッター幕へのブレーキ機構の搭載などにより、高耐久を実現。メカシャッターの標準的な撮影を想定した自社試験において、50万回の作動テストをクリアしています。緩衝部材を介してカメラ本体に取り付けることで、動作時に振動が伝達するのを抑制しました。

その他の機能

画像再生機能

高速連続撮影やHDRモードの機能向上に伴い、大量の画像記録が想定されるEOS R1。効率よく画像を確認できるよう、再生機能の充実を図りました。

[セレクト作業の効率をアップするブレ・ボケ画像判定]
【人物のみ】JPEG・HEIF】【電子シャッター】

被写体の顔の位置を基に、そのブレ・ボケ具合をカメラが自動スコアリングして画像内に記録するブレ・ボケ画像判定を搭載。判定は「厳しめ/標準/緩め」の3レベルから、しきい値を設定することが可能。判定された画像にはアイコンが表示され、ブレ・ボケがない画像かどうかを瞬時に判別することができます。また、レーティングメニューの画像選択画面からアイコンを見ながらレーティングをつけたり、FTP転送時もアイコンを参考にして画像選択したりするなど、画像セレクトをサポートします。

  • シーンや被写体により、ブレ・ボケ判定が行われない場合、または正しく判定されないことがあります。
  • 電子シャッター、人物・瞳検出 設定時の画像のみ、JPEG/HEIFのみ判定。

[「前回の画像から再生」が設定可能]

電源OFF→ONを行ったあと、画像を再生した際に、前回再生した画像を表示するか、もしくは最新画像を表示するかを設定することが可能。

[さまざまなタイプで画像送りが可能]

「メイン電子ダイヤルでの画像送り」に「ブレ・ボケの少ない画像」を新しく追加。そのほか1枚、10枚、指定枚数(1〜100枚)、撮影日、フォルダ、シーンの先頭画像、動画、静止画、プロテクト画像、レーティング画像から選べます。また「下C +サブ電子ダイヤルでの画像送り」も搭載。メイン電子ダイヤルでの画像送りと組み合わせることで、目的の画像にすばやくアクセスできます。

大容量バッテリー LP-E19

EOS-1D XシリーズやEOS R3と同じ大容量リチウムイオンバッテリー LP-E19を採用。電源関係の資材をまとめて管理でき、効率よく機材を運用することが可能です。

[USB Type-C端子からの給電・充電が可能]

USB電源アダプター PD-E2やPD-E1に対応。USB Type-C端子も備えているため、USB PD対応のモバイルバッテリーからの給電・充電も可能です。撮影の手を止めることなく、長時間連続して撮影できます。

  • すべてのPD対応モバイルバッテリーでの動作は保証しておりません。

CFexpress Type-Bカードスロットを2基搭載

デュアルCFexpress Type-Bスロットをミラーレス機のEOSで初めて搭載。CFexpressの高速書き込み性能により、約24Mの静止画の最高約40コマ/秒※1の連続撮影におけるバースト枚数の確保はもちろん、6K RAW動画の内部記録も可能。2つのカードスロットを活用し、静止画/動画の振り分けや、動画のメイン/Proxy記録、同一書き込みなどが可能です。

  • ※1
    連続撮影速度は、被写体/撮影条件、カメラ設定や使用レンズなどにより低下することがあります。フリッカー検出した場合、フリッカーレス撮影をオフにしている場合でも連続撮影速度が低下します。最高連続撮影速度に対応するレンズについては、EOS R1の「補足情報」をご参照ください。
  • 2TBを超えるカードは、2TBのカードとして扱われます。
カード振り分け例