選考委員を務めるのは、第1回に引き続き、梶川由紀氏、品川一治氏、千原徹也氏、長野智子氏、藤森三奈氏とキヤノンマーケティングジャパン。一次選考では、多数の応募作品すべてを、各々の選考員が見て、その中から180名が二次選考へと進むことが決定。そして、二次では、新たに提出してもらったポートフォリオ（写真）や参考作品（映像）、作品のステートメントによる選考が行われ、選考委員の協議のもと、三次へと進む20名が決定しました。
三次選考は、作品やステートメントだけで選考するのではなく、参加者全員にプレゼンテーションを行ってもらいました。それは、「GRAPHGATE」では、作家活動を続ける上で創作意欲を伝えるコミュニケーション力も重視しているからです。
そして、選考会当日、参加者たちは、作品に込めた強い思いを伝えるために、堂々とプレゼンテーションを行っていました。ある人は、自分の作品を通じて、どのような世界を表現したいのかを熱く語り、またある人は、これまで自分がどのような思いを抱きながら活動を続けてきたのかを説明するなど、20名全員が自分の思いを丁寧に、そして、真剣に伝えていました。各々のプレゼンテーションの後には、質疑応答の時間も設けられ、選考委員は作品や活動に対する質問をするだけでなく、アドバイスやエールを送る場面も。そして、それを聞いた参加者の中には、きっと、今後の活動に向けたヒントを得た人もいたことでしょう。
また、参加者たちは、ほかの人のプレゼンテーションも真剣に聞き、休憩時間になると、ほかの参加者のところに質問しに行く人もいるなど、会場では、参加者同士のコミュニケーションも多く見られました。写真・映像表現を志す者同士、いい刺激になったとの声も聞こえました。

20名全員のプレゼンテーションが終わると、選考委員は別室に移動し、入賞者を協議。そこでは、「二次選考を挟んだためか、みんなプレゼンが上手だった」といった選考委員の言葉も出ていました。そして、厳正な選考の結果、優秀賞と佳作が決定。優秀賞には、遠藤励氏、玉昇沅氏、篠田岬輝氏、長谷川尚子氏、山口えり花氏の5名が選ばれ、佳作には、矼由之輔氏、一條遥貴氏、大西正氏、開道孝之氏、金作日菜子氏、高橋海斗氏、升本真理子氏、村岡亮輔氏、山岡三和氏、山田彩七光氏の10名が選ばれました。なお、優秀賞の5名がグランプリを競う公開選考会が11月30日（土）に行われます。ぜひ、会場にお越しください。