GRAPHGATE 写真・映像作家 発掘オーディション
-
- NEW 2024.11.30
- グランプリは山口えり花氏に決定いたしました
-
- 2024.10.17
- 「GRAPHGATE展2024」情報を公開しました 第2回GRAPHGATE選考会レポートを公開しました
誰もが撮って発信できる今、
美しい映像は日々、世界中で更新され続けています。
しかし、無数の写真や動画の中には、
他とは違う、人の心を揺さぶる作品が存在します。
キヤノンは、作品づくりに強い意志を持った、
新しい可能性や才能と出会うことを目的に、
2023年に『GRAPHGATE(グラフゲート)』を
立ち上げました。
第1回の総応募者数は1,258名。
各界で活躍する5名の選考委員によって
厳正な選考が行われ、
グランプリ選考会に残った5名から
グランプリが決定しました。
作品の表面的な美しさや表現技法だけでなく、
プレゼンテーションでの「伝える力」も
高く評価されました。
『GRAPHGATE』は、そんな強烈な
意志を持った「人」を迎える入口です。
キヤノンは、輝きに満ちた新しい「人」に寄り添い、
その可能性を支えていきます。
次の未来を開くあなたを、
お待ちしています。
作品を
“伝える力”を
重視した、
写真・映像作家の
登竜門。
『GRAPHGATE』は、一般的な写真・映像コンテストではありません。“オーディション”形式としている理由は、作品の表面的な美しさや表現技法だけではなく、作家の強い意志や創作意欲を伝えるコミュニケーション力も重視しているからです。作品に込められた想いを、この舞台で、ありのまま伝えてください。まだ見ぬ才能にあふれた写真・映像作家をお待ちしています。
-
- 次につながるきっかけ作り
- コミュニケーション力を重視するのは、「入賞だけで終わらせず、さらに次へとつなげてほしい」という思いから。写真・映像領域だけではなく、さまざまなジャンルから選考委員を招へいすることで、入賞者が、多様なフィールドで活躍できる可能性を広げたいと考えています。
-
- 発表の場、機材サポートなどを用意
- グランプリや優秀賞の受賞者には、1年後に150m 2あるキヤノンギャラリー Sや25mの壁面⾧のあるキヤノンギャラリー銀座・大阪での展示を予定。さらにカメラやレンズなどの撮影機材を3年間必要に応じて貸し出しを行うため、自身の作品に費やす時間に集中できます。
-
- 多様なジャンルからの応募を期待
- ジャンルは「ピープル」「ネイチャー」「クリエイティブ」の3つから応募時に選択。応募形式は「写真」もしくは「映像」を選択してください。ジャンルや応募形式ごとに選出するのではなく、選考委員で協議してジャンルや形式に関わらず全体から評価して選出いたします。多様なジャンルからのエントリーによって、表現の裾野、可能性を広げたいと考えています。
応募要項
- 応募資格
- ■年齢、経験(プロ・アマチュア)問わず、ご応募いただけます。応募者は、日本国内在住で、日本語でコミュニケーションが取れる方に限ります。なお、応募者が未成年の場合は必ず保護者の同意を得ていただきますようお願いいたします。選考にあたって保護者の同意書の提出を求める場合がございますので予めご承知おきください。
■グループや団体、法人等からのご応募は受け付けておりません。
■一次選考を通過された場合に、東京(キヤノンマーケティングジャパン株式会社品川本社)で実施される2024年9月21日(土)に予定される三次選考会、2024年11月30日(土)に予定されるグランプリ選考会に参加可能な方に限ります(三次選考会は終日、グランプリ選考会は午後からとなります)。
■キヤノン写真新世紀グランプリ受賞者、キヤノンSHINES入選者、GRAPHGATEグランプリ受賞者、キヤノンEOS学園講師、及びキヤノンギャラリー Sでの展示経験者は応募できません。
■キヤノングループ関係者(従業員など)は応募できません。
- 応募条件
- ■第三者の権利(著作権、商標権、肖像権など)を侵害する作品は応募できません。応募作品に、第三者の著作物(美術品、映画、写真、音楽など)その他の権利が含まれる場合は、当該第三者から本応募について事前の承認を得ていることが必要です。
■取引先などから依頼を受けて制作した作品を応募する際も同様に、必ず取引先に許諾を得ることが必要です。
■作品は未発表のものに限りません。
■作品制作に使用する撮影機材やプリント機材等の銘柄は問いません。
■応募者1人つき1回の応募とします。同一人物が重複して応募することはできません。
■複数のメールアドレスを使い、複数の応募番号を取得することは違反とし、失格とします。
■写真作品の点数は30点以上、60点以内とします(ただし1GBまで)。映像作品は30秒以上、2分以内とします(ただし1GBまで)。作品応募はファイルサイズ・方式に制限があります。
■写真作品は「ピープル」「ネイチャー」「クリエイティブ」のいずれかよりジャンルを選択、応募形式を「写真」「映像」選択してください。写真と映像をどちらも作品として応募されたい場合は、「映像」を選択して映像内に写真作品をスライドショーのような形で組み込んでください。
■合成・コラージュ等の加工をした作品での応募も可能です。
■その他、以下のいずれかに該当する作品はご応募いただけません。応募者は、応募作品が以下のいずれにも該当しないことを保証するものとします。
①知的財産権(著作権を含むがこれに限らない)、肖像権、プライバシーなど他人の一切の権利を侵害する作品、またはそのおそれのある作品。
②故意、過失を問わず、法令、公序良俗に違反するような作品、またはそのおそれのある作品。
③他人を差別したり、誹謗中傷など名誉や社会的信用を毀損するような作品、またはそのおそれのある作品。
④広告宣伝、選挙活動、特定の思想・宗教への勧誘を目的とする作品。
- 作品規定
- 一次選考は、デジタルカメラ、スマートフォンなどを含む、静止画、動画を撮影できるすべての機器で撮影した画像データ。カメラアプリ、編集アプリ、ソフトウェア等を利用し処理・加工した作品の応募も可能です。カラ―、モノクロを問いません。フィルムカメラで撮影し、スキャナで作成した画像データの応募も可能です。AIを使用して生成した画像、映像の作品はご遠慮ください。
-
写真作品について
■一次選考はデータ審査となるため、視聴環境は各選考委員のPCに依存します。二次選考はポートフォリオの提出、三次選考会とグランプリ選考会ではプロジェクターで作品を投影する予定です。
■画像データのデータ方式は、サイズ2,400×2,400pixel以上を推奨します。1,000MB(約1GB)までです。
■画像データのファイル方式はJPEG72dpi以上を推奨します。
■審査時の色空間は、sRGBを基準とします。
※入賞者には受賞決定後、本オーディションに関わる印刷物作成や展覧会における展示等のため、より解像度の高い画像データの追加提出をお願いすることがあります。 -
映像作品について
■一次選考はデータ審査となるため、視聴環境は各選考委員のPCに依存します。二次選考では一般市販の55インチのモニターに投影、三次選考会とグランプリ選考会ではプロジェクターで投影予定です。『GRAPHGATE展2024』の展示では一般市販の60インチのモニターへの投影予定です。
■動画素材で構成された映像作品の素材に静止画を使用していても構いません。全編アニメーションやCGでの応募は不可となります。
■動画データのファイルサイズは、1,000MB(約1GB)以下、フォーマットはMP4、動画コーデックH.264のみ受け付けます。
■作品は30秒以上、2分以内とします。
■二次選考では作品は30秒以上、5分以内としますが、一次選考の作品の拡大版に限ります。
■応募作品に使用される楽曲は、第三者から使用差し止め等のクレームを受けることのない楽曲に限ります。また応募者自身が著作権を有したオリジナル楽曲(著作権管理団体に信託譲渡されていない作品)も可能です。
- 費用について
- ■応募費用は無料です。
■二次選考会の作品郵送費用については応募者負担となります。また作品返却費用につきましては、当社が負担いたします。
■三次選考会、グランプリ選考会に進んだ場合、交通費・宿泊費等は応募者負担となります。
■前記を除き、応募にかかるその他の費用は全て応募者の負担となります。AIを使用して生成した楽曲も同様です。
- 受賞者の発表
-
■優秀賞・佳作
三次選考終了後、直接受賞者に連絡するとともに、GRAPHGATEホームページにて発表します。 -
■グランプリ
グランプリ選考会後に行う表彰式において発表します。また、後日、GRAPHGATEホームページで発表します。
- 応募作品の返却
- ■一次選考で応募したデジタル作品(静止画・動画)は返却いたしません。
■二次選考、『GRAPHGATE展2024』で提出したポートフォリオ、及びプリント展示作品は返却します。
- 選考の流れ
-
〈一次選考(非公開)〉
一次選考はデータ審査となります。エントリーはGRAPHGATEホームページよりご応募ください。一次選考の合否は事務局よりメールにて応募者全員にご連絡いたします。受付期間 2024年4月8日(月)10:00~2024年6月5日(水)15:00まで 提出内容 ①氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、E-mailアドレス
②今までの写真・映像活動について。(撮影ジャンル、写真・映像を始めたきっかけ等)また、写真展開催・写真集出版、映像展等があればご記入ください。※字数制限800文字
③今後どのような写真・映像活動を行っていきたいか。(撮りたい被写体、なぜその被写体を撮りたいのか、今後の活動プラン等)※字数制限800文字
④1)写真作品の場合、写真作品の提出 *点数は30点以上60点以内(ただし1GBまで)。
2)映像作品の場合、映像作品の提出 *30秒以上2分以内の作品(ただし1GBまで)。 -
〈二次選考(非公開)〉
二次選考は写真作品の場合はポートフォリオの提出、映像作品の場合は上限5分まで拡大された作品と参考作品を追加したデータを提出いただき、選考を行います。二次選考の詳細は、一次選考を通過された方に個別にご案内いたします。二次選考の合否は事務局よりメールにてご連絡いたします。提出期限 2024年8月19日(月)必着 送付先 一次選考通過者に通知します。 作品点数 写真作品30点以上60点以内、映像作品 30秒以上5分以内に加え参考作品を2分以内で追加可能。 提出方式 一次選考の書類と共に、A4サイズ程度のプリントをブック式ファイルに入れてください。
動画の場合はデータ送付となります。 -
〈三次選考(非公開)〉
三次選考はプレゼンテーション方式となります。三次選考の詳細は、二次選考を通過された方に個別にご案内いたします。三次選考の合否は事務局よりメールにてご連絡いたします。日程 2024年9月21日(土)予定 提出方式 写真の場合は二次選考でポートフォリオとして提出いただいた作品のデータ(プレゼンテーション用に多少の増減可能)
動画の場合は二次選考で提出いただいた作品のデータ(プレゼンテーション用に多少の増減可能)会場 〒108-8011 東京都港区港南2-16-6 CANON S タワー 発表方式 プレゼンテーション 7分、質疑応答 5分
*選考時間は変更になる可能性があります。詳細は別途対象者にご案内いたします。 -
〈GRAPHGATE展2024〉
三次選考で決定した優秀賞・佳作の作品とポートフォリオを東京(キヤノンマーケティングジャパン品川本社)のキヤノンオープンギャラリー1、2で展示します。三次選考会終了後に『GRAPHGATE展2024』に向けたオリエンテーションを行う予定です。日程 2024年11月を予定 送付先 通過者に通知します。 作品点数 後日合議の上、決定 提出方式 詳細は後日 会場 〒108-8011 東京都港区港南2-16-6 CANON S タワー2階
キヤノンオープンギャラリー1、2 -
〈グランプリ選考会(一般公開)〉
グランプリ選考会はプレゼンテーション方式となります。グランプリ選考会の詳細は優秀賞の方に個別にご案内いたします。グランプリは、グランプリ選考会後に行う表彰式において発表いたします。グランプリは選考委員5名とキヤノンマーケティングジャパンによる協議のうえ、決定いたします。日程 2024年11月30日(土)を予定 会場 〒108-8011 東京都港区港南2-16-6 CANON S タワー3階 ホール S 発表方式 プレゼンテーション 10分、質疑応答 10分
*選考時間は変更になる可能性があります。詳細は別途入選者にご案内いたします。
*当日のスケジュールの詳細は、GRAPHGATEホームページにて後日掲載いたします。 - ※一次選考、二次選考、三次選考会、グランプリ選考会いずれも、結果の理由等については一切お答えいたしかねますのでご了承ください。
※各選考の内容は変更になる場合があります。
- 選考委員 ※五十音順 敬称略
-
梶川由紀(キュレーター/何必館・京都現代美術館)
品川一治(映像プロデューサー/(株)トボガン代表)
千原徹也(アートディレクター/(株)れもんらいふ代表)
長野智子(キャスター/ジャーナリスト)
藤森三奈(編集者・チーフプロデューサー/(株)文藝春秋『Sports Graphic Number』)
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
※選考委員への直接の連絡、お問い合わせはご遠慮ください
- 副賞について
-
賞金 展示 機材サポート *3 賞品 *4 テクニカル
サポート *5グランプリ 100万円 キヤノン
ギャラリー S
(品川) *1カメラ・レンズ
3年プリンター
消耗品セット有り 優秀賞 30万円 キヤノン
ギャラリー
(銀座、大阪) *2カメラ・レンズ
3年プリンター
消耗品セット有り 佳作 5万円 - - プリンター
消耗品セット有り
(*2)優秀賞に選出された方は、キヤノンギャラリー銀座、大阪で個展開催(翌年開催予定、それぞれ5日間ずつ巡回)。
(*3)3年間にわたり、キヤノン製品(カメラ・レンズなどの撮影機材)を自由に貸し出し。ただし、1回の貸し出しの最長は1ヶ月とします。製品により貸出希望時期に貸し出せない場合があります。
(*4)A3インクジェットプリンター(PRO-LINE)を予定。
(*5)キヤノンスタッフによるテクニカルサポート。
- その他
- ■応募作品は慎重に取り扱いますが、輸送中・保管中に応募作品に汚損等が生じた場合、その他応募者及び第三者に損害が生じた場合、当社は一切の責任を負いません。
■応募作品は選考会に必要な範囲で開示、複製、展示、投影等を行います。予めご了承ください。
■選考会の模様、応募作品、入選者の氏名などを当社発行の印刷物、キヤノンホームページ等に掲載させていただく場合がございます。予めご了承ください。
■前述の掲載の目的のために必要な場合またはやむを得ない場合に、応募作品または入選者の作成した写真展などを改変する場合があります。これには、記載スペースの都合による応募作品の一部の切除及びコンピュータ画面の解像度等に伴う色合いの変更等を含みます。
■グランプリ選考会は一般公開されます。また、三次選考会、グランプリ選考会にはメディアの取材が入る場合があり、選考会の模様がメディアで使用される可能性がありますので予めご了承ください。
■以下のいずれかに該当すると当社が判断した場合、応募者に対する通知なしに応募者の応募または入選を取り消すことができます。
①応募者が虚偽の申告を行ったことが判明した場合
②応募者が本要項に定める事項の一つにでも違反した場合
③応募者が、反社会的勢力に属する者またはそれと密接な関係を有する者であることが判明した場合
■応募作品、及びこれらに写っている著作物・肖像等について第三者から使用差止、損害賠償等の請求、苦情、申立て等を受けた場合、当社はその一切の責任を負わないものとし、応募者がその責任と一切の費用負担によりその請求、苦情、申立て等を処理解決するものとします。
選考委員
-
- 梶川 由紀 カジカワ ユキ
- キュレーター/何必館・京都現代美術館
Interview & Message第2回GRAPHGATEに期待することは何ですか?
思わず唸ってしまうような新しい才能と出会いたいです。どんな作家と出会えるかとても楽しみにしています。第1回は初めてのコンペティションということで、選考する側も、応募する側も、どこか手探りのようなところがありました。そして第2回、よりいっそう責任を持って選考に臨みたいと思っています。改めてフラットな気持ちで応募作品と向き合いたいですね。GRAPHGATEは、その時代に応じてさまざまな才能が生まれる場になってほしいと思っているので、第1回の結果を踏襲するのではなく、新たな可能性を感じさせる方の応募を期待しています。
第1回GRAPHGATEはいかがでしたか?
最も印象的だったのは、グランプリ選考会に臨んだ皆さんのプレゼンテーションが、2次選考会のときより格段にグレードアップしていたことです。たった2ヶ月の間に、見違えるような成長を遂げていた。きっと、2次選考会で聞いた他の登壇者のプレゼンテーションに刺激を受けつつ、その中で自分が選出されたことで懸命に準備されたのでしょう。私は、GRAPHGATEが応募する方の成長の機会になってほしいと願っているので、その成長を目の当たりにでき、とてもうれしく感じました。また、選考会を終えたあと、参加者たちがお互いを称え合い、同志のような雰囲気になっていたのも印象的でした。おそらく、一つの目標に向かって同じ経験を共有したことで絆が生まれたのだと思います。それもまたGRAPHGATEの魅力だと感じました。
選考ではどのような点を重視したのですか?
一番大事にしていたのは、やはり作品の質です。もちろん、GRAPHGATEは「伝える力」ということを大切にしているので言葉も重要ですが、何よりも作品から伝わってくるものを大事にしていました。ただ、第2回に応募する方に伝えたいのは、決して言葉も疎かにしないでほしいということです。写真や映像がすべてを語ってくれると考える方もいると思いますが、自分の作品を言葉で説明することは、写真家や映像作家を続けていく上で極めて重要な力ですので、エントリーシートの段階からトレーニングの意味も含めて真剣に向き合ってほしいと思っています。
GRAPHGATEにはどのような可能性があると思いますか?
GRAPHGATEによって生まれる絆は、オーディション形式を採用していることが大きく影響していると思います。さまざまなジャンルの写真家や映像作家がいて、このGRAPHGATEを通じて、普段出会わない人たちと繋がれるチャンスがある。そんな仲間、GRAPHGATEファミリーには、大きな可能性があると感じています。お互い刺激し合いながら成長し、繋がることで、新たな展開や表現が生まれるかもしれません。そして、第2回、第3回と回を重ねるごとにメンバーが増え、一人一人が写真や映像を続けていくためのモチベーションや力になってほしいと願っています。
第2回GRAPHGATE応募者へメッセージをお願いします。
もし、応募を迷っている方がいたらぜひ応募してください。行動を起こすことで、必ず何かが変わります。コンペティションでは、結果がすべてと考える人がいるかもしれませんが、プロセスもとても大切です。応募を決め、自分の作品に向き合うこと、考えること、そして、プレゼンテーションの舞台に立つ機会を掴んだら、その準備を行うこと、その一つ一つが貴重な経験となります。また、第1回に応募したけれど2次選考に残らなかった方も、ぜひ再挑戦してください。選びたいのに選べなかった作品がたくさんありましたので、今回もぜひ、挑戦していただきたいと思っています。
-
- 品川 一治 シナガワ カズハル
- 映像プロデューサー/(株)トボガン代表
Interview & Message第2回GRAPHGATEに期待することは何ですか?
とても漠然とした感じですが、ワクワクするような作品が見たいです。ワッと気持ちが上がるというか、現実世界の辛さを吹き飛ばすような楽しい作品や作家に出会いたいですね。また、応募を考えている人に言えるのは、ほかの人とかぶりそうなテーマはやめた方がいいということ。それが絶対にダメということではありませんが、単純に競争相手が多いと、そこから頭一つ抜けるのが難しくなるためです。実際、第1回では街をテーマとした作品が非常に多く、その中から次の選考に進んだのは強い個性を持った作家でした。ほかの人とは違う切り口や、その人にしか表現できない作品を期待しています。
第1回GRAPHGATEはいかがでしたか?
GRAPHGATEの選考は写真と映像作品が分かれていないため、作品だけで比較することはとても難しかった印象です。でも、大きな特徴であるオーディション形式だったことで、作品だけではなく一人一人についてよく知ることができた点が非常によかったと思っています。今の時代、特に現代アートは、背景にあるストーリーと一緒に作品を見る傾向があります。でも、無名の作家は、そのストーリーを作り出すのが難しい。そうした状況にあって、プレゼンテーションで一人一人がどのような思いを抱いて作品を制作しているのかを聞くことができるのは、応募者にとっても、非常によい機会だったのではないでしょうか。
選考ではどのような点を重視したのですか?
一番大切にしたのは、この人の作品をもっと見たいと感じるかどうかです。今は機材が進化したことにより、技術力で他を圧倒するのが難しくなっていると思います。だからこそ、なぜ自分がこのような作品を撮りたいのかといったストーリーが重要になり、それをプレゼンテーションの内容や、その人の熱量で判断しました。自分の思いを言葉にするためには、自分の作品について、とことん突き詰めなければなりません。写真や映像作品には、言葉にできない思いを表現するという面は確かにあります。しかし、最初から言葉にできないものとして考えるのをやめるのではなく、まずはできる限り言語化する努力が必要です。その過程で自分の作品や自分の内面と向き合い、そこで見つけた言葉がプレゼンテーションにも生きてくると思います。
GRAPHGATEにはどのような可能性があると思いますか?
やはり、GRAPHGATEで選ばれた人には、どんどん活躍してほしいと願っています。実際、今、写真家や映像作家として食べていくのは大変な世の中でしょう。特に、アートだけで食べていける人は世界を見てもほんの一握りしかおらず、多くはアートと並行して生活するためにほかの仕事をしているのが現実です。しかし、第1回GRAPHGATEグランプリの逸見祥希さんは、今までとは違う、新たな可能性を見せてくれたと感じました。社会問題に対して、写真を使って働きかける。そうした作品は、企業のCSR活動に活用できるかもしれないし、新たな写真のあり方を示してくれたと思うのです。ですから、GRAPHGATEには、そうした新たな価値観を生み出す可能性があるのではないでしょうか。
第2回GRAPHGATE応募者へメッセージをお願いします。
仕事の延長ではなく、本当に撮りたいものを撮って応募してほしいと思います。そして、なぜ自分がそれを撮りたいかを突き詰めて考え、できるだけ言語化する努力をしてください。アメリカの教育で“show and tell”というものがあり、それは自分の好きなものを持ち寄って、なぜそれが好きかを説明するというもの。そんな授業があるくらい、「自分の好き」を説明するには訓練が必要なのだと思います。でもたとえ大変なことだとしても、自分の作品を言語化するということは、自分の内面と向き合うということでもあるので、ぜひ、挑戦してほしいと願っています。
-
- 千原 徹也 チハラ テツヤ
- アートディレクター / (株)れもんらいふ代表
Interview & Message第2回GRAPHGATEに期待することは何ですか?
今、メディアはたくさんあるものの、人間が生み出すクリエイティブの必要性が徐々に少なくなってきていると感じています。AIによってデザインだけでなく写真も生成できるようになり、例えば広告に関しては、どうしても数字を求められるから、アルゴリズムに縛られながらシステマチックに作品を作り続けている。きっと、そんな現状にもどかしさを覚えている作家は多いのではないでしょうか。そんな人こそGRAPHGATEに応募してほしいと思っています。本来、表現は決して数値化できるものではありません。アルゴリズムに沿っていなくても心に刺さる表現はたくさんあり、GRAPHGATEでは、そんなAIと戦える作家に出会えることを願っています。
第1回GRAPHGATEはいかがでしたか?
第1回GRAPHGATEでは、普段の仕事では関わらないような作家たちとたくさん出会えたと思っています。しかも、自分の好きな作品を撮り続けるモチベーションや、その先の未来像などの話を聞くことができ、そこが作品を見るだけでなく、プレゼンテーションも含めて選考するGRAPHGATEのよさだと感じました。僕たち選考する側の人間も、常に新しい人との出会いを求めています。それは、新しい才能と出会うことで、自分の仕事の幅が広がり、そのような人たちと話すことで、必ずヒントが得られるから。きっと、応募者の人たちも自分の作品を見てほしいという思いだけでなく、そんな出会いを求めていたと思うので、積極的に話し掛け、いろいろな話ができたことが、僕にとってもよかったと思っています。
選考ではどのような点を重視したのですか?
GRAPHGATEの役割として、単に素敵な作品を作っている人を選べばいいという考えはありませんでした。それよりも、その人が作った作品にどんな社会的意義があるのか、ほかの誰もやっていない活動かどうか、その活動を支援したいかどうかといった観点を大切にしました。そういう意味では、第1回のグランプリを受賞した逸見さんは、まさにGRAPHGATEを体現するような作家だったと思います。けれど、第2回も同じような人が選ばれるかというと、そうは限らない。例えば、世の中に何か一石を投じたいと思って作品を制作しているけれど、自分の中でどのように伝えればよいか明確になっていない人でも、その作品や言葉から伝わるものがあれば、それを拾い上げていきたいと考えています。
GRAPHGATEにはどのような可能性があると思いますか?
理想としては、GRAPHGATEが権威ある賞に成長することが大切だと思っています。そのためにも、選考委員として今後活躍できる人をきちんと選ぶだけではなく、その後の活動をサポートすることも重要です。おそらく、どんなに優れたクリエイターでも、たった一人ですべてのことをこなせている人は少ないでしょう。常に優れたプロデューサーがそばにいたり、作品を仕事として成立させる人がいたりする。僕も含め、GRAPHGATEの選考委員を務める方たちは、みんなクリエイターを育てたいという気持ちがあると思いますので、そんな繋がりを得るためにも、ぜひ挑戦してほしいと思います。
第2回GRAPHGATE応募者へメッセージをお願いします。
GRAPHGATEのようなコンペティションに応募するとき、選考委員の顔ぶれを見て変に意識したり、妙に構えてしまったりすることもあると思います。そして、肩に力が入り、普段とは違う作品で挑戦してしまう。選考委員をしていると、不思議と普段より変に力が入っていると気づくことがあり、同時に、普段通りの作品や思いならもっと面白かったはずなのに……と思うことも少なくありません。ですから、応募する際は、ありのままの自分、等身大の自分で挑戦してください。そのほうが、より人の心に刺さると思います。
-
- 長野 智子 ナガノ トモコ
- キャスター/ジャーナリスト
Interview & Message第2回GRAPHGATEに期待することは何ですか?
第1回GRAPHGATEは私にとって、想定していないほどドラマティックな展開でした。1次選考の段階ではそこまで目立っていなかった作品が、2次選考会、グランプリ選考会のプレゼンテーションを通すことで、ものすごく輝きを放っていったのです。ですから、第2回GRAPHGATEでも、「伝える力」によって作品が輝きを放つドラマが起こってほしいと期待しています。ただ、それは何も第1回と同じような展開を望んでいるわけではありません。まったく違う結果になるのも面白いと思いますし、私の価値観が揺らぐような出会いを願っています。
第1回GRAPHGATEはいかがでしたか?
グランプリを受賞された逸見さんは、まさにGRAPHGATEのグランプリにふさわしい方だと感じました。彼のプレゼンテーションを聞いたとき、作品から伝わってくるエネルギーと、言葉から伝わってくるエネルギーがまったく同じ熱量を帯び、それが合わさることで、作品がより一層美しく見えたのです。今は、誰でも気軽に写真や映像が撮れる時代ですが、だから、熱量がそれほどなくても単に美しい作品は制作できてしまうかもしれません。でも、本来、写真家や映像作家が作品を生み出すためには熱い思いがなければならないし、その思いを言葉にしてプレゼンテーションで伝えるGRAPHGATEは、ある意味、写真家や映像作家の原点に立ち返るいい機会になるのではないかと感じました。
選考ではどのような点を重視したのですか?
私はアートが専門ではないので、「伝える力」に重きを置いて選考しました。その視点で応募作品を見ていると、中にはメッセージを読んでも作品がまったく理解できないものがありました。けれど、一方で作品とメッセージが同じ熱量で伝わってくるものがあり、それらのメッセージは、自分がどのように生きてきて、何に惹かれ、だからこの作品を制作しているのかといったことがしっかりと書かれていました。それはきちんと自己分析ができているということだと思います。そして、そのメッセージを読んで作品を見ると、ただきれいなものを撮っただけとは違う、その人の体を通して生み出されたものということが伝わり、そんな方を私なりに選びました。
GRAPHGATEにはどのような可能性があると思いますか?
まだ第1回を終えたばかりなのでなんとも言えないですが、グランプリをはじめ、受賞された方の活躍を期待したいです。ただ、一つ確実に言えることは、GRAPHGATEをきっかけに、本人ですら想定していなかった世界への扉が開かれ、歩みを進められるということです。GRAPHGATEのよさは、作品とともに自分の思いを伝えられる場であるということです。もし、自分が熱い思いを持って作品を制作しているのに発表する場がないと感じている人や、自分が伝えたいものが伝わらなくてもどかしさを感じている人がいるなら、ぜひ、挑戦してほしいと思います。プレゼンテーションで自分のメッセージを発信できるGRAPHGATEは、そんな写真家や映像作家にとって、新たな世界を開くチャンスになると思っています。
第2回GRAPHGATE応募者へメッセージをお願いします。
私もこの春から文化放送で『長野智子アップデート』というラジオ番組が始まり、新たな挑戦に向かうのですが、ぜひ、皆さんも新たな扉を求め、GRAPHGATEに挑戦してください。そして、応募を考えている方へ伝えたいのは、「今、あなたが世界中の人に伝えたいメッセージは何ですか?」ということです。そこには、写真が上手いとか、美しい映像が撮れるとかは関係ありません。自分が本当に心の底から伝えたいことがあり、体の中を通って生み出された、熱量のこもった作品であれば、きっと、そのメッセージは誰かの心に届くと思います。そして、ぜひ、日本を飛び越え、世界に発信してください。そんな熱い思いを持った方の応募をお待ちしております。
-
- 藤森 三奈 フジモリ ミナ
- 編集者・チーフプロデューサー/
(株)文藝春秋『Sports Graphic Number』
Interview & Message第2回GRAPHGATEに期待することは何ですか?
思自分の作品や思いに自信があるなら、ぜひ見せてほしいです。ただし、あくまでもGRAPHGATEというコンペティションに応募するという意識は持っていただきたいですね。きれいな写真が撮れたから友達に送ろうという感覚ではなく、これが自分の表現したいことだと自信を持って言える作品、またはそういう強い意思を持った作家と出会いたいです。第1回のグランプリや優秀賞を参考にするのではなく、誰も見たことのないような作品で私たちを驚かせてほしいです。新しい才能と出会えることがGRAPHGATEの魅力ですから、ぜひ、自分にしかできない表現で挑戦してください。
第1回GRAPHGATEはいかがでしたか?
GRAPHGATEの選考は、2023年の仕事の中で一番楽しかったと言えるくらい没頭して臨むことができました。特に1次選考では1,200を超える作品と向き合い、自分自身、写真や映像作品を見るのが好きだと気づきましたし、2次選考会では、皆さんの力の入ったプレゼンテーションを聞き、作品のビハインドストーリーを知るとともに、どのような思いが込められているのかに触れ、心が揺れた瞬間が何度もありました。
選考ではどのような点を重視したのですか?
最初は自分のインスピレーションに従い、素直にいいと思った作品や作家を選びました。そこから絞り込むにあたっては、作家の将来性を重要視したつもりです。私は媒体側の人間なので、この人ならエディトリアルで活躍できそうとか、グラビアを任せられるなどのイメージがしやすく、広告に関しても、きっときれいな映像が撮れるとか、プロダクションワークに向いているといった、作品だけではなく人柄も見て絞り込みました。第2回GRAPHGATEでも基本的なスタンスは変わらないと思いますが、心のどこかで、そんな自分の評価軸をガラッと変えるような作品と出会いたいという期待もしています。
GRAPHGATEにはどのような可能性があると思いますか?
第1回のときのグランプリ選考会を見て印象的だったのは、すごくみんなが和気あいあいとした雰囲気だったことです。グランプリを争っているのだから、もっとピリピリとした雰囲気なのかと思いきや、励まし合ったり、支え合ったり、仲間のような関係性を築いていたのです。そのような光景を見て、GRAPHGATEはグランプリだけが輝くのではなく、優秀賞や佳作を含めたグループが世間から注目されるようなコンペティションになってほしいと感じました。実際、1,200を超える応募の中から佳作に選ばれるだけでも注目されるべきことですし、仲間となった彼らが切磋琢磨しながら成長することで、今後ますます注目されるコンペティションになるのではと思います。
第2回GRAPHGATE応募者へメッセージをお願いします。
第1回に続いて第2回も選考委員を務めることになり、うれしく感じています。自分の作品に自信のある方ならぜひ応募していただきたいですし、写真や映像表現が好きで作品を制作しているけれど、どのように仕事につなげればよいのか、どのようにして自分の表現や思いを世の中に出していけばよいか迷っている方にも挑戦してほしいと思っています。なぜなら、GRAPHGATEに挑戦して仲間を得たり、選考委員と繋がれたりすることで、きっと、新しい道が見えてくると思うから。昨年は多くの写真家、映像作家の方と出会うことができました。今回はどのような新しい才能と出会えるか、とても楽しみにしています。
梶川 由紀
カジカワ ユキ キュレーター/何必館・京都現代美術館
フランス、パリ、マレ地区にあるヨーロッパ写真館(MEP)の設立に、唯一の日本人キュレーターとして携わる。 展示室の設計、コレクション、企画運営など、パリ市立の美術館としてのノウハウを学ぶ。帰国後、何必館・京都現代美術館キュレーターとして、同館にて写真部門を創設。アンリ・カルティエ-ブレッソン、サラ・ ムーン、エリオット・アーウィット、荒木経惟、ペンティ・サマラッティなど、国内外の展覧会をまとめ、写真集編集も手がける。海外と日本のアートの橋渡し役として奮闘。執筆活動も行う。2022年、キュレーターの立ち位置を生かして自身のプロダクトブランド”the edit” kyoto を立ち上げる。
【応募者へのメッセージ】
“KEEP BUSY, KEEP GOING”---写真家ロバート・フランクが遺した言葉です。
あなたはどんな覚悟をもって、作品に向かっていますか?
生まれたばかりの「GRAPHGATE」。これからどんな物語が描かれていくのでしょう。
いま、あなた自身の新しいGATEを開く挑戦となりますように!
品川 一治
シナガワ カズハル 映像プロデューサー/(株)トボガン代表
米国ロサンゼルスにて17年にわたって雑誌、CMの制作に携わる。 2010年に日本へ帰国、株式会社トボガンを東京に、Toboggan Inc.をLAに創設。幅広いチャンネルとネットワークを駆使し、広告の企画、プロデュース、PRをメインに、TV番組の企画、プロデュース、出演、さらには商品企画に至るまで幅広く活動。2018年にシンガポール、アムステルダムにも支社を設立。2022年には京都にギャラリー「四条半」をオープン。
【応募者へのメッセージ】
なぜそのテーマなのか? どうやって取り組んでいるのか? そしてそれをどのように伝えるのか? 翻ってあなたにとって写真とは映像とはなんなのか? みなさんの情熱を見るのを楽しみにしています!
千原 徹也
チハラ テツヤ アートディレクター / (株)れもんらいふ代表
広告、ブランディング、CDジャケット、装丁、雑誌エディトリアル、ドラマ、CMなど、アートディレクションするジャンルは様々。その他に、テレビ東京 水ドラ25「東京デザインが生まれる日」監督、「勝手にサザンDAY」企画主催、東京応援ロゴ「KISS,TOKYO」発起人、富士吉田市×れもんらいふのコミュニティ「喫茶檸檬」運営など、活動は多岐に渡る。れもんらいふは2022年、新たな展開として映画制作を進めている。
https://lemonlife.jp/
【応募者へのメッセージ】
世界を変えよう。
コロナが世界を席巻し、クリエイティブの世界も元気がなくなりつつあります。
予算をかけ、夢の世界を作りあげる時代ではなくなりました。
DX化の波も拍車をかけ、AIがクリエイティブに出来ることも増えてきました。
ただ言われたことをやればいい。
流行の波に乗ればいい。
今までの枠に囚われていると、もう居場所がないのが現代のクリエイティブです。
だからこそ、新しい発想が必要です。
だからこそ新しいクリエイターが必要です。
今私たちは、クリエイティブの変革期にいるのです。
クリエイティブで、一緒に世界を変えよう。
そんな気にさせてくれる、
クリエイターに出会えることを楽しみにしてます。
長野 智子
ナガノ トモコ キャスター/ジャーナリスト
米ニュージャージー州生まれ。大学卒業後アナウンサーとしてフジテレビに入社。夫のアメリカ赴任に伴い渡米。2000年4月より「ザ・スクープ」(テレビ朝日系)のキャスターとなる。「朝まで生テレビ!」「報道ステーション」「サンデーステーション」のキャスターなどを経て、現在はメディア出演をする傍ら、国連UNHCR協会報道ディレクターを務めながら、「クオータ制実現に向けての勉強会」の立ち上げや国内外の現場へ取材の為に足を運ぶ。
【応募者へのメッセージ】
応募者の未来と真剣勝負に向き合うことに重責を感じています。メッセージが胸に突き刺さってくるような心震える作品と、写真家や映像作家の皆さまとの出会いを楽しみにしております。
藤森 三奈
フジモリ ミナ
編集者・チーフプロデューサー
/(株)文藝春秋『Sports Graphic Number』
聖心女子大学卒業後、文藝春秋入社。『スポーツ・グラフィック ナンバー』『週刊文春』『クレア・トラベラー』編集部、書籍編集部などを経て、22年7月より現職。『ナンバー』には計16年在籍。高校時代は写真部に所属し、写真家の父親から譲ってもらったカメラで撮影する日々を送った。社会に出てからは、グラフィック誌に長く関わることで、見識を養う。
【応募者へのメッセージ】
才能を発掘するだけでなく、その後のテクニカルサポートも行うという、本賞のロングスパンでの理念に賛同し、この役目を快諾いたしました。「自分を、作品を、語れる作家」が本賞の求める像ですが、雄弁であることは人間を魅力的にする要素のひとつであり、内なるものをしっかりと言葉にできる人が創り出す作品には必ず説得力があります。メディアに長くいる者として、本質を見極める目は持っています。本賞に応募すると決めた貴方には、すでに自信が備わっているのだと思います。その自信を、作品に表してください。そこにあるストーリーとメッセージを受け取るのを楽しみにしています。
※敬称略。五十音順
第1回GRAPHGATE 選考委員インタビュー
-
梶川 由紀
-
品川 一治
-
千原 徹也
-
長野 智子
-
藤森 三奈
-
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
GRAPHGATEについて
-
01
- 「GRAPHGATE(グラフゲート)」とはどのような企画ですか。
- 誰もが撮って発信できる今、美しい映像は日々、世界中で更新され続けています。しかし、無数の写真や動画の中には、他とは違う、人の心を揺さぶる作品が存在します。そこに秘められた、意志、視点、個性に同じものはありません。
「GRAPHGATE(グラフゲート)」は、作品づくりに強い意志を持った、新しい可能性や才能と出会うことを目的とした写真・映像作家のオーディションです。
-
02
- イベント名「GRAPHGATE(グラフゲート)」とはどのような意味ですか。
- (PHOTO)GRAPHY、(VIDEO)GRAPHYから「GRAPH」を、写真・映像作家の登竜門になりたいという思いから「GATE」を採用し、「全ての写真・映像作家の入り口」という意味を込めています。
-
03
- グランプリなど1番を決めるイベントですか。
- 佳作、優秀賞、グランプリを決めるオーディションです。優秀賞は各選考委員が選考します。グランプリは選考委員の意見を踏まえながら、キヤノンマーケティングジャパンが最終決定します。
-
04
- 写真新世紀との違いは何ですか。
- 写真新世紀がフォトコンテストであるのに対し、「GRAPHGATE(グラフゲート)」は写真・映像作家のオーディションです。機材サポートや写真展の開催を通して写真・映像活動の支援を行っていくプロジェクトです。
-
05
- SHINES(シャインズ)との違いは何ですか。
- SHINES(シャインズ)は写真作家のオーディションであるのに対し、GRAPHGATE(グラフゲート)は写真・映像作家のオーディションです。また、SHINES(シャインズ)は写真集を作る権利が得られましたが、GRAPHGATE(グラフゲート)では写真展を開催できる権利が得られます。
-
06
- SHINES(シャインズ)はこれからも続きますか。
- SHINES(シャインズ)は第2回をもって終了となります。SHINESの意志を受け継いだGRAPHGATE(グラフゲート)にご期待ください。
応募・選考について
-
07
- なぜこのような選考委員なのですか。
- より多岐にわたる目で写真・映像作品を選考していただくためです。
-
08
- なぜ写真家や映像作家が選考委員に入っていないのですか。
- 写真家や映像作家とは異なる視点での選考を目的としているためです。
-
09
- ジャンルについて教えてください。
- 「ピープル」
人々の営み、社会、文化などを写したもの。
「ネイチャー」
風景や動植物の営みなどを写したもの。
「クリエイティブ」
自分の内側にある感性や思考などを表現したもの。
-
10
- ジャンルごとに賞は設定されていますか。
- いいえ。設定されていません。
選考基準としてジャンルを分けています。佳作、優秀賞、グランプリはジャンルごとに設定されずに選考委員による協議の上決定します。そのため佳作や優秀賞内でジャンルが重複する可能性があります。
-
11
- 「映像表現」とは具体的にどのようなものですか。
- 世界中で更新され続けている美しい映像は、ときに映画のように美しくストーリーや意図を持って私たちの心を揺さぶってきます。
映画は元来、「活動写真」と言われており、一枚一枚の構図や露出を大切に切り撮っていくさまは、写真と同じだと考えています。
GRAPHGATE(グラフゲート)では、一枚一枚の構図や露出にこだわって切り撮られた「写真的な」映像作品の応募を期待しています。
-
12
- アマチュアでも応募できますか。
- プロ・アマ問いません。
-
13
- 年齢制限はありますか。
- ありません。
-
14
- 未成年でも応募できますか。
- ご応募いただけます。ただし、必ず保護者の同意を得ていただきますようお願いいたします。
-
15
- グループでの応募はできますか。
- 個人のみの募集となっております。グループや団体、法人等からのご応募は受け付けておりません。
-
16
- 海外からの応募もできますか。
- 日本国内在住の方に限ります。
-
17
- 写真新世紀に参加したことがありますが応募できますか。
- 応募できます。ただし、写真新世紀グランプリ受賞者の応募はできません。
-
18
- SHINES(シャインズ)に参加したことがありますが応募できますか。
- 応募できます。ただし、SHINES(シャインズ)入選者の応募はできません。
-
19
- キヤノンEOS学園の講師やキヤノンギャラリー Sでの展示経験者は応募できますか。
- 応募できません。
-
20
- キヤノングループ関係者(従業員など)は応募できますか。
- 応募できません。
-
21
- 一人で複数応募できますか。
- お一人につき1回のご応募となります。
-
22
- 応募料はかかりますか。
- 応募料は無料です。
-
23
- 応募はいつからになりますか。
- 2024年4月8日(月)10:00からです。GRAPHGATE(グラフゲート)ホームページからの応募が可能となります。
-
24
- インターネット環境がありませんが、応募できますか。
- 一次選考は、GRAPHGATE(グラフゲート)ホームページからの応募のみとなります。配送や持ち込みなどでの応募は受け付けておりません。
-
25
- 一次選考はどのように選考しますか?
- 一次選考はデータ審査となるため、視聴環境は各選考委員のPCに依存します。
-
26
- 一次選考の基準について教えてください。
- 非公開とさせていただきます。
-
27
- 提出する写真・映像作品のジャンルに制限はありますか。
- 写真・映像作品いずれも「ピープル」「ネイチャー」「クリエイティブ」の中から選択し応募してください。
-
28
- ジャンル別に応募してもいいですか?
- お一人につき1回のご応募となるため、1ジャンルのみの応募となります。
-
29
- 映像でも自分の作品をアピールしたいのですが、写真と併せて見ていただくことはできますか。
- お一人につき1回のご応募となりますので、写真か映像、いずれかを選択しご応募ください。
-
30
- 提出した写真・映像作品は返却されますか。
- 一次選考で応募したデジタル作品(静止画・動画)は返却いたしません。二次選考、『GRAPHGATE展2024』で提出したポートフォリオ、及びプリント展示作品は返却します。
-
31
- 写真・映像作品を送る際の送料は自己負担でしょうか。
- 二次選考以降でお送りいただく際の送料は応募者にご負担いただきます。
-
32
- 提出した写真・映像作品を他のコンテスト等に提出することはできますか。
- GRAPHGATE(グラフゲート)としては問題ございません。応募される他のコンテスト等の規定に沿ってご応募ください。
-
33
- 提出した写真・映像作品のレビューはしてもらえますか。
- レビューは予定しておりません。
-
34
- 二次選考の選考基準を教えてください。
- 非公開とさせていただきます。
-
35
- 『GRAPHGATE展2024』とはなんですか。
- 三次選考で決定した優秀賞の作品、佳作者のポートフォリオを東京(キヤノンマーケティングジャパン品川本社)のキヤノンオープンギャラリー1、2での展示を予定している受賞作品展です。
-
36
- 選考会場はどこですか。
- グランプリ選考会の会場は、東京(キヤノンマーケティングジャパン株式会社品川本社)です。住所:東京都港区港南2-16-6
※一次・二次・三次は非公開での選考ですが、三次のみ上記会場で行います。
-
37
- 東京に住んでいませんが、三次選考やグランプリ選考会に参加するための交通費は自己負担ですか。
- 三次選考、グランプリ選考会への交通費は応募者のご負担となります。
-
38
- 三次選考やグランプリ選考会の日にどうしても選考会場に行けない場合はどうしたらよいですか。
- 三次選考、及びグランプリ選考会には必ずご出席をお願いしております。当日参加できない場合は辞退されたものと判断させていただきます。
-
39
- 選考会は見学できますか。
- 一次選考、二次選考、三次選考は非公開です。グランプリ選考会のみ、どなたでも見学いただけます。
-
40
- グランプリ選考会の見学に予約は必要ですか。
- 事前に来場登録を行っていただきます。
-
41
- グランプリ選考会の見学は無料ですか。
- 無料です。
-
42
- 選考会場に取材は入りますか。
- 三次選考とグランプリ選考会は、各媒体の取材が入る可能性があります。
-
43
- 三次選考やグランプリ選考会に参加した場合、自分の肖像が専門誌やウェブなどのメディアに掲載されますか。
- 掲載される可能性があります。
-
44
- グランプリ選考会を見学した場合、自分の肖像が専門誌やウェブなどのメディアに掲載されますか。
- 掲載される可能性があります。
-
45
- 最終的に何名が選ばれますか。
- 第1回GRAPHGATEでは、グランプリ1名、優秀賞4名、佳作7名の合計12名が選出されました。
応募作品について
-
46
- 応募方法について教えてください。
- GRAPHGATE(グラフゲート)ホームページのみからの応募となります。書類や作品の送付による受付は行っていません。お申込みフォームに入力いただいた情報での選考になります。
受付期間 2024年4月8日(月)10:00~6月5日(水)15:00まで 提出内容 ①氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、E-mailアドレス
②今までの写真・映像活動について。(撮影ジャンル、写真・映像を始めたきっかけ等)また、写真展開催・写真集出版、映像展等があればご記入ください。※字数制限800文字
③今後どのような写真・映像活動を行っていきたいか。(撮りたいテーマ・被写体、なぜそのテーマ・被写体を撮りたいのか、今後の活動プラン等)※字数制限800文字
④写真作品の場合、写真作品の提出*写真作品30 点以上60 点以内(ただし1GB まで)。
映像作品の場合、映像作品の提出*30 秒以上、2 分以内の作品(ただし1GB まで)。
写真・映像作品いずれも「ピープル」「ネイチャー」「クリエイティブ」の中から選択し応募してください。
-
47
- 一次選考で送る写真のファイル形式に条件はありますか。
- 応募画像のファイル形式はJpegのみです。
-
48
- 一次選考で送るデータサイズに条件はありますか。
- サイズは2,400×2,400pixel以上、また72dpi以上を推奨します。
-
49
- 一次選考で送る映像作品は複数送ることは可能ですか。
- 映像作品は1人1作品となります。
-
50
- 一次選考で送る動画のファイル形式に条件はありますか。
- ファイル形式はMP4のみ、コーデックはH.264が条件です。
-
51
- 映像作品の尺が30秒〜2分以内なのはなぜですか。
- いまや動画を見ない日がないほど、動画は日常にあふれる伝達手段になっています。特にウェブやSNSなど身近なメディアを通して、短い尺の中で心を揺さぶる映像作品たちを目にすることが増えました。
今回、応募の尺を30秒〜2分以内にしたのは、短い尺の中で伝達するCMやSNS動画広告の基準を参考にしたためです。
-
52
- 映像作品の提出はなぜ1GBまでですか。
- 作品の募集を受け付けるシステムの都合上、ご提出いただくデータ容量を1GBまでと制限しています。受賞者の皆様の作品展示などをする機会においては、なるべくデータ容量の大きいマスターデータで高品質な出力ができるよう検討しています。
-
53
- 合成写真・合成映像でもいいですか。
- 合成写真・合成映像でも結構です。ただし、全編アニメーションやCGでの応募は不可となります。
-
54
- コラージュ作品でもいいですか。
- コラージュ作品でも結構です。
-
55
- 被写体の方の許可が得られていない写真・映像作品でもいいですか。
- 提出いただく写真・映像作品は、被写体の方の許可が得られている作品に限らせていただきます。
-
56
- 写真作品は写真集で提出してもいいですか。
- 一次選考はデータ審査となるため、写真集(ZINE、フォトブック含む)の提出はご遠慮いただいております。
-
57
- 写真・映像作品だけでなく絵画も作品として提出していいですか。
- 写真・映像作品のみを対象としておりますので、写真、もしくは映像作品を提出してください。
-
58
- 既に受賞歴のある写真・映像作品を提出することはできますか。
- ご提出いただけます。
-
59
- キヤノンのカメラを使っていませんが問題ありませんか。機材の制約はありますか。
- 機材の制約は一切ございません。
-
60
- キヤノンのプリンターでプリントしていない作品でもいいですか。
- プリンターに制約はございません。
副賞について
-
61
- 副賞はありますか。
- あります。受賞レベルにより賞金、賞品は異なります。
賞金 展示 機材サポート *3 賞品 *4 テクニカル
サポート *5グランプリ 100万円 キヤノン
ギャラリー S
(品川) *1カメラ・レンズ
3年プリンター
消耗品セット有り 優秀賞 30万円 キヤノン
ギャラリー
(銀座、大阪) *2カメラ・レンズ
3年プリンター
消耗品セット有り 佳作 5万円 - - プリンター
消耗品セット有り
(*2)優秀賞に選出された方は、キヤノンギャラリー銀座、大阪で写真展開催(個展、翌年開催予定、それぞれ5日間ずつ巡回)。
(*3)3年間にわたり、キヤノン製品(カメラ・レンズなどの撮影機材)を自由に貸し出し。ただし、1回の貸し出しの最長は1ヶ月とします。製品により貸出希望時期に貸し出せない場合があります。
(*4)A3インクジェットプリンター(PRO-LINE)を予定。
(*5)キヤノンスタッフによるテクニカルサポート。
その他全般
-
62
- 写真展の制作費は受賞者負担ですか。
- プリント出力、額装、展示、DM制作費など、キヤノン負担です。(ただし上限あり)
-
63
- 写真展の開催時期は決まっていますか?
- グランプリ受賞者は毎年、グランプリ選考会の日程内で展示を行います。また、優秀賞受賞者は受賞翌年の7月~11月の間で展示を行います。
-
64
- キヤノンギャラリー Sでの展示期間を教えてください。
- 約1ヶ月です。
-
65
- キヤノンギャラリー銀座、大阪巡回展の展示期間を教えてください。
- 銀座、大阪、それぞれ5日間です。
-
66
- キヤノン製品の貸し出しについて詳しく教えてください。
- 3年間にわたり、キヤノン製品を自由に貸し出します。ただし、1回の貸し出しの最長期間は1ヶ月とします。(製品により貸出希望時期に貸し出せない場合があります。)製品はEOS、PowerShot、Cinema EOS、RF/EFレンズ、などの撮影機材に限ります。
-
67
- 毎年開催されるイベントですか。
- 毎年開催予定です。
-
68
- 毎回選考委員は変わりますか。
- 次回以降の選考委員は未定です。
-
69
- 個人情報はどこまで使用されますか。
- 本イベントの結果通知・作品返却、または次回イベントのご案内や写真展公募のご案内に使用いたします。
-
70
- GRAPHGATE(グラフゲート)に提出した写真・映像作品をキヤノンギャラリーで展示できますか。
- キヤノンギャラリー銀座/大阪は半年に1度公募で作品を募集しております。GRAPHGATE(グラフゲート)に提出いただいた写真・映像作品の中で、過去に写真展として展示をしていない作品はご応募も可能です。
-
71
- 事務局への問い合わせはどのように行えばよいですか。
- 以下のメールフォームよりお問い合わせください。
GRAPHGATEに関するお問い合わせはこちら