絞り(しぼり)
レンズを通る光の量を調整してくれる「絞り」
絞りとは、レンズを通る光の量を調整する機構のことです。絞りを開ければ光の量が多くなってシャッタースピードは速くなり、被写界深度(ピントの合う範囲)は浅くなります。逆に絞りを絞れば光の量が少なくなってシャッタースピードは遅くなり、被写界深度は深くなります。絞り値の配置は√2倍(約1.4倍)の数列で示されていて、F2.8・4・5.6・8・11・16・22・32となっています。絞り優先AE(Av)で撮影中に絞りを1段絞れば、比例してシャッタースピードも1段遅くなります。 たとえば、絞り値をF5.6に設定したときシャッタースピードが1/250秒になる場合、絞り値を1段絞ってF8にすると、シャッタースピードは1/125秒に遅くなります。絞り値の設定によって写真のボケが大きく変わりますので、撮影時にはいろいろな被写体で開放・F8・F16と段階的に絞り値を変えて撮影しておいて、絞り値の違いで写真の仕上がりの違いを比べるといいでしょう。
写真やカメラの専門的な用語を簡単にわかりやすく解説
写真やカメラの用語にはちょっと難しい言葉も数多くあります。 この写真用語集では、よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、 初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました。