本城 直季「東京」
本展は、写真家、本城 直季氏による写真展です。
本城氏が建造物の乱立する東京の街を俯瞰して空撮した作品約50点を展示します。新しい高層ビルや工事中の建物などをジオラマ写真のように撮影した作品は、経済の鈍化や人口減少に逆らい変わり続ける東京の街が、日常に住む場所でありながら仮想空間かのような世界だということを想起させます。
会期 | 会場 |
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2016年2月12日~2016年3月28日 | キヤノンギャラリー S |
作品・展示風景
作家メッセージ
久しぶりに展望台に登って東京の街を俯瞰するとまた知らない高層ビルが建っていた。
工事中の建物もいくつか見えた。もう経済は10年以上も停滞していると言われ続け、人口もこれからさらに減少すると言うのに東京の景色はそんなことは意に介さず変わっていく。
展望台から東京の街を俯瞰して見ていると、どこまでも果てしなく続く密集した建造物の景色に圧倒され、まるで模型の世界のような仮想空間にいる錯覚に落ち入る。
自分たちが日常として住んでいる場所は、紛れもない実世界だが、半分は人工的に作られた仮想空間のようなところに住んでいるのだと改めて実感する。
作家プロフィール
本城 直季(ほんじょう なおき)
1978年、東京都出身。
東京工芸大学芸術学部写真学科卒業、同大学院芸術研究科メディアアート修了。
実在の風景を独特のジオラマ写真のように撮影した写真集『small planet』で2006年度『木村伊兵衛賞』を受賞。
メトロポリタン美術館、ヒューストン美術館、に作品が所蔵されているだけでなく、雑誌や広告など幅広い分野で活躍している。
著作権について
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