野口 里佳「夜の星へ」
本展は、ベルリン在住の写真家、野口 里佳氏による写真展です。
本展では、野口氏がベルリンの夜の街を撮影した写真作品約30点と映像作品を展示します。
夜のベルリンの街に映る街灯や車のライトやビルの照明など、バスの中から撮影した街の明かりは、夜の地球を照らす希望の光のように優しさにあふれています。
映像作品は、キヤノンの一眼レフカメラEOS 5D Mark IIIで撮影されています。
写真作品はすべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントします。
会期 | 会場 |
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2015年12月17日~2016年2月8日 | キヤノンギャラリー S |
作品・展示風景
作家メッセージ
「夜の星へ」
一日の終わり、いつも乗る2 階建てのバスの中から外の景色を眺めていました。暗くなった通りにはいろんな色の明かりが輝いています。バスはゆっくり夜の星を進んで行きます。
写真を撮ろうとカメラを窓に近づけると、ファインダーの中に光の風景が次から次に飛び込んできました。どの瞬間もシャッターチャンスに思えて、私は何度もシャッターを切りました。
バスで撮った一本のフィルムのコンタクトを、撮った順番に1コマずつ見ていると、なぜか撮影しなかった瞬間のことの方が鮮やかに思い出されます。写真の秘密がそこにあるのかもしれないと思いました。
作家プロフィール
野口 里佳(のぐち りか)
1971年生まれ。埼玉県出身。
1992年より写真作品の制作をはじめ、以来国内外で展覧会を中心に活動している。1996年写真新世紀年間グランプリを受賞。2002年第52回芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。2014年第30回東川町国内作家賞を受賞。
日本での主な個展に「予感 」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川、2001)、「飛ぶ夢を見た」(原美術館、東京、2004)、「光は未来に届く」(IZU PHOTO MUSEUM、静岡、2011−2012)などがある。国立近代美術館(東京)、国立国際美術館(大阪)、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥセンター(パリ)などに作品が収蔵されている。
2004年よりベルリン在住。
著作権について
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