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石川 直樹「ARCHIPELAGO」

2000年にPole to Poleプロジェクトに参加して北極から南極までを人力踏破し、2001年には7大陸最高峰登頂を達成するなど、冒険家としても活動する石川直樹氏。
本展では、10年をかけ、南は台湾から、北はクイーンシャーロット諸島に至るまで、日本の南北に点在する島々の景観や風土、その地で生きる人々の生活を写した作品を展示。それらの作品から、国境ではなく、島の連なりとして世界や日本をとらえた石川氏の視線が垣間見える。

会期 会場
2009年12月24日~2010年2月13日 キヤノンギャラリー S

作品・展示風景

作家メッセージ

「ARCHIPELAGO」とは「群島」あるいは「多島海」という意味である。
南はトカラ列島から、奄美、沖縄、宮古、八重山、台湾、北は北海道やその周辺の離島からサハリン島、クイーンシャーロット諸島に至る、日本の南北に点在する島々で撮影したおよそ10年間の写真を展示する。これは、国境によって区切られた地図を自明のものとせず、

島の連なりとして世界を、そして日本をとらえ直すという自分なりの試みでもある。
小さな島々から大きな世界を見つめ、一つの中央ではなく無数の中心へと向かう新しい世界を、是非観に来てほしい。

作家プロフィール

石川 直樹(いしかわ なおき)

1977年
東京生まれ。
以降 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。
2000年
Pole to Poleプロジェクトに参加して北極から南極を人力踏破。
2001年
七大陸最高峰登頂を達成。人類学、民俗学などの領域に関心をもち、行為の経験としての移動、旅などをテーマに作品を発表し続けている。
2006年
写真集/展覧会『THE VOID』により、さがみはら写真新人奨励賞、三木淳賞受賞。
2008年
写真集『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞を受賞。
2009年
写真集『Mt.Fuji』(リトルモア 2008年)、『VERNACULAR』(赤々舎 2008年)を含む近年の活動によって東川賞新人作家賞を受賞。
2011年
写真集『CORONA』により、土門拳賞受賞。

主な著書および写真集

著書に『いま生きているという冒険』(理論社 2006年)、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社 2008年)ほか多数。最新写真集に『ARCHIPELAGO』(集英社 2009年)がある。
2009年12月19日~2010年2月7日まで、東京都写真美術館で開催される「日本の新進作家展 vol.8」に参加する。

著作権について

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