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竹田津 実「えぞ王国 - 北海道動物記」

大学卒業後、獣医として北海道小清水町に赴任した竹田津実氏。その後、竹田津氏は、30年以上もの間、キタキツネや多くの動物たちの記録を続けている。本展では、年々移りゆく自然環境の中で、たくましく、愛らしく生き続ける動物たちの姿をとらえた作品約150点を展示。それらの作品には、竹田津氏が北の大地に根を下ろし、愛情を持って追い続けてきた動物たちの生き生きとした姿が写し出されている。

会期

会場

2004年7月7日~2004年8月28日 キヤノンギャラリー S

作品・展示風景

作家メッセージ

キタキツネと、ついでにその隣人たちを追い始めて38年。うんざりするくらいの時間のはずが、今では一瞬のような気がする。写真の持つ機能のひとつ、「記録性」におんぶにだっこされ、肩ぐるましての38年間だった。

一瞬に思えた世界が、量にすると腰の抜けるほどのフィルムとなっていた。そこには「昔の北海道はすごかった‥」のではなく、自分にとっては「今だってすごい」北海道が残っていた。北の生き物たちの歓声を聞いてほしい。

作家プロフィール

竹田津 実(たけたづ みのる)

写真家・エッセースト・獣医(北海道・東川町在住)

1937年
大分県生まれ。
1963年
岐阜大学農学部獣医科を卒業。同年、小清水町農業共済組合家畜診療所勤務。
1970年
同診療所所長。
1974年~78年
映画「キタキツネ物語」企画・動物監督。
1977年
動物愛護に関してレディ・ガスコイン賞受賞。
1988年
写真活動に関して東川賞(特別賞)受賞。
1991年
小清水町共済組合を退職。

1966年から小清水町においてキタキツネの生態調査を続け、70年より傷ついた野生動物の保護治療、リハビリ作業をはじめて現在に至る。
著書に「チロンヌップの詩」「ひぐれ道」「跳べキタキツネ」「エゾシロチョウ」「FOXY」「のんべえ獣医の動物記 上・下」「子ギツネヘレンがのこしたもの」「北の大地から」「自分の足をかじるキタキツネ」など

著作権について

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