マイケル・ヤマシタ『再見 マルコ・ポーロ「東方見聞録」- シルクロードを行く -』
日系3世の写真家として、日本、中国、タイ、マレーシアなどで精力的に取材を続けるマイケル・ヤマシタ氏。
冒険家として、西洋人の東洋観に強い影響を与えたマルコ・ポーロの旅を追体験するため、2年あまりの時間をかけて『東方見聞録』と同じルートを辿った。本展では、その旅の中で撮影された約7万2000枚の中から90点を展示。それらの作品には、ヤマシタ氏の視線で切り撮った、マルコ・ポーロが目にしたであろう光景が写し出されている。
会期 |
会場 |
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2004年1月5日~2004年2月28日 | キヤノンギャラリー S |
作家メッセージ
マルコ・ポーロはアジア各地で何を見て、何を感じたのか。
「黄金の島ジパング」への想いは、私が米国で日本に対して抱いていた郷愁や憧れに似ている気もした。
私は1998年11月、「東方見聞録」と同じルートをたどり、マルコ・ポーロが見た光景をフイルムに収める旅に出た。
ある時は馬やラクダに乗り、英訳本の「東方見聞録」を読み返しながら、マルコ・ポーロの目線で撮るように心がけた。出発地に戻ったのは2000年12月。マルコ・ポーロが24年かけた旅を2年1カ月で追体験したことになる。
私がたどった「東方見聞録」の写真が異文化への理解を深め、真の友好の一助になることを願っている。
作家プロフィール
マイケル・ヤマシタ
「ナショナル・ジオグラフィック」誌の契約写真家。
1949年、サンフランシスコ生まれ。ウエズレイアン大学(コネチカット州)でアジアの歴史を専攻、1971年に同大学を卒業後、日系3世としてのルーツを求めて日本へ。この時から写真を本格的に撮り始める。1979年から「ナショナル・ジオグラフィック」誌に定期的に寄稿。中国広東省、メコン川などアジアをテーマにした写真を数多く撮影、これまでに「ナショナル・ジオグラフィック日本版」誌特集のアジアを題材とした数多くの写真を手がける。
2001年5月号から3号連載の「マルコ・ポーロの大冒険」の写真を担当。
著書、写真集は、メコン川を中国の源流部から南シナ海までたどった『メコン―母なるアジアの大河』(宝島社、1995年)、夫人のエリザベスさんとの共著『日本の庭園』(スターウッド社、1992年)など。同書で、米国図書販売協会のベンジャミン・フランクリン賞、米国ガーデン・ライターズ協会賞などを受賞している。ニュージャージー州在住。
著作権について
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