動画撮影 EOS R7
高精度な映像表現
実用性を重視した、表現者のための動画性能
動画性能の追求もEOS R7の使命の一つ。より高画質な4K。強力な手ブレ補正。EOS R3のAF技術を継承する高精度な被写体検出とトラッキング。さらにはCanon Log 3への対応や多彩な撮影機能など、EOS R7らしい動画性能を追求し凝縮しました。静止画だけではなく、動画作品にも新たな表現をもたらします。
3種類の4K動画モード
多様なニーズと条件で選べる「3種類の4K」を採用し、選択肢を拡充。動画の高画質化と撮影目的・表現意図の多様化に応えます。
4K UHD Fine:画角と画質の両方を重視
クロップしない、画角重視の4K。7Kオーバーサンプリングプロセッシング※の採用により、低感度から高感度まで優れた解像感と色再現性が得られます。(29.97fps、23.98fps)
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※
CINEMA EOS Systemにも採用されている高画質ディベイヤーアルゴリズム。RGBそれぞれ7Kのデータを生成。7Kで1フレームの画像を生成した後、4Kにリサイズします。
4K UHD※1:記録をフル画角で
フル画角で60P記録をする場合に選択。低感度から高感度までスタンダード画質で対応でき、汎用性に優れています。(59.94fps、29.97fps、23.98fps)
4K UHDクロップ※1:クロップによる望遠効果
APS-Cの望遠効果(約1.6倍)に加え、さらにクロップ効果による望遠撮影が可能。被写体に近づけない撮影でも4K/60P記録が可能です。(59.94fps)
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※1
4K UHD(クロップなし)は、画像処理により4K(UHD)解像度での出力としています。4K UHD(クロップなし)と4K UHDクロップではカメラの設定や被写体によって解像感やローリング歪みが変わるため、状況に合わせてお好みの設定をお選びください。
7Kオーバーサンプリングプロセッシング
4K UHD Fineの記録時に、高画質ディベイヤーアルゴリズムを採用。CMOSセンサーから読み出したRGBの信号から、それぞれ7Kのデータを生成。7Kで1フレームの画像を生成した後、4Kにリサイズします。これにより、優れた色再現性と鮮明なディテール描写を実現し、モアレやジャギーも低減。幅広いシーンで高画質な動画を記録することができます。
4Kタイムラプス動画
一定間隔で撮影した静止画をつなげて記録するタイムラプス動画は4K/フルHDに対応。タイムラプス動画をはじめる前にオートパワーオフ状態になっても設定はリセットされず、撮影前オートパワーオフ時の設定を保持。スムーズに撮影がスタートできます。
4Kフレーム切り出し
4K動画の1フレームを、約830万画素(3840×2160)の静止画(JPEG、HEIF)※で保存できます。
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※
通常動画はJPEG、HDR PQ動画はHEIFとして保存されます。
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※
切り出し可能な動画は4K Fine/4K/4K Cropです。
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※
切り出した静止画は、カメラ内でのリサイズ、トリミングはできません。
ハイフレームレート動画※
残像感を抑えたハイフレームレート動画※は、フルHD/119.88fpsでの撮影が可能。その他フルHD/59.94fps、29.97fps、23.98fpsにも対応。高精細で印象的なスローモション映像が表現できます。
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※
1回の撮影上限時間(1時間30分00秒)を超えると自動停止します。音声は記録されません。タイムコードは実時間1秒で4秒分カウントアップされます。
解像度 | アスペクト比 | フレームレート(fps) | デジタルズーム | 映像圧縮形式 | ||
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NTSC | PAL | |||||
4K UHD Fine※1 | 3840×2160 | 16:9 | 29.97 23.98 |
25.00 | - | IPB(標準) IPB(軽量) |
4K UHD | 59.94 29.97 23.98 |
50.00 25.00 |
- | |||
4K UHD Crop | 59.94 | 50.00 | - | |||
タイムラプス動画 4K UHD |
29.97※2 | 25.00※2 | - | ALL-I | ||
ハイフレームレート | 1920×1080 | 119.88※3 | 100.00※3 | - | IPB(標準) IPB(軽量) |
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フルHD | 59.94 | 50.00 | - | |||
29.97 23.98 | 25.00 | 1~10倍 | ||||
タイムラプス動画 フルHD |
29.97※2 | 25.00※2 | - | ALL-I | ||
HDR動画 | 29.97 | 25.00 | - | IPB(標準) | ||
クリエイティブフィルター | 29.97 23.98 |
25.00 | - | IPB(標準) IPB(軽量) |
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※
かんたん撮影ゾーンの音声圧縮形式は[AAC]のみ
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※
IPB(軽量)の音声圧縮形式は[AAC]のみ
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※1
7Kオーバーサンプリングから生成
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※2
再生時のフレームレート
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※3
撮影時のフレームレート
デジタルズーム
フルHD設定時は約1~10倍のデジタルズームが使用可能。豊富な画素数を活かした、劣化の少ないズームとAPS-Cならではの望遠効果で、視界の一部を切り取るダイナミックな表現が可能です。たとえば400mmレンズを使用した場合、35mm判換算で約6400mm相当(400×1.6×10)の超望遠撮影が可能になります※1。
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※1
動画デジタルズームでは映像をデジタル処理するため、拡大するほど映像が粗くなります。また、ノイズや輝点などが目立つことがあります。
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※
29.97/23.98/25.00fpsのIPB(標準/軽量)設定時のみ使用できます。
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※
Canon Log 3との併用はできません。
手ブレ補正
手持ちでの動画撮影を快適にするIS協調制御
カメラとレンズの協調制御に加え、動画電子ISによる画面周辺のブレ補正もプラス。ボディー内ISの可動範囲の拡大により、動画撮影時の補正角が大きくなりました※1。手持ち撮影や歩き撮りでも安定した動画撮影が可能です。
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※1
EOS R3/EOS R5/EOS R6比。
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※2
ボディー内IS協調制御に対応したRFレンズを装着時。
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※3
ダイナミックISを搭載するレンズを装着時は、特にWIDE側の補正範囲が広がり、動画撮影時の補正効果がプラスされます。
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※4
動画電子IS使用時は、撮影範囲が狭くなります。
記録画質
通常記録(8bit)
静止画と同様のピクチャースタイルを適用でき、手軽に好みの仕上がりが得られます。記録・配信用途や速報など、撮って出しでの活用シーンに。静止画と両方撮影する場合にも便利です。
HDR PQ動画(10bit)
HDR対応のディスプレイでの再生を前提とした映像制作に対応。広ダイナミックレンジや高彩度の被写体を、見た目に近い色やコントラストで再現できます。グレーディングを行わなくても、リアリティーと臨場感のある映像表現を実現します。
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※
拡張ISO感度は設定できません。
Canon Log 3(10bit)に対応
グレーディング(映像加工処理)を前提とした映像制作のために、Canon Log 3※を搭載。ダイナミックレンジはCanon Logよりさらに広い約1600%(最大13.3 stop)で、コントラストの高いシーンもハイライト側の階調を豊かに表現できます。また、色空間はBT.709/BT.2020に加え、可視域のほぼ100%をカバーするCinema Gamutも選択が可能です。
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※
ISO感度の自動設定範囲の下限が、ISO800になります。
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※
カラーマトリクスは[Neutral]固定となります。
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※
Canon Log 3設定時は通常の動画撮影時に比べ、暗い環境下やコントラストの低い被写体を撮影したときに、AFでピントが合いにくくなることがあります。また特定の動画撮影では、絞り数値を小絞り側にした場合にAFが合わないことがあります。そのような場合に絞りを開放側にしたり、Fナンバーの小さい(明るい)レンズに変更してください。
最大6時間の動画連続撮影
1回の動画記録時間の上限を従来の29分59秒から最大6時間まで拡大。ハイフレームレート動画でも最大1時間30分まで連続撮影が可能。ドキュメンタリーや長回しなどの長尺の撮影に対応します。
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※
カメラの温度上昇、電源、エラーなどの要因による自動停止を除きます。
MP4同一記録対応
それぞれのスロットのSDカードにMP4動画を同一記録することが可能。万一撮影中に片方の記録メディアに不具合があった場合でも、もう一方のメディアにバックアップできるので安心です。
動画縦位置撮影情報の付加
動画撮影でも、縦位置撮影情報の付加が可能。スマホなどでの再生やSNSでの共有もスムーズです。[する/しない]で任意に設定できます。
AF性能
デュアルピクセルCMOS AF II
動画撮影においてもデュアルピクセルCMOS AF IIが機能。静止画と同様のAFエリア設定、被写体検出、トラッキングが可能で、動き回る被写体もカメラが広い範囲で粘り強く追尾します。また、動画サーボAFとのコンビネーションでピントが高精度に追従。カメラ任せで安定したAF撮影が可能です。
被写体追従特性のカスタマイズも可能
動画サーボAFの特性のカスタマイズができます。
動画サーボAFのカスタマイズ:AF速度
被写体の動く速さや表現意図で[AF速度※]の設定が可能。設定幅は[遅い(-7~-1)/標準/速い(+1・+2)]の10段階。動画におけるピント移動は、遅いほうが違和感を与えにくいため[遅い]の設定幅を広くしています。作動条件は[常時/撮影中]から選択が可能。[撮影中]を選ぶと、撮影前のピント合わせ時、設定した速度にかかわらず[標準]でレンズが駆動し、撮影準備をスピーディーに済ませられます。
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※
動画撮影時の低速ピント送りに対応しているレンズ使用時に設定できます。
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※
[撮影中]に設定すると、撮影前は[標準]のAF速度、撮影中は設定したAF速度で動画サーボAFが行われます。
動画サーボAFのカスタマイズ:被写体追従特性
「被写体追従特性」は7段階から設定可能。[粘る(-3~-1)]では、被写体がAFフレームから外れたり、障害物が横切ったりしても、ピントをある程度保持。意図しないピント移動を抑制し、安定したAF撮影をサポートします。逆に[敏感(+1~+3)]は、遠くの被写体から手前を横切る被写体にピントを移すといった表現に有効です。
マニュアルフォーカスもサポート
現在のフォーカス位置から合焦位置への調整方向と調整量を、フォーカスガイドで視覚的に表示できます。そのため、迷いのないピントの移動やシビアなフォーカシングが可能に。また、ピントが合った被写体の輪郭を、色つきの強調表示にするMFピーキングも搭載しています。
音声、その他の機能
ノイズを抑えた音声収録
内蔵マイクは、ホワイトノイズとフォーカスノイズを低減するノイズキャンセリング技術を採用。音声収録用の2つのマイクに加え、カメラ内のノイズ音を検出する第三のマイクを搭載。音声データに混入した定常的なホワイトノイズとAF時のフォーカスノイズを低減することで、特に静音環境で気になる雑音を抑えた音声収録が可能です※。音声ノイズ低減機能は[切/入/強]の3段階から選択できます。また、ヘッドホンでの出力方式も追加。ノイズ低減処理のないリアルタイムの音か、低減処理を行なった記録音が選択可能。
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※
レンズ内手ブレ補正機構の作動音は低減されません。装着するレンズ/撮影環境によっては作動音が目立つ場合があります。
クリエイティブフィルター動画
映像表現の楽しさが広がる、動画用のクリエイティブフィルターを搭載。柔らかな幻想世界を表現する[ファンタジー]、古い映画のような趣になる[オールドムービー]、ソフトフォーカスをかけた[メモリー]、黒と白の階調を際立たせた力強い臨場感を描く[ダイナミックモノクローム]、ミニチュア模型が動いているような[ジオラマ風動画]があります。
自分撮りも快適
VideoブログやYouTube配信などに便利な、自分撮りしやすい機能を搭載しています。
- タッチREC
- アイコンのタッチ操作で動画記録の開始/停止が可能です。
- 動画セルフタイマー
- REC操作から動画記録を開始するまでの時間を2秒/10秒で設定できます。
- トライポッドグリップ対応
- トライポッドグリップHG-100TBR※が使用可能。手持ちで自分撮りをする際、カメラを安定して保持できます。
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※
耐荷量:1kg以下(カメラ、レンズ、マイク、その他付属品を含めた質量)。1kg以下でも、装着するものによっては三脚使用時にバランスを崩す可能性があります。また、装着するレンズによっては、外付けマイクの音がケラれる可能性があります。
ゼブラ設定
動画撮影中および動画撮影待機中、設定した輝度の箇所やその周辺に、露出調整の目安となる縞模様(ゼブラ)を表示可能。狙い通りの明るさになるように撮影をサポートします。
HDMI 4K/59.94fps出力対応
HDMIマイクロ端子(タイプD)を備えているため、4K/60P出力、およびHDR対応テレビへのHDR PQ映像出力が可能です。ケーブルプロテクタの使用をおすすめします。
ウィンドカット/アッテネーター機能
屋外での撮影時、風の影響により発生する音を低減することができるウィンドカットや、大きな音が入力されたときの音割れを自動的に抑制するアッテネーターを搭載。
動画トランスコード転送
カメラやスマホを操作してカメラ内の動画を転送する際、トランスコードしながら転送することができます。トランスコード変換処理と転送処理を並行して行うことができるため、4K動画などもより簡単に軽量化してスマホに取り込めます。
より快適な動画撮影のためにおすすめしたいこと
温度上昇にともなう撮影時の制限
動画撮影を行なっている際に、カメラ内部の温度が高くなった場合は、内部デバイスの損傷防止、発熱したカードに触れた際のやけど防止、発熱した外装に触れ続けた際の低温やけど防止などの観点から、自動的に電源がオフとなる仕様が搭載されています。
動画記録画質 | 連続撮影可能時間(最大・約) |
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4K Fine 29.97fps | 60分以上 |
4K Crop 59.94fps | 60分以上 |
フルHD 29.97fps | 無制限 |
- キヤノン試験基準UHS-II対応カード使用時
- 測定条件:温度:+23℃、撮影形態:モニター撮影、Wi-Fi:非使用、電源:LP-E6NH
- コールドスタートでも、記録を開始する前にカメラの設定操作や、ライブビュー状態を維持することなどによってカメラ内部の温度上昇があるため、撮影可能時間が短くなる場合があります。カードの容量がいっぱいになった場合は、動画記録が自動停止します。その場合は、データを消去して撮影を再開した際の合計時間です。
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※
カメラ(外装・内部)の温度が、カメラが置かれた環境(周囲の温度)と同程度の常温+23℃で、その状態から始動すること(=電源を入れて使用すること)
温度上昇緩和/温度上昇警告
[温度上昇緩和]を設定すると、動画撮影待機中に一時的に表示の解像度やフレームレートを変更し、消費電力と温度上昇を抑えます。また、カメラ内の温度上昇を警告するアイコンとインジゲーター表示を新たに採用しました。