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操作性・信頼性 EOS R6 Mark II

操作系

操作性がさらに向上

EOSの基本コンセプトは「快速・快適・高画質」。いかに“快適にカメラを使えるか”という点は、極めて重要です。EOS R6 Mark IIにもその姿勢は貫かれています。EOS Rシステムを使ったことのない「一眼レフユーザー」「エントリーカメラに慣れたユーザー」「動画ユーザー」でも、戸惑うことなく使い始められる操作性を追求しています。EOS R6の高い操作性を継承しつつも、さらに操作性を向上しました。

電源スイッチを右手側に移設

構えた時に電源が入っていなくてもすぐに操作できます。起動時間は約0.4秒

  • CIPA表記基準による。

マルチコントローラーの形状を変更

中央押しをしやすい形状に変更。測光やAF開始機能を割り当てることで親指を大きく動かさずに操作ができるように設計されています。

静止画撮影/動画撮影切り換えスイッチを左手側に新設

独立した動画レバーを搭載。モードダイヤルを操作することなく、静止画撮影と動画撮影をすばやく切り換えられます。また静止画撮影か動画撮影かを、レバーの位置で瞬時に把握することができます。

撮影の意思決定に直結する3つのダイヤルを装備

EOS R6同様、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤル1、サブ電子ダイヤル2の3つのダイヤルを装備。ファインダーを覗きながら、撮影に重要な設定をすばやく操作できるような思想で設計されています。さらにRFレンズのコントロールリングにも、カメラ側のダイヤルと同様によく使う機能をダイヤルに割り当てられるので、よりスピーディーな操作が可能になります。

メイン電子ダイヤル
サブ電子ダイヤル1
サブ電子ダイヤル2

マルチコントローラーの形状を改良

EOSの上位機種を中心に採用され評価の高いマルチコントローラー。EOS R6 Mark IIで、中央部押しをしやすい形状に変更しました。中央部押しによって設定する機能を充実させ、親指を置いたままさまざまな操作が可能です。特にAF関連の機能は、ファインダーから目を離さずに親指で設定変更がしやすくなりました。

AFポイントの移動や、メニューの切り換えなどを、上下左右斜めの8方向に操作可能。
ボタン中央部を押し込みやすい形状に変更。さまざまな切り換えを行うことができます。

ダイヤルファンクションの機能が向上

[マルチファンクション(M.Fn)ボタン]と[メイン電子ダイヤル/サブ電子ダイヤル1]の二軸でダイヤルファンクションの設定を行うことにより、さまざまな設定が可能に。設定画面は、ファインダーで見えている画像に重ねて表示されるため、シームレスにすばやく設定変更できます。

多彩な設定項目

新たに以下の設定が可能。静止画と動画、それぞれに最大5セット設定できます。内容のカスタマイズや並び換えも可能。

静止画撮影時(初期設定)
マルチファンクションボタン(ボタンを押した際の順序)
1
2
3
4
メインダイヤル
ホワイトバランス
ドライブモード
調光補正
ピクチャースタイル
サブ電子ダイヤル1
測光モード
AF動作/MF
ISO感度
AFエリア
動画撮影時(初期設定)
マルチファンクションボタン(ボタンを押した際の順序)
1
2
メインダイヤル
ホワイトバランス
ピクチャースタイル
サブ電子ダイヤル1
ISO感度
AFエリア
  • 動画マニュアル露出時のみ設定可能。

タッチ&ドラッグ

ファインダーを覗きながら、画面のタッチ&ドラッグでAFフレームが移動できるタッチ&ドラッグ。絶対位置/相対位置から選べます。EOS R6 Mark IIでは新たに[相対位置の敏感度]が追加。タッチ&ドラッグAF時におけるAFフレームの移動速度(操作性敏感度)を-1/0/+1の段階で設定できるようになりました。

  • [相対位置の敏感度]の設定内容は、[位置指定方法:相対位置]設定時に反映されます。

電子ビューファインダー

0.5型・約369万ドットのOLEDカラー電子ビューファインダー

EOSの上位カメラにふさわしい高品位な電子ビューファインダー(EVF)を搭載。0.5型・有効画素数約369万ドットのOLED(有機EL)を表示パネルに採用。視野率は約100%です。メガネをかけたままでも覗きやすい約23mmのアイポイント、約0.76倍のファインダー倍率、視度調整範囲は-4.0~2.0m-1(dpt)など、快適なファインダーを実現しました。また明るさ調整と細かい色調整ができる色調微調整機能を搭載しています

  • Organic Light-Emitting Diode。

OVFビューアシスト

キヤノンが培ってきたHDR画像処理技術により、一眼レフの光学ファインダーのように黒つぶれや白トビの少ない自然な“見え”を再現。一眼レフカメラから持ち換えても、違和感の少ないファインダー像で撮影できます。

OVFビューアシスト ON
OVFビューアシスト OFF

機能の効果により暗部(馬や背景)が見えやすくなっています。

  • 効果を示すイメージです。

表示Simulation

撮影結果に近い明るさだけでなく、被写界深度もシミュレーションして表示することが可能。絞り込みボタンを押さなくても常に被写界深度の目安が得られ、すみやかな露出設定に役立ちます。

  • [OVFビューアシスト:入]設定時は使用できません。
  • [露出+絞り]設定時。RFレンズ、および一部のEFレンズ使用時に設定できます。
  • AF作動中はF8を上限に被写界深度を表示します。絞りを小絞り設定にした場合、低輝度時などにAF精度が低下することがあります。
  • フリッカー検出性能が落ちることがあります。
  • 絞り設定を変えた場合に画面のちらつきが出る場合があります。

EVFの明るさ調整/ファインダーオンセンサー

EVF内の見え方をユーザーに合わせて変更可能です。明るさは自動と手動(5段階)で調整できます。また4種類の色調調整に対応。さらに細かい調整ができる色調微調整(ブルー/アンバー/マゼンタ/グリーン)も行えます。またファインダーオンセンサーにより、接眼する時、しない時で画面の表示先を自動的に切り換え。画面の表示先は好みで設定可能です。

液晶モニター

3.0型・約162万ドットバリアングル液晶モニター

バリアングル液晶モニターなら、縦位置のハイ&ローアングル撮影はもちろん、歩きながらの動画撮影や自撮りも快適。大型の3.0型(3:2)を採用し、日中の屋外でも見やすい約162万ドットの高精細液晶です。また静電容量方式のタッチパネルを採用しているため、さまざまな設定を直感的に操作可能。モニター表面には指紋や汚れをふき取りやすい汚れ防止コーティングを施しています。

タッチ操作で拡大できるメニュー画面

タッチ操作でメニューの拡大表示機能を追加。メニュー画面を2本指でダブルタップすると、タッチされた2点の中央を中心に拡大表示できます。タッチシャッターやAFフレーム選択などのタッチ操作もスムーズです。

堅牢性・耐久性

防塵・防滴構造

電池室やカードスロットカバー開閉部などにシーリング部材(赤色部分)を組み込んでいます。また、ダイヤル回転軸などでは、部品間の隙間を極力小さくするよう高精度化。不用意に降りかかる砂塵や水滴などの侵入を抑制します。

  • 防塵・防滴性能を発揮させるため、カメラの端子カバー、バッテリー収納部ふた、カードスロットカバーなどの開閉部をしっかり閉じてください。また、マルチアクセサリーシューには、シューカバーを取り付けてください。
  • 防塵性、防滴性に配慮した設計を行なっていますが、ゴミやほこり、水、塩分などのカメラ内部への侵入を完全に防ぐことはできません。
  • 防塵・防滴性能を備えた従来アクセサリーを使用する場合は、マルチアクセサリーシューアダプター AD-E1が必要です。

シャーシにマグネシウム合金を使用

骨格となるシャーシには、高い剛性と放熱性を有するマグネシウム合金を、外装カバーには軽量かつ剛性を持つポリカーボネート樹脂を採用。カメラ全体として十分な剛性を保っています。また、三脚ネジ部にはEOS R5同様に剛性の高い亜鉛ダイキャストを採用することで三脚ネジ穴周辺の強度を高めています。

シャッター耐久約40万回

メカシャッターの標準的な撮影を想定した自社試験において、シャッター耐久約40万回の作動テストをクリアしています。また、電源オフ時、シャッター幕の開閉状態を任意で設定できます。

その他の機能

デュアルカードスロット

UHS-II対応のSDカードスロットを2基搭載。[静止画/動画の振り分け]をはじめ、[カード自動切り換え][同一書き込み]などが可能。メディア間で行われる[画像コピー]にも対応しています。

  • Eye-Fiカード/マルチメディアカード(MMC)は非対応です。

写真や動画をマーキングできるレーティング機能

撮影したその場で、[OFF/★1個/★2個/★3個/★4個/★5個]のレーティング(お気に入り)マークを画像に付加できます。[1枚(画像を選択)/範囲指定/フォルダー内・全画像/カード内・全画像/画像検索中の検索結果・全画像]の5つの方法で効率的にマーキングできます。

探したい画像を絞り込める、画像検索

再生する画像を、条件で絞り込むことができます。[レーティング/日付/フォルダー/プロテクト/ファイルの種類]から検索条件を設定して再生すると、該当する画像だけが表示されます。

一画面で大量の写真を確認できるインデックス表示

一度に[4枚/9枚/36枚/100枚]の画像を表示することができます。また、1枚表示の際は、ダイヤルを回した時、指定した方法[1枚/10枚/指定した枚数/撮影日/フォルダー/動画/静止画/プロテクト画像/レーティング画像]で前後に画像を飛ばして表示可能(ジャンプ表示)。膨大な画像の中から、見たい一枚をすばやく見つけることができます。