AF性能 EOS R5 Mark II
次世代AF
次世代AF、デュアルピクセルIntelligent AF
デュアルピクセルCMOS AF IIが、新エンジンシステムAccelerated Captureとディープラーニング技術をベースに、デュアルピクセル Intelligent AFへと進化。センサーから得られる大量の情報を瞬時に解析し、多様なAF情報から高精度にAF。高速連写との両立を実現したほか、検出性能の向上やアクション優先・登録人物優先など、トラッキング性能も大幅に向上。一人の選手を粘り強く追い続けるなど、これまで撮れなかった瞬間の撮影をサポートします。
進化したトラッキング
「つかみ」と「追尾」が進化した新次元のトラッキング
ディープラーニング技術をベースに進化したAFアルゴリズムにより、トラッキング性能が大幅に進化。電子シャッター時最高約30コマ/秒※での高速連続撮影時も、高い精度で被写体を追従しAF。またスポーツや野生動物など、ピント合わせが難しい撮影領域でも、高精度かつ安定した「つかみ」と「追尾」で撮影者の意思に応えるAFを実現します。
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連続撮影速度は、被写体/撮影条件、カメラ設定や使用レンズなどにより低下することがあります。フリッカー検出した場合、フリッカーレス撮影をオフにしている場合でも連続撮影速度が低下します。最高連続撮影速度に対応するレンズについては、「【ミラーレスカメラ】EOS R5 Mark II 高速連続撮影時に最高速度で撮影するための条件は?」をご確認ください。
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被写体や撮影条件によっては、ローリングシャッター歪みが発生する場合があります。
[すばやく容易な「つかみ」]
被写体の近くでAFを始めれば、カメラが適切なピント位置をすばやく検出し、被写体をつかみます。すべてのAFエリア設定[1点/スポット/フレキシブルゾーン]などからトラッキングが可能。
[粘り強く「つかみ」続ける]
画面内の被写体の動きや手ブレにAFが対応し、カメラがトラッキングし続けます。スポーツなどで被写体が交錯するシーンでも、元の被写体を追い続けることが可能です。
[より安定した「追尾」を実行]
人物では新たに上半身検知に対応。小さい被写体や動きの大きい被写体への対応が可能に。また被写体検出ができない被写体もディープラーニング技術の適用範囲拡大により、安定した追尾を実現しています。
幅広い被写体をより高精度に検出
交錯に対応したトラッキング
追従対象とそれ以外を識別するための特徴量を学習によって習得。バスケットボールやサッカーなど、類似した被写体が交錯するシーンで、最初につかんだ被写体を粘り強く追従。撮りたい選手が隠れても、被写体の姿勢が大きく変わっても、ピントを合わせ続けます。
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服装や色、形が似ている被写体同士の場合、また、追尾対象が隠れている時間が長い場合は他の被写体にトラッキングが乗り移りやすくなることがあります。
頭部領域推定による障害物回避
人間の頭部とその手前に被ってくる障害物を見分ける機能を搭載。顔の前に障害物が現れた場面でも、AFが乗り移りにくいアルゴリズムを採用しています。たとえば水泳において、顔の前にかかる大きな水しぶきにピントが合いがちなシーンでも、水しぶきへの乗り移りを回避。精度の高いトラッキングを実現します。
アクション優先(サッカー/バスケットボール/バレーボール)
特定のアクションをしている被写体を認識し、その被写体にAFフレームを移動させる機能 ※。人物の関節の状態やボール位置などを高速に検出して判断することができます。アクション優先は、3種の競技(サッカー/バスケットボール/バレーボール)に対応。たとえばサッカーでは、高速パスからのシュートなど、従来の任意1点や人物検出AFだとAFフレームの移動が難しかったシーンや、複数の被写体がいる中で誰がシュートをするか予測できないシーンなど、決定的な瞬間に有効。主要なアクションをしている人物を主被写体として撮影できます。
認識する競技とアクション
サッカー | シュート/ヘディング/ショートパス/ロングパス/ドリブル/クリア/プレースキック/キーパーセーブ/スローイン/スライディング |
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バスケットボール | シュート/リバウンド/パス/ドリブル/フリースロー/ジャンプボール |
バレーボール | スパイク/トス/レシーブ/サーブ |
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静止画、電子シャッター時のみ。画面内で人の大きさが小さい場合や、被写体の一部が隠れていたり被写体同士が密集していたりする場合には認識精度が落ちる場合があります。
特定の人物を優先して検出・追尾できる登録人物優先
人物をあらかじめカメラに登録(最大100名※1登録可能)しておくことにより、AFエリア/フレーム内に複数の人物がいる場合でも、特定の人物を優先して検出できます。ディープラーニング技術を用いた新アルゴリズムの使用により、顔が斜め(両目・鼻・口が見える範囲)を向いた際でも検出可能。顔の向きが頻繁に変化するスポーツにおいても、高い追従性能を発揮します。
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人物はカメラ内に10名登録が可能で、カードへの保存は10ファイルまで可能なため、最大100名登録が可能です(撮影時に検出できるのはカメラ内に登録されている最大10名です)。
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顔の明るさ・⼤きさ・表情・動きや顔の⼀部が遮られるなどの要因により性能が低下する場合があります。
組み合わせでより粘り強いトラッキングが可能
「交錯対応したトラッキング」×「登録人物優先」。「アクション優先」×「交錯対応したトラッキング」など、単体ではなく機能を組み合わせて使用することで、より粘り強いトラッキングが可能に。カメラ任せで適切な被写体に自動でピントを合わせたい場合と、撮影者が撮りたい被写体に狙いを定める場合、どちらの撮影ニーズにも対応。ボタンカスタマイズにより、シーンに合わせてすばやく切り替えることができます。
強化された[人物]検出※
Accelerated Captureとディープラーニング技術の融合により人物の検出精度が向上。検出対象として、従来機種(EOS R5)の[瞳/顔/頭部/胴体]に、頭頂部から肩・腰を囲う「上半身」が新たに追加。これにより、より遠くの小さな人物も被写体として認識可能に。さらに「上半身」の情報を使うことで、交錯など複雑なシーンでの安定したトラッキングを実現しています。また、[瞳]の検出も向上し、瞳の左右優先指定を追加しています。
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被写体によっては人物検出できないことがあります。また、人物でない被写体に対して人物と検出する場合もあります。
さらに追従が安定した[動物優先※(犬/猫/鳥/馬)]
[犬/猫/鳥]に加え、[馬]の検出も可能に。動物検出アルゴリズムも進化。[瞳/顔/全身]と部位ごとの検出が可能になり、動きが大きな動物でも安定して追従できます。新たに瞳の左右優先指定も追加。動きの読めない野生動物の撮影でも、より高いピント精度を得られます。
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被写体によっては動物検出できないことがあります。また、犬・猫・鳥・馬でない被写体に対して動物と検出する場合もあります。
[乗り物優先※(モータースポーツ/鉄道/飛行機)]を新搭載
新たに検出可能な被写体として、乗り物が追加。「モータースポーツ(車/バイク)」は、フォーミュラカー・GTカー・ラリーカー、オンロードバイク・オフロードバイクなどに、「鉄道」は、高速鉄道、特急、在来線、蒸気機関車に、「飛行機」は、ジェット機、ヘリコプターに対応しています。また、車やバイクでは、オープンタイプの車に乗ったレーシングドライバーやバイクライダーのヘルメット、飛行機/高速鉄道ではコックピットなど、重要部位を検出する「スポット検出」も設定可能です。
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被写体によっては乗り物検出できない場合があります。また、車、バイク、鉄道、飛行機ではない被写体に対して乗り物と検出する場合もあります。
サーボAF
利便性が向上したサーボAF特性設定(静止画撮影時)
サーボAF特性をシンプル化。従来の[Case 1/Case 2/Case 3/Case 4/CaseA]を[Caseオート]に集約しました。[サーボAF特性:Caseオート][Caseオート特性:0]を選択すれば、被写体の変化に応じてカメラがサーボAF特性を自動で変更。幅広いシーンに対応できます。また、[サーボAF特性:Caseマニュアル]を選択することで、従来どおり、[被写体追従特性/速度変化に対する追従性]といった特性を任意に設定することも可能です。
サーボAF中の全域トラッキング
[スポット1点AF/1点AF/領域拡大AF/フレキシブルゾーンAF]のAFエリアから全域トラッキングが可能。[サーボAF中の全域トラッキング:する/しない]の設定や新しく追加された[全域トラッキングOFF]の設定など、AFエリアとトラッキングの組み合わせで、被写体の動きに合わせた柔軟な設定が行えます。
[スポット1点AF/1点AF/領域拡大AF/フレキシブルゾーンAF]
+[サーボAF中の全域トラッキング:する]
設定したAFエリアからAFスタートし、被写体がどこに移動しても画面全域で被写体をトラッキングし続けます。
[スポット1点AF/1点AF/領域拡大AF/フレキシブルゾーンAF]
+[サーボAF中の全域トラッキング:しない]
設定したAFエリア内とその近くでのみ、被写体をトラッキングします。被写体検出がONになっている場合は、エリア付近で検出した被写体をトラッキングし続けます。
[全域トラッキングOFF]
設定したAFエリアと位置のままAFを続け、被写体のトラッキングは行いません。誤って検知をしたくないときや、AFフレームを自分で合わせたいときに有効です。
トラッキングに対応した12種類のAFエリア
AFエリアの選択項目に、全域トラッキングOFFの特性を備えた、[スポット1点AF/1点AF/領域拡大AF(上下左右)/領域拡大AF(周囲)]を追加。被写体検出とトラッキングをすばやくオフにして撮影できます。検出する被写体やトラッキングの設定を切り替えることができるため、あえて顔以外にピントを合わせたいシーンや、複数の被写体が交錯するシーンなどの撮影に有効です。なお待機中、AF中、連続撮影中でも、カメラが検出した被写体(AFフレーム)を変更したり、移動したりすることが可能です。
低輝度対応
EV-6.5の低輝度を達成
静止画撮影時の低輝度合焦限界は、EV−6.5※を達成。暗いシーンでも明るく高精細な電子ビューファインダー(EVF)で確認しながら、快適にAF撮影が可能です。
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F1.2レンズ(DSコーティングを採用したRFレンズを除く)・中央測距点・ワンショットAF・常温(+23℃)・ISO 100時。
視線入力
AFフレームを視線で操作
撮影者の視線をカメラが検出し、視線の先にAFフレーム/AFエリアを移動する視線入力に対応。新開発の光学系と視線検出アルゴリズムにより、目の位置がずれた場合や眼鏡を装着しているときでも安定して視線を検出します。
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動画撮影時は使用できません。
[視線検出光学系]
視線検出の基本原理は、キヤノンがフィルムカメラの時代から採用してきた角膜反射法です。ファインダー内に組み込んだ赤外線LEDから赤外光を投射し、角膜からの反射光を約30.7万画素の視線検出センサーでキャッチ。高速演算することにより注視点を算出します。応答性に優れており、高速連続撮影中の視線の移動も検出しAFシステムに反映できます。
トラッキングと組み合わせたすばやい被写体切り替え
視線入力をフレキシブルゾーンAFなどと組み合わせることで、複数の被写体をすばやく切り替えながら撮影を行うことが可能です。
操作性
フォーカスプリセット
あらかじめ決まった位置にピント位置を登録することで、手前や奥の障害物にフォーカスが乗り移ってしまった場合でもボタン一つでピント位置を戻すことができます。フォーカスプリセットの[登録/呼び出し]はカメラの任意のボタンに割り当てることが可能です。
AF関連設定
AF関連設定を最大6件登録/呼び出し可能。撮影する競技やシチュエーションに合わせた設定を容易に再現することが可能です。現状の各AF設定を登録できるほか、AF設定ガイドでおすすめの設定を知ることもできます。
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2024年7月時点 日本語/英語のみ