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MOVIEガイド EOS-1D X Mark III

主な動画機能

クロップなしフルサイズ読み出し4K

図:

4K動画は、クロップなしのDCI/UHD 59.94fps/50.00fps記録が可能です。それぞれオーバーサンプリングによる高画質な4K映像を実現しています。

オーバーサンプリング4Kプロセッシング

クロップなしの4K DCI/UHD記録時、オーバーサンプリングにより画質向上を図る高画質ディベイヤーアルゴリズムを採用しました。撮影範囲内にある画素から、RGBそれぞれ5.5K(DCI)/5.1K(UHD)のデータを生成。5.5K/5.1Kで1フレームの画像を生成した後、4Kにリサイズします。これにより、優れた色再現性と鮮明なディテール描写を実現。モアレやジャギーも低減。より美しい4K映像で、高画質へのニーズに応えます。

図:

ボディー内動画電子IS

カメラのブレを5軸(水平回転補正、縦回転補正、回転軸補正、左右補正、上下補正)で検出し、映像に与える影響をカメラが軽減します※1。[しない][する][強]から選択でき、撮影条件や使用するレンズなどに対応が可能です。

  • ※1
    手ブレ補正機能が搭載されているレンズを使用するときは、レンズの手ブレ補正スイッチを〈ON〉にしてください。
  • RAW動画撮影時は、動画電子ISは使用できません。

動画電子IS使用時の撮影範囲

動画電子ISの設定 フルHD 4K DCI 4K UHD 4K DCIクロップ
設定項目 しない 約100% 約100% 約94% 約75%
する 約90% 約90% 約84% 約67%
約70% 約70% 約66% 約52%

ワンマンオペレーションを効率化

図:

スマートコントローラー

AFスタートボタンと兼用のスマートコントローラーを装備。指の動きを光学的に感知するポインティングデバイスです。力をかけることなく軽いタッチでAFフレームを滑らかに素早く選択、移動させることができます。

静止画撮影との併用

静止画と動画で同じAF方式を設定できるため、動画と静止画をワンマンで撮影する際にもAF操作に迷うことがありません。

動画と静止画で露出モード/露出設定を独立して設定可能

静止画/動画それぞれの設定を保持したままモード切替ができるため、静止画/動画を両方撮影しなければならない現場でも、円滑な撮影が可能です。

動画サーボAF

動画サーボAFの進化と人体検知の強化(瞳、顔、頭部)により、歩き撮りやカメラサポーターなどで両手が使えない場合でも、被写体の追従はカメラまかせで行えます。

主な仕様

記録仕様一覧

記録フォーマット 記録解像度 フレームレート ビットレート 信号
CRM(RAW) 5472×2886 59.94p/50.00p 2.6Gbps RAW/12bit
29.97p/25.00p/24.00p/23.98p 1.8Gbps
記録フォーマット 記録解像度 フレームレート ビットレート 信号
ALL-I IPB
MP4(HEVC) 4096×2160/ 4096×2160 (Crop) 59.94p/ 50.00p 1Gbps 340Mbps YCC422/ 10bit
29.97p/ 25.00p/ 24.00p/ 23.98p 470Mbps 170Mbps
3840×2160 59.94p/ 50.00p 1Gbps 340Mbps
29.97p/ 25.00p 470Mbps 170Mbps
1920×1080 119.9p 470Mbps -
59.94p/ 50.00p 170Mbps 90Mbps
29.97p/ 25.00p 135Mbps 45Mbps/ 18Mbps (IPBs)
MP4(H.264) 4096×2160/ 4096×2160 (Crop) 59.94p/ 50.00p 940Mbps 230Mbps YCC420/ 8bit
29.97p/ 25.00p/ 24.00p/ 23.98p 470Mbps 120Mbps
3840×2160 59.94p/ 50.00p 940Mbps 230Mbps
29.97p/ 25.00p 470Mbps 120Mbps
1920×1080 119.9p 360Mbps -
59.94p/ 50.00p 180Mbps 60Mbps
29.97p/ 25.00p 90Mbps 30Mbps/ 12Mbps (IPBs)
フォーマット CRM MP4 MP4
コーデック RAW H.265(HEVC) H.264
解像度 5.5K 4K/フルHD 4K/フルHD
カラーサンプリング フル 4:2:2 4:2:2
ビット深度 12bit 10bit 8bit
現像 済(Canon Log) 済(Picture Style)
編集ソフトウエア Digital Photo Professional/他社製NLE 他社製NLE 他社製NLE
カメラ設定 RAW記録選択 Canon Log ON設定 Canon Log OFF設定
  • NLE対応状況に関しては、別表を参照ください。

記録可能時間の目安

RAW(CRM)
容量(CFexpress) ビットレート
2.6Gbps 1.8Gbps
256GB 約13分 約18分
MP4(HEVC):ALL-I
容量(CFexpress) ビットレート
1Gbps 470Mbps 170Mbps 135Mbps
256GB 約34分 約1時間12分 約3時間18分 約4時間9分
MP4(HEVC):IPB
容量(CFexpress) ビットレート
340Mbps 170Mbps 90Mbps 45Mbps 18Mbps
256GB 約1時間39分 約3時間18分 約6時間12分 約12時間13分 約31時間9分
MP4(H.264):ALL-I
容量(CFexpress) ビットレート
940Mbps 470Mbps 360Mbps 180Mbps 90Mbps
256GB 36分 約1時間12分 約1時間34分 約3時間8分 約6時間12分
MP4(H.264):IPB
容量(CFexpress) ビットレート
230Mbps 120Mbps 60Mbps 30Mbps 12Mbps
256GB 約2時間27分 約4時間40分 約9時間14分 約18時間2分 約46時間23分

5.5K RAWを撮影可能なカード一覧

メーカー カード名称 容量(GB)
ProGrade Digital Cobalt 325
SanDisk Extreme Pro 512
Lexar 256
128
Sony TOUGH 512
256
128

バッテリーパックLP-E19(フル充電)使用時の動画撮影可能時間の目安

  • 動画サーボAF:しない
記録画質 フレームレート 圧縮方式 常温(+23℃)
RAW 29.97P 2時間10分
4K DCI(クロップしない) 29.97P IPB 2時間20分
フルHD 29.97P IPB 4時間40分

出力信号形式

記録 出力
記録形式 解像度 Canon Log 解像度 YCCサンプリング ビット深度 色域
自動 1080P
CRM (RAW) 5472× 2886 ON 4096× 2160 1920× 1080 4:2:2 10bit BT.709/ BT2020
OFF 4096× 2160 1920× 1080 4:2:0 8bit BT.709
MP4 (HEVC) 4096× 2160/ 3840× 2160 ON 4096× 2160/ 3840× 2160 1920× 1080 4:2:2 10bit BT.709/ BT2020
1920× 1080 1920× 1080 1920× 1080
MP4 (H.264) 4096× 2160/ 3840× 2160 OFF 4096× 2160/ 3840× 2160 1920× 1080 4:2:0 8bit BT.709
1920× 1080 1920× 1080 1920× 1080

ワークフロー

4K動画ワークフロー例

図:ワークフロー
  • ※1
    以下「ネイティブ対応NLEソフト一覧」参照。
  • ※2
    対応予定(時期未定)。
  • Digital Photo Professionalによる現像では、ガンマおよび色空間の選択はできません。HDR制作のためにPQガンマやITU-R BT.2020で出力したい場合は、NLEをご使用ください。

ネイティブ対応NLEソフト一覧

ベンダー アプリケーション/システム バージョン RAW CRM Canon Log ON MP4 (HEVC) Canon Log OFF MP4 (H.264)
BT.709 BT.2020
Adobe Premiere Pro 14 × ×
Avid Media Composer 2019.12 〇 w/ Plug-in × ×
Apple Final Cut Pro X 10.4.7 〇 w/ Plug-in
Blackmagic Design DaVinci Resolve Studio 16.2
Grass Valley EDIUS Pro 9.5.1 ×
  • キヤノン調べ。詳細な対応内容については各NLEベンダーにお問い合わせください。

4K動画ワークフロー例:Cinema RAW/Cinema RAW lightとのマルチカムの場合

図:ワークフロー
  • ※1
    EOS C700シリーズのみ。
  • ※2
    EOS C700シリーズを除く。記録/出力可能な解像度、bit数、フレームレートなどは機種によって異なります。
  • 上記以外の制限事項等は、前出のワークフロー例と同様です。