AF・AE EOS-1D X Mark III
ファインダー撮影
最大191点の測距点を備えた、新ファインダーAFシステム。
ファインダー撮影におけるAFシステムを刷新。最大191点の測距点(クロス測距点:最大155点、中央測距点はF2.8対応デュアルクロス測距点)※で被写体を捕捉し、滑らかに追尾します。
-
※
使用レンズにより測距点数、クロス測距点数、デュアルクロス測距点数が変動します。
被写体の捕捉力と合焦精度を高める、High-res AFセンサー。
従来のラインセンサーと異なり、CMOSイメージセンサーの技術を展開したAFセンサーを新開発。正方画素を高密度に配置することにより測距点数を拡充したほか、被写体距離のわずかな違いも、EOS-1D X Mark II同等以上の分解能で検出し、高精度に合焦することが可能です。さらに、ファインダーAF・AE処理専用にDIGIC 8を搭載することで、AF演算能力の大幅アップを実現。従来はピントが合いにくかった被写体に対しても、優れた捕捉力を発揮します。
高い測距精度を発揮する、AFユニット。
AFユニットに、耐環境性能に優れた構造と材質を採用しました。衝撃に対する歪み、温度変化に対するたわみを抑え、測距光路を高精度に保持。像分離用のメガネレンズはガラスモールド製で、高温高湿、極低温下でも安定したAF性能を発揮します。
測距輝度範囲の拡大、EV-4~21※。
新AFセンサーの搭載により、測距輝度範囲を拡大。暗い環境や被写体周辺に強い光源があるシーンにおいても、EOS-1D X Mark II(EV-3~18)より安定した測距を実現します。
-
※
中央F2.8対応測距点・ワンショットAF・常温・ISO100。
測距エリア全域でF8光束対応AFが可能。
最大191点、最大65点のクロス測距点でF8光束対応AF※を実現。たとえばEF600mm F4L IS III USMにEXTENDER EF2×IIIを使用した場合、1200mmの焦点距離でもAF撮影が可能です。野生動物、スポーツなどの分野で撮影領域がさらに広がります。
-
※
使用レンズにより測距点数、クロス測距点数が変動します。
被写体検出・追尾性能が向上した、EOS iTR※ AF X。
輝度や色、形などの情報から被写体認識と自動追尾を行うEOS iTR※ AF。EOS-1D X Mark IIIは、従来の機能に加え頭部検出も可能にしたEOS iTR AF Xを搭載しています。有効約40万画素RGB+IR測光センサーを新開発。画素数アップとグローバル電子シャッターの採用により、変化する光と色の情報をより正確に検出。さらに、AF・AE専用エンジンとしてDIGIC 8を採用し、高度な頭部検出アルゴリズムの高速処理を実現しました。顔検出と合わせ、測距と追尾の信頼性が大幅に向上。また、IRセンサーによって光源の違いによる測距誤差の補正なども行なうことにより、精度の高いAFを実現します。
-
※
iTR:Intelligent Tracking and Recognition
ライブビュー撮影
測距可能なエリアを広げた、デュアルピクセルCMOS AF。
撮像面上の全画素が位相差AFと撮像に機能し、高精度なピント合わせと高画質を両立するデュアルピクセルCMOS AF。EOS-1D X Mark IIIでは、新CMOSセンサーとDIGIC Xにより、その機能を大幅に進化させています。測距エリアは映像表示範囲の横:約90%×縦:約100%※。自動選択時AFエリア分割数は最大525分割※(自動選択時)、AFフレーム選択可能ポジションは最大3869ポジション※(AFエリア任意選択時)。これまで以上に自由な構図で被写体を捕捉することが可能です。
-
※
使用するレンズによって異なります。
人物撮影を効率化する瞳AF。
カメラが瞳を検知してピントを合わせる、ライブビュー撮影ならではのAF機能です。検出した瞳に対して、ピントが追従・追尾。被写体が動いてもピント調整はカメラに委ね、構図の調整に専念できるほか、被写界深度の浅い大口径レンズ使用時も高い測距精度が得られます。
撮影領域を拡大する、測距輝度範囲EV-6~18。
露出シミュレーションにより、光学ファインダーでは視認しにくい被写体も明るく表示できるライブビュー撮影。その利点とEV-6の低輝度に対応したデュアルピクセルCMOS AFを活かし、マニュアルフォーカスでさえ困難な暗いシーンにおいても、スムーズで効率のよいAF撮影を可能にします。
-
※
F1.2・中央測距点・ワンショットAF・常温・ISO 100。
撮影の効率を高める、F11光束対応AF。
開放F5.6のレンズにEXTENDER EF2×IIIを使用し、合成F値がF11になる場合でも測距エリア全域でAF撮影が可能です。これまでマニュアルフォーカスで行っていた超望遠撮影にAFで対応できるほか、レンズ資産をより柔軟に活用することができます。
ファインダー撮影/ライブビュー撮影 共通機能
多様なシーンに対応する、測距エリア。
ファインダー撮影に加え、ライブビュー撮影においても[スポット1点AF][1点AF][領域拡大AF(上下左右)][領域拡大AF(周囲)][ゾーンAF][ラージゾーンAF][自動選択AF]を設定可能としました※。ファインダー撮影とライブビュー撮影、それぞれのAFシステムを同様の特性で活用でき、切り換え後も違和感のないAF撮影を実現。さらにライブビュー撮影では、従来の[顔+追尾優先AF]も設定できます。
-
※
ファインダー撮影とライブビュー撮影で、設定可能なAFフレームのサイズが異なります。
さらなる進化を遂げた、AIサーボAF IV
多様なシーンで優れた信頼性と安定性を発揮する、最新の被写体追従アルゴリズムを搭載。遠距離で測距が安定しにくかった被写体(かげろう発生時など※)や、遠ざかる被写体に対する測距安定性と追従性が向上しています。また、ライブビュー撮影におけるサーボAFにも同様の予測演算アルゴリズムを採り入れ、動く被写体への追従性を高めました。
-
※
ファインダー撮影時のみ。
被写体を高精度に追尾する、顔検知/頭部検出。
ライブビュー撮影はもちろん、ファインダー撮影においても顔検知が可能。さらに、ディープラーニング技術を導入して開発した頭部検出アルゴリズムを搭載し、顔が頻繁に見え隠れするスポーツシーンにおいても、従来の人体検知を超える優れた追尾性能を実現します。その高度なアルゴリズムを高速処理するため、ファインダー撮影ではEOS iTR AF XにDIGIC 8を採用。ライブビュー撮影はDIGIC Xに専用回路を搭載。高速連続撮影時も安定した追従・追尾性能を発揮します。
使いやすさを増した、AFカスタム設定ガイド。
これまで6種あったカスタム設定ガイドを4種に統合※。さらにカメラが被写体の動きを解析し、[被写体追従特性][速度変化に対する追従性]を自動設定するCaseA(Auto)も搭載しました。Caseを切り換えることなく多様なシーンに対応できます。また、ライブビュー撮影時のサーボAFも同様の設定と制御を可能としています。
-
※
[被写体追従特性][速度変化に対する追従性]のパラメーターを調整可能。
自動追尾の特性を独立して調整できる、[被写体追尾の詳細設定]。
これまでカスタム設定ガイドにあった[被写体乗り移り特性]を進化させた上、設定しやすいようメニュー化しました。主被写体の自動選択条件を選べる[人物優先]、他の被写体への測距点の乗り移りやすさを設定できる[被写体乗り移り]の2項目を調整可能。カスタム設定ガイドとの組み合せにより、追尾と追従の特性を独立して設定することができます。
-
※
ファインダー撮影時は測距エリア選択モードが[ゾーンAF][ラージゾーンAF][自動選択AF]のとき、ライブビュー撮影時はAF方式が[顔+追尾優先AF][ゾーンAF][ラージゾーンAF]のときに機能します。
伝統の測光モードとフリッカーレス撮影。
測光モードは[評価測光][部分測光][スポット測光][中央部重点平均測光]を搭載。また、フリッカーレス撮影※を行うことも可能です。
-
※
100Hzと120Hzのフリッカーにおいて有効です。
-
※
フリッカー光源で撮影時、レリーズタイムラグがわずかに長くなることがあります。また、連続撮影速度が低下したり、撮影間隔にばらつきが生じる可能性があります。
-
※
ライブビュー撮影時、動画撮影時には機能しません。
-
※
光源や撮影条件によっては効果が得られない場合があります。
外部ストロボ制御機能が拡充。
ライブビュー撮影でのストロボ使用時、プリ発光をAEセンサーではなくCMOSセンサーで受光する撮像面E-TTLを採用。これにより、ライブビュー撮影においてもミラー駆動なしでストロボ撮影を可能としました。また、ファインダー撮影、ライブビュー撮影ともに新たな調光制御を搭載。プリ発光時に顔を検知して発光量を制御する[評価調光(顔優先)]、[E-TTLテイスト]など、ストロボ撮影を効率化する多彩な機能を活用できます。
-
※
電子シャッター使用時、ストロボ撮影はできません。
ストロボ写真の仕上がりを選べる、[E-TTLテイスト]。
ストロボを使用した撮影時、好みに応じてストロボ写真の仕上がり(テイスト)を選択可能としました。[雰囲気重視]ではストロボ光の比率を下げ、環境光を活かした、より自然なライティングに。[発光量強め]はストロボ光を強め、環境光の影響を軽減。調光補正を行わなくても、被写体と背景を好みやシーンに合ったバランスに仕上げられます。