このページの本文へ

佐藤 時啓 写真展「Strata of Time 積層する時間 八戸/東京」

佐藤時啓氏は、写真を用いて時間と空間の関係性を探求してきた写真家で、これまで撮影と投影、再撮影を組み合わせた独自の手法により、場所に刻まれた記憶や時間の層を可視化する作品を国内外で多く発表してきました。 ​
本展では、2022年に八戸市美術館で開催した個展を中心に展開された《Magic Lantern》シリーズをはじめ、光と時間、場所の関係性を探る作品を展示します。さらに、東京の変化を長時間露光で捉えた新作《An Hour Exposure》や、昼の風景を夜の同地点に投影して再撮影する《Phantom Images》も展示。日常の場に刻まれた光と時間の儚い重なりを可視化する最新の試みをご覧いただけます。
​展示する写真作品は、すべてキヤノンのプリンターimagePROGRAF PRO-4600でプリントし展示します。

会期 会場
2026年6月25日(木)~8月6日(木) キヤノンギャラリー S

作品・展示風景

紹介動画・対談動画

作家メッセージ

コロナ禍をはさみながら6年にわたり準備を続けた八戸市美術館での個展を、2022年に開催した。その中心となったのが《Magic Lantern》シリーズである。八戸の生活を象徴する三社大祭や冬の民俗行事「えんぶり」などを時間をかけて撮影し、その写真を再び八戸の風景に投影して再撮影することで、一枚の写真の中に異なる時間や空間を重ね合わせた。光を集め像を結ぶカメラに対し、マジックランタンは像を外へと放つ装置であり、過去のイメージを現在の空間に呼び戻す。今回の展示では、私にとって日常の風景である東京の変化を長時間露光で捉えた《An Hour Exposure》や、昼のイメージを夜の同じ場所に投影して再撮影する《Phantom Images》も加え、光と場所に刻まれた儚い時間の層の可視化を試みる。

作家プロフィール

佐藤 時啓(さとう ときひろ)

1957年山形県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。写真の構造に着目した光の表現や普及活動を自身の身体性に根ざした活動として続けている。主な個展として、酒田市美術館(1999)、シカゴ美術館(2005) 、「Presence or Absence」Frist Center for the Visual Arts(2010)、「そこにいるそこにいない」東京都写真美術館(2014)、「八戸マジックランタン」八戸市美術館(2022)など。第65回芸術選奨文部科学大臣賞受賞、東京藝術大学名誉教授、土門拳写真美術館長。

著作権について

当写真展関連ページに掲載されている写真の著作権は作者に帰属します。
これらのコンテンツについて、権利者の許可なく複製、転用などする事は法律で禁止されています。