山﨑 友也写真展「少年線(syonen-line)」
本展は、写真家 山﨑友也氏による写真展です。
氏は、鉄道写真を撮ることが好きではあるものの、車両にはほとんど興味がないというユニークな鉄道写真家です。そのため本展は鉄道(列車)車両がメインの写真ではなく、氏独自の視点で撮影した、鉄道をとりまく心あたたまるスナップ写真を中心とした作品、約40点を展示します。鉄道だけではなくスナップの魅力にもあふれた写真展です。
主にEOS R5とEOS Rで撮影した作品は、キヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし展示します。また会場は、まるで駅舎にいるかような没入感を演出します。
会期 | 会場 |
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2021年8月28日(土)~2021年10月11日(月) | キヤノンギャラリー S |
作品・展示風景
紹介動画・対談動画
作家メッセージ
それは1日1本しか列車が走らない線路だった。
夜明け前に貨物列車が行き来するのみだが、ボクは物心つく前から、毎朝その光景を部屋の窓から眺めるのが日課だった。
とある日、ボクは親父のコンパクトカメラを持ち出し、貨物列車を撮影した。ポンッとフラッシュが光り、暗闇に赤いディーゼル機関車が浮かび上がる。心が躍った瞬間だった。
数日後、ネガカラーの同時プリントができあがった。そこにはワクワクしたあの朝の記憶そのものが写っていた。人生初の写真を手にしたときの感動は、今でも鮮明に覚えている。山﨑少年、4歳の春だった・・・
それから歳を重ね、経験を積み、いろいろな人と出会うにつれ、ボクの被写体は鉄道をとりまく環境や携わる人々へと変わっていった。車両や景色の魅力を伝えるのではなく、鉄道をモチーフとした一枚の作品としての魅力を伝えたいと思うようになってきた。
スナップに対するこだわりが強くなればなるほど、苦しみや失敗の方が多くなり、写真の難しさを痛感する日々ではある。しかしあの頃と同じような感動をときおり得るたびに、“鉄道を撮る”ということへの愛情はいっそう深まるばかりである。
作家プロフィール
山﨑 友也(やまさき ゆうや)
1970年広島生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。
鉄道写真家 真島満秀氏に師事後、フリーを経て「(有)レイルマンフォトオフィス」を設立。独自の視点から鉄道写真を多彩に表現し、出版や広告など幅広い分野で活動中。
著作権について
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