真島 満秀『「鉄道回廊」 一期一会を求めて』
鉄道風景写真というジャンルを築き、鉄道をその地の風土とともに写し出す真島満秀氏。
本展では、待合室で語らう人々の表情、雪に埋もれた線路など、鉄道にまつわる情景を一期一会の出合いとして写し止めた作品を展示。「線路脇をさまよっていると、悲しい話、楽しい話、面白い話が聞こえ、人々の息遣いや景色が見える、そこに季節と時間と光が絡んだ情景を記録したい。人の思いや物語も運んでいるのが鉄道である」と語る真島氏が写す作品には、さまざまな人間ドラマが写り込んでいる。
会期 | 会場 |
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2009年7月30日~2009年9月14日 | キヤノンギャラリー S |
作品・展示風景
作家プロフィール
真島 満秀(ましま みつひで)
1946年 長野県生まれ
以降 広告代理店に勤務後、エディトリアルフォト、作家活動を目指し独立。「メカニズムとひと」をライフテーマに撮影領域を世界に広げる。その鋭い切り口と詩情あふれる映像は、出版界をはじめ各マスコミに取り上げられ、絶大な評価を受ける。
特に、鉄道写真に関しては、人、生活、旅情といった心の部分をも写し込む写真家として、国内海外を問わずよく知られている。長年、JTB時刻表の表紙写真を手掛ける。
「鉄道写真は、機能としての"車両写真"のみならず、鉄道がいかに生きている人々や自然とかかわっているかを撮らなければならない!」というのがコンセプト。
鉄道写真界の第一人者として大いなる功績を残してきたが、2009年3月急逝。
著書は『鉄道記』(福音館書店 2002年)、『車窓のことば』(世界文化社 2007年)、『鉄道の旅 東日本編』(小学館 2007年)など。
1992年度ADC(アートディレクターズクラブ賞)受賞、AD OF THE YEAR 92(ベストフォト部門)受賞、他多数
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