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芳賀 日出男・長野 重一 『キヤノンフォトコレクション作品 「失われつつある日本人の記憶」』

およそ半世紀にわたり、戦後の日本の姿をとらえてきた芳賀日出男氏と長野重一氏。
全国各地の村々を巡り、季節の行事や人生儀礼、祭りなどを厳粛なまなざしで見つめた芳賀氏。急激に変貌し続ける都市である東京を戦後から追い続けた長野氏。両氏がとらえてきたのは、いくつもの大転換期を迎え、変わってゆく日本の姿であり、その作品が、現代では失われつつある日本人共通の記憶を呼び覚ましてくれる。

会期 会場
2006年12月2日~2006年12月22日 キヤノンギャラリー S

作品・展示風景

作家プロフィール

芳賀 日出男(はが ひでお)

1921年
満州大連生まれ。
1944年
慶應義塾大学文学部卒業。
1950年
日本写真家協会に創立者の一人として入会。
1952年
恩師奥野信太郎氏のアドバイスを受け、民俗行事や民俗芸能の撮影を志す。
1953年
フリーランスとなる。
1955年
奄美大島で民俗写真を撮影。これをきっかけとして、以後、民俗資料写真の撮影に専念。
日本国内にとどまらず、タイ、インドネシア、ヨーロッパをはじめ100カ国以上の国を訪れ民俗行事や儀礼を撮影し、民俗写真の第一人者として高く評価されている。
1985年
株式会社芳賀ライブラリー設立。
1989年
紫綬褒章受章。
1995年
勲四等旭日小綬章受章。
1997年
日本写真協会功労賞受賞。
2006年
個展「秋の祭り」(アイデムフォトギャラリー)開催。

長野 重一(ながの しげいち)

1925年
大分県大分市生まれ。
1947年
慶應義塾大学経済学部卒業。商事会社に勤めるがまもなく退社、『週刊サンニュース』編集部に入る。
1949年
『岩波写真文庫』の撮影に携わる。
1954年
フリーランスとなる。
1960年
個展「ベルリン 東と西と」などで日本写真批評家協会作家賞を受賞。同年、カメラ芸術大賞受賞。以後、日本の経済成長に伴う変化をとらえ、フォト・ジャーナリストとしての地位を確立した。一方、市川崑監督の『東京オリンピック』(1965年)など映画やテレビコマーシャルの撮影も多く手掛ける。
1986年
「遠い視線」にて伊奈信男賞受賞。
1991年および1995年
日本写真協会年度賞受賞。
1993年
紫綬褒章受章。
1998年
勲四等旭日小綬章受章。
2005年
個展「長野重一写真集『hysteric Fourteen 長野重一』刊行記念写真展」(PLACE M)開催。
2006年
日本写真協会功労賞受賞。

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