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荒木 則行「潜む森」

中国・四国地方の名所旧跡や自然風景の撮影を続ける荒木則行氏。
本展では、「潜む森」をテーマに、雨のブナ林や湖畔の森の星空、嵐の後に凄まじい勢いで森の中を流れる泥流など、なかなか目にすることのできない森の表情をとらえた作品を展示。森に何日も泊り込み、その表情を克明に写し撮ることで日本文化やこの国の根源に思いを巡らす荒木氏。作品からは、現代の日本人が忘れ去ってしまった自然観が伝わってくる。

会期

会場

2006年1月17日~2006年2月28日 キヤノンギャラリー S

作品・展示風景

作家メッセージ

森を漂う霧の中で、「潜む」ことに思いを巡らす。
膨大な情報が流布され消却され、また彼方へと忘れ去られていく時代の中で…。
森の中を、一人機材を背負い黙々と歩き続ける。
さまざまなメディアから自分を遠ざけ、世間からの「情報」に耳を傾けるのではなく、自身の内面に「潜む思い」に意識を向ける。
歩き続ける「潜む森」は、さまざまな物語との出会いに満ちている。

湖畔の森では満天の星空に出会い、霧のたなびく雨の森ではブナの巨木との、荘厳な出会いもあった。
嵐の後の森では、信じられないくらいの泥流や、風が森をわたって行く姿を目のあたりにした。
まるで時間の積もる音が聞こえて来そうな、そんな「潜む森」で…。

作家プロフィール

荒木 則行(あらき のりゆき)

1970年愛媛県生まれ。東京工芸大学卒業。在学中から雑誌などでカメラマンを経験、卒業後、アシスタントを経験しフリーランスとなる。現在は中国四国地方に的をしぼり名所旧跡や自然風景などを撮影し、空撮にも積極的に取り組む。

著作権について

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