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収蔵作品の主な写真家

あーか行

浅井愼平

写真家プロフィール
1937年、愛知県瀬戸市に生まれる。
大学時代に写真に出合い、『ストリート・フォトグラフ』、『ビートルズ・東京』の写真集で独自の視点が注目され、デビューをはたす。チャック・ベリーの撮影で東京アートディレクターズクラブ最高賞などを受賞。近著に『巴里の仏像』(NTT出版、2007年)などがある。
作品タイトル
HOBO
プリント種別
発色現像方式印画(カラー)

石川賢治

写真家プロフィール
1945年 福岡に生まれる
1967年 日本大学芸術学部 写真学科卒業
同年、ライトパブリシティ写真部入社
1976年 フリーランスフォトグラファーとして、CF及びスチールを数多く手掛け現在に至る
1984年 秋より1985年4月まで、月光写真の色と露出テスト(日本、サイパン)
1985年 サイパンで本格的に撮影を開始。
以後、奥多摩、伊豆、八ヶ岳、富士山、バリ、ハワイ島、ネパール・パラオ等で月光を撮り続け、1990年「月光浴」を発表。
以後、月光写真家として世界各地を巡って作品を撮り続け、写真集や個展での発表を中心に活動を続けている。
作品タイトル
新月光浴
プリント種別
銀色素漂白方式印画(カラー)

石橋睦美

写真家プロフィール
1947年生まれ。撮影をはじめたきっかけは登山であった。各地の山々をめぐる過程で、山岳景観を撮影しようと考えたのだ。そして、いつしか東北地方の山に親しむようになり撮影を続ける。やがて山の撮影が一段落すると、興味の対象はブナ林をはじめ全国の森林へと視野が広がる。さらに自然を崇拝する日本人の心の場としての神域に興味が移り、また日本の歴史を育んだ原風景へと撮影テーマが変わっていく。
2023年、写真集「しばしとてこそ 立ちどまりつれ(キヤノンマーケティングジャパン)」を上梓した。西行の足跡を辿った作品集である。現在は安曇野に移り住んで、千国街道塩の道の撮影に取り組んでいる。
作品タイトル
熊野 神々の大地
神々の杜
プリント種別
銀色素漂白方式印画(カラー)
インクジェット・プリント(カラー)

石元泰博

写真家プロフィール
1921年、アメリカ・サンフランシスコに生まれる。1924年から1939年までを高知県で過ごす。1939年、単身渡米。第二次大戦の開戦にともない日系人収容所アマチキャンプに収容される。1948年、シカゴ・インスティテュート・オブ・デザイン(通称ニュー・バウハウス、後にイリノイ工科大学に編入)写真科に入学。ハリー・キャラハン、アーロン・シスキンから多くを学ぶ。1953年、イリノイ工科大学卒業。同年「The Family of Man」展の作品収集のため来日。桂離宮を撮影。1958年から1961年、滋夫人(1956年結婚)とともに再びシカゴに渡る。1969年、日本国籍を取得。以後、日本を拠点に活動する。1970年、『シカゴ、シカゴ』(美術出版社, 1969)にて昭和44年度毎日芸術賞受賞。1983年、紫綬褒章受章。1993年、勲四等旭日小綬章受章。1996年、平成8年度文化功労者に選ばれる。2005年、紺綬褒章受章。高知県文化賞を受賞。2012年2月6日、逝去。正四位と旭日重光章が授与される。
作品タイトル
シカゴ、シカゴ
桂離宮
色とかたち
プリント種別
ゼラチン・シルバー・プリント(モノクロ)
銀色素漂白方式印画(カラー)

岩合光昭

写真家プロフィール
1950年、東京に生まれる。
1970年、動物写真家の父・岩合徳光の助手として、ガラパゴス取材に同行し、写真家を志すようになる。1975年、北極圏(カナダ側)、アフリカ東部、北アメリカ(ロッキー)へ、写真家として初めて一人で取材を行う。以後、北アメリカ、インドネシア、オーストラリア、中南米をはじめ数多くの国々に滞在し、動物たちを撮影。1981年、週刊誌の連載をまとめた『海からの手紙』で、第8回木村伊兵衛賞を受賞。1982年には、タンザニア・セレンゲティ平原で1年半にわたる長期取材を行う。1986年と1994年には日本人として初めて2度にわたって『ナショナルジオグラフィック』誌の表紙を飾った。近年では犬や猫など身近な動物もテーマとして活動を続けている。
作品タイトル
動物たち
プリント種別
銀色素漂白方式印画(カラー)

岩宮武二

写真家プロフィール
1920年、鳥取県米子市生まれ。
1946年、フリーランスカメラマンとなる。1955年、岩宮フォトス創立。1962年、『かたちI』『かたちII』にて日本写真協会賞受賞。1966年、大阪芸術大学教授に就任。『京 Kyoto in KYOTO』にて毎日芸術賞受賞。1969年、『宮廷の庭』(I、II、III)にて芸術選奨文部大臣賞受賞。尼崎市市民芸術賞受賞。1971年ユネスコ委嘱による〈仏像のイメージ〉出版のためアジアを取材。1972年「ImperialGardens of Japan」にて第4回国際出版文化賞受賞。1976年、全日本写真連盟より功労賞受賞。1988年、兵庫県文化賞受賞。1989年『アジアの仏像』にて日本写真協会年度賞受賞。同年6月26日、逝去。
作品タイトル
結界の美
プリント種別
ゼラチン・シルバー・プリント(モノクロ)

上田義彦

写真家プロフィール
1982年に独立。写真家、多摩美術大学教授。
東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞、朝日広告賞、日本写真協会 作家賞など国内外のさまざまな賞を受賞。
代表作として、ネイティブアメリカンの神聖な森を撮影した『QUINAULT』(京都書院、1993)、「山海塾」を主宰する前衛舞踏家・天児牛大のポートレート集『AMAGATSU』(光琳社、1995)、自身の家族に寄り添うようにカメラを向けた『at Home』(リトルモア、2006)。屋久島で撮り下ろした森の写真『Materia』(求龍堂、2012)。ガンジス川の人々を撮った『M.Ganges』(赤々舎、916Press、2014)。
2015年4月には数多くのポートレートや自然、スナップ、広告などを撮りつづけてきた自身の30有余年の活動を集大成した写真集『A Life with Camera』(羽鳥書店、2015)を発表。現在Gallery916にて『A Life with Camera』展を開催中(2015年12月27日まで)。
また作品は、Kemper Museum of Contemporary Art (Kansas City)、New Mexico Arts (Santa Fe)、Hermès International (Paris)、Stichting Art & Theatre (Amsterdam)、Bibliothèque nationale de France (Paris)などにそれぞれ収蔵されている。
作品タイトル
Materia2015
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)

大石芳野

写真家プロフィール
写真家。東京生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒業。
学生時代に行ったベトナムに強い衝撃を受け、卒業後ドキュメンタリー写真家として精力的に世界を単身で取材を行う。ドキュメンタリー写真に対して最高の愛情と敬意をもって記録し続けている。
1982年、写真集(無告の民)で日本写真家協会年度賞受賞。
1989年、「夜と霧は今」で日本写真家協会年度賞を受賞。
1993年度芸術選奨、日本ジャーナリスト会議奨励賞。
2000年より東京工芸大学教授。
2001年、「ベトナム凜と」で土門拳賞を受賞。
2007年、紫綬褒章受章。
主な著書に、『隠岐の国』(くもん出版 1984年)、『沖縄に活きる』(用美社 1986年)、『ベトナム凜と』(講談社 2000年)、『子ども 戦世のなかで』(藤原書店 2005年)などがある。
作品タイトル
黒川能の里ー庄内に抱かれてー
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)

鬼海弘雄

写真家プロフィール
1945年山形県生まれ。
法政大学文学部哲学科卒業後、遠洋マグロ漁船乗組員、暗室マンなどのさまざまな職業を経て写真家に。
1973年より浅草で撮り続けている肖像写真群は『王たちの肖像』『や・ちまた』『PERSONA』『Asakusa Portraits』などの写真集に集成されている。長年にわたりテーマを追い続ける厳格な表現行為で知られ、インドや東京各地を撮り重ねるシリーズを制作。
2004年第23回土門拳賞受賞。
2020年10月逝去。
作品タイトル
INDIA 1982-2011
プリント種別
インクジェット・プリント(モノクロ)

木村惠一

写真家プロフィール
1935年東京下谷竹町に生まれる。1958年日本大学芸術学部写真学科卒業。1960年フリーランスの写真家として独立。グラフジャーナリズムの分野で活動。1968年週刊現代「企業の最前線」にて講談社写真賞(現・出版文化賞)日本写真協会功労賞を受賞。これまでに日本の伝統文化や、東京の町や人物を中心に作品を多数発表。1977(昭和52)年より現在まで『日本カメラ』誌テストレポート欄に45年間連載を続ける。
2025年3月逝去。
作品タイトル
江戸東京・下町日和
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)

熊切圭介

写真家プロフィール
1934年 東京・下谷西町に生まれる。
1958年 日本大学芸術学部写真学科卒業。のちフリーランスの写真家として週刊誌を中心に月刊誌、グラフ誌など主にジャーナリズムの分野で写真活動をする。同時に単行本、美術全集などの撮影を行う。
1965年 第一回日中青年大交流に日本写真家協会(JPS)の代表として、齋藤康一・佐藤省三両氏と参加
1975年 日本写真家協会企画制作の「日本現代写真史展」編纂委員
1984年 国際交流基金制作の写真展「日本1971~1984 -人と社会-」編纂委員
1986年 東京パリ友好都市提携記念「東京パリ写真展」編纂委員
1989年 東京都の「アルバム東京」作成懇談会委員
1991年 東京港開港50周年記念事業実行委員会の依頼で写真集「東京港」の撮影を行う。
1995年 日本写真家協会、朝日新聞社主催「日本現代写真史展 -記録・創造する眼」実行委員長
2000年 日本写真家協会編纂「日本現代写真史1945~95」(平凡社刊)編纂統括
2007年 「横浜国際フォトジャーナリズムフェスティバル2007」実行委員会会長
2008年 JPS展委員長
2020年 11月逝去
作品タイトル
揺れ動いた60年代の光と影
プリント種別
インクジェット・プリント(モノクロ)

操上和美

写真家プロフィール
1936年 北海道富良野生まれ。1961年 東京綜合写真専門学校卒業。現在
ピラミッドフィルム名誉会長、およびキャメル代表。
毎日デザイン賞、ADC会員最高賞、講談社出版文化賞、NY ADC賞等受賞
作品タイトル
ロンサム・デイ・ブルース
プリント種別
インクジェット・プリント(モノクロ)

さーた行

齋藤康一

写真家プロフィール
1935年、東京に生まれる。
1959年、日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中より、林忠彦、秋山庄太郎、両氏の助手を務め、卒業後フリーとなる。1965年、第1回中日青年大交流に日本写真家協会より青年文化代表団の一員として参加。以後30回中国各地を訪問、取材。1975年、第7回講談社出版文化賞を受賞。1988年、日本写真協会年度賞受賞。2006年、個展「昭和の肖像ー人物交差点ー」(キヤノンギャラリー S)開催。2007年、『昭和の肖像」(玉川大学出版)を刊行。
週刊誌や月刊誌等に3000人以上の人物写真および、ルポルタージュを多数掲載。
(社)日本写真家協会会員、(社)日本写真協会会員、六の会同人。
作品タイトル
中国
昭和の肖像
プリント種別
ゼラチン・シルバー・プリント(モノクロ)

椎名誠

写真家プロフィール
1944年 東京世田谷生まれ。
以降 最初に写真を撮ったのは小学生6年のとき。線路工夫と父親を撮った。ただし父親は後ろ姿だけ。福島県奥会津にある「椎名誠写真館-常設展示場」の図録誌「こんな写真を撮ってきた」に所収。
小説家を本業とするので、写真と文章の組合わさった「写真物語」というような形式のものに固執し、1991年から始まった『アサヒカメラ』の3ページ連載は写真と文章が一体となったスタイルで2009年11月号には連載200回を越え同誌で最長の連載となった。写真展、写真を中心とした単行本など多数。
2010年の写真にからむ本の最新刊は『いいかげんな青い空』(朝日新聞出版)、『世界どこでもずんがずんが旅』(角川書店)、『五つの旅の物語』(講談社)、『波照間の怪しい夜』(雷鳥社)、『北の旅―今夜は何処へ』(PHP研究所)、『海を見にいく』(新潮文庫)
作品タイトル
五つの旅の物語ープラス1
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー・モノクロ)

柴田敏雄

写真家プロフィール
1949年東京生まれ。東京芸術大学大学院油画専攻修了後、ベルギーのゲント市王立アカデミー写真科に入り、写真を本格的に始める。日本各地のダムやコンクリート擁壁などの構造物のある風景を大型カメラで撮影、精緻なモノクロプリントで発表し、1992年、写真展「日本典型」で第17回木村伊兵衛賞受賞。同年、ニューヨーク近代美術館にて「New Photography 8」に選出され出品、1997年にシカゴ現代美術館で個展「Toshio Shibata」を開催するなど、アメリカをはじめ国際的に活躍。2000年代よりカラーの作品にも取り組み始め、その表現の領域を広げる。2008年に東京都写真美術館で「ランドスケープ−柴田敏雄」展を開催し、翌2009年に日本写真協会作家賞、第25回東川賞国内作家賞を受賞。近年の主な展覧会に「与えられた形象−辰野登恵子・柴田敏雄」(2012年・国立新美術館)、「Toshio Shibata: Constructed Landscape」(2013年・ピーボディ・エセックス美術館、アメリカ)などがある。国立東京近代美術館、国立国際美術館、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ポンピドゥー美術館など国内外多数の美術館に作品が収蔵されている。
作品タイトル
Bridge
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)

嶋田忠

写真家プロフィール
1949年、埼玉県大井村(現ふじみ野市)に生まれる。武蔵野の自然の中で野鳥とともに過ごす。日本大学農獣医学部卒業後、動物雑誌「アニマ」(平凡社)創刊に参加。以後、野鳥を中心に独自の写真世界を開拓する。1980年、北海道千歳市へ移住。1993年より7年間、テレビ朝日・ニュースステーション特集「嶋田忠の野生の瞬間」シリーズのため、海外で映像作品を制作。2000年より、NHKの自然番組をハイビジョンにて制作。最近は北海道を中心に、海外の極楽鳥など、熱帯雨林の生きものもデジタルカメラで撮影している。2014年12月、千歳市蘭越に常設ギャラリー、嶋田忠ネイチャーフォトギャラリーを開館。日本写真家協会、日本写真協会、日本鳥学会、日本野鳥の会、日本鳥類保護連盟会員。
作品タイトル
カムイの谷
瞬写
プリント種別
銀色素漂白方式印画(カラー)
インクジェット・プリント(カラー)

白簱史朗

写真家プロフィール
昭和8年(1933) 山梨県大月市に生まれる。
昭和26年(1951) 富士山の写真家・岡田紅陽氏に師事、その後、約5年間の内弟子生活を送る。
昭和37年(1962) 山岳写真家として独立宣言。山岳写真を主体に自然風物・内外風景写真を定期刊行物および各種出版物に発表。
令和元年(2019)11月30日逝去。
作品タイトル
南アルプス
北アルプス
富士山
プリント種別
ゼラチン・シルバー・プリント(モノクロ)

高井潔

写真家プロフィール
1938年 東京に生まれる。
1961年 日本大学芸術学部写真学科卒業。
卒業後、大成建設に入社。以来広報部に勤務、PR用の建築写真の撮影を担当。勤務のかたわら写真家として、ライフワークである日本の古建築を追って、作家活動を続けてきた。
1974年 日本写真協会賞新人賞受賞。
1998年 大成建設定年退社。以後フリー写真家として活動。
1999年 日本写真協会賞年度賞受賞。
作品タイトル
日本の建築
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー・モノクロ)

髙田誠三

写真家プロフィール
1928年 大阪生まれ
以降 大阪府立大学卒業後、カネボウハリス(株)研究室に勤務。
1956年 フリーとなる
1958年 国際サロン他多くのコンテストで入賞、全国ランキングで一位となり、応募は中止。
以降 アサヒカメラ年鑑などへの発表を主とする。
1974 年商業写真から風景写真に転向
以降 第8回写真芸術国際ビエンナーレで5大陸5作家に選ばれ、賞を受ける。
第17回国際ビエンナーレ写真展招待、個展"美しき日本"をベルギー、フランスで開催。
個展や写真雑誌などの執筆も多数。
2010年 10月逝去
作品タイトル
日本の風景遺産
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)

田中光常

写真家プロフィール
1924(大正13)年、静岡県に生まれる。
1944(昭和19)年、北海道大学水産学部卒業。
1953(昭和28)年、フリーカメラマンとして活動を開始。1964(昭和39)年、日本写真協会新人奨励賞。日本写真批評家協会特別賞。1971(昭和46)年、日本写真協会年度賞。1989(平成元)年、紫綬褒章。1995(平成7)年、日本写真協会功労賞。2000(平成12)年、勲四等旭日小綬章。2016年(平成28)逝去。
作品タイトル
動物達のほほえみ
プリント種別
銀色素漂白方式印画(カラー)
インクジェット・プリント(カラー)

東松照明

写真家プロフィール
1930年愛知県名古屋市生まれ。
1954年愛知大学卒業後、上京し岩波写真文庫のスタッフとなる。
1956年フリーランスとなる。
1958年第1回日本写真批評家協会新人賞受賞。
1959年奈良原一高、佐藤明、細江英公、川田喜久治、丹野章らとセルフエージェンシーVIVOを結成。
1966年写真集「〈11時02分〉NAGASAKI」を刊行。
1972年沖縄に移住。
1975年写真集「太陽の鉛筆」を刊行。
同書により第17回毎日芸術賞、第26回芸術選奨文部大臣賞を受賞。
1981年「いま!!東松照明の世界・展」全国巡回。
1998年長崎に移住。
1999年「日本列島クロニクル-東松照明の50年」(東京都写真美術館)
2000年「長崎マンダラ」(長崎県立美術博物館)
2002年「沖縄マンダラ」(浦添市美術館)
2003年「京マンダラ」(京都国立近代美術館)
2006年「愛知曼荼羅」(愛知県美術館)2007年
「Tokyo曼荼羅」(東京都写真美術館)
「南島・東松照明」展(ギャラリー新居)のカタログより
2012年逝去
作品タイトル
太陽の鉛筆
プリント種別
インクジェット・プリント(モノクロ)

なーは行

長倉洋海

写真家プロフィール
1952年、北海道釧路市生まれ。京都での大学生時代は探検部に所属し、手製筏による日本海漂流やアフガン遊牧民接触などの探検行をする。1980年、勤めていた通信社を辞め、フリーの写真家となる。以降、世界の紛争地を精力的に取材する。中でも、アフガニスタン抵抗運動の指導者マスードやエルサルバドルの難民キャンプの少女へスースを長いスパンで撮影し続ける。戦争の表層よりも、そこに生きる人間そのものを捉えようとするカメラアイは写真集「マスード 愛しの大地アフガン」「獅子よ瞑れ」や「サルバドル 救世主の国」「ヘスースとフランシスコ エルサルバドル内戦を生き抜いて」などに結実し、第12回土門拳賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞などを受賞した。
2004年、テレビ放映された「課外授業・ようこそ先輩『世界に広がれ、笑顔の力』」がカナダ・バンフのテレビ祭で青少年・ファミリー部門の最優秀賞「ロッキー賞」を受賞。2006年には、フランス・ペルピニャンの国際フォトジャーナリズム祭に招かれ、写真展「マスード敗れざる魂」を開催、大きな反響を呼んだ。
作品タイトル
シルクロード 人間の貌
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)

中村征夫

写真家プロフィール
1945(昭和20)年、秋田県生まれ。20歳の時に独学で潜水と写真をはじめ、後に水中撮影プロダクションを経てフリーランスの水中写真家となる。国内外の海や自然、人びと、それらを取りまく環境などを精力的に取材。ライフワークの「東京湾」をはじめ、空港建設に揺れる石垣島・白保、北海道南西沖地震意遭遇、九死に一生を得た奥尻島でのルポルタージュなど、社会性のあるテーマにも取り組み、「海の報道写真家」としても活躍。写真のみならず劇映画、ハイビジョン映像も手がける。おもな受賞に、1988年、『全・東京湾』『海中顔面博覧会』により第13回木村伊兵衛賞、1966年、『カムイの海』により第12回東川賞特別賞、1977年、『海のなかへ』により第28回講談社出版文化賞など。
作品タイトル
海中顔面博覧会
プリント種別
銀色素漂白方式印画(カラー)

野町和嘉

写真家プロフィール
1946年 高知県生まれ。
1971年 フリーの写真家として活動開始。
1972年 サハラ砂漠に旅したことをきっかけに、ナイル、モロッコ、エチオピア、グレート・リフトバレーといったアフリカの乾燥地帯の取材を続ける。その後、舞台を中東、アジアに移し、チベット、サウジアラビアなどの長期取材を経て、現在アンデスと取り組んでいる。
1979年 最初の写真集「サハラ」により日本写真協会新人賞受賞。
1982年 米国報道写真家協会年度賞雑誌部門銀賞受賞。
1984年 土門拳賞受賞。
1990年 「長征夢現」「ナイル」により芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会年度賞受賞。
その後も多くの賞を受賞し、地域に根ざした自然と人間の生きざまを地球規模で精力的に描き続けている。
作品タイトル
地球巡礼
プリント種別
銀色素漂白方式印画(カラー)

ハービー・山口

写真家プロフィール
1950年、東京生まれ。中学2年生の時写真部に入る。高校、大学と写真部で過ごし、片時もカメラを放さなかった。1973年、ロンドンに行き10年を過ごす。ロンドンでは、劇団に入り役者として100回の舞台を踏む。折からのパンクムーブメントを体験し、街の人々にカメラを向ける一方、無名時代のボーイ・ジョージと同居するなどしながら、ミュージシャンの写真を撮る様になる。1980年代中頃に帰国し、日本のミュージシャンの写真を撮るかたわら、若者から老人たちの素顔に迫ったポートレイトが高く評価されるようになった。写真以外にも、エッセー執筆、ラジオのパーソナリティーなどもこなし、幅広い人気を集めている。個展、写真集多数。
作品タイトル
1970年、二十歳の憧憬
プリント種別
インクジェット・プリント(モノクロ)

芳賀日出男

写真家プロフィール
1921年 旧満州大連生まれ。1944年 慶應義塾大学文学部卒業。1950年 日本写真家協会に創立者の一人として入会。1952年 恩師のアドバイスを受け、民俗行事や民俗芸能の撮影を志す。1953年 フリーランスとなる。1955年 奄美大島で民俗写真を撮影。これをきっかけとして、以後、民俗資料写真の撮影に専念。日本国内にとどまらず、タイ、インドネシア、ヨーロッパをはじめ100カ国以上の国を訪れ民俗行事や儀礼を撮影し、民俗写真の第一人者として高く評価されている。1985年 芳賀ライブラリー設立。1989年 紫綬褒章受章。1995年 勲四等旭日小綬章受章。1997年日本写真協会功労賞受賞。2006年 個展「秋の祭り」(アイデムフォトギャラリー)開催。2022年11月逝去。
作品タイトル
日本の民俗
プリント種別
ゼラチン・シルバー・プリント(モノクロ)

林忠彦

写真家プロフィール
1918年、山口県に生まれる。1947年、写真グループ「銀龍社」を赤穂英一、秋山庄太郎、植田正治、緑川洋一らと結成。『小説新潮』の巻頭に文士シリーズの連載始まり、坂口安吾、太宰治らの写真で評価される。1971年、日本写真協会年度賞を受賞。1972年、二科展出品《織田広喜》で総理大臣賞受賞。1979年、『日本の画家108人』で毎日芸術賞、および日本写真協会年度賞を受賞。1983年、紫綬褒章受章。1986年、〈東海道〉を四男義勝の協力で撮影再開。1988年、勲四等旭日小綬章受章。日本写真協会功労賞受賞。徳山文化協会から特別文化功労者として表彰される。1989年、徳山市市民文化栄誉章受章。1990年、逝去。
1992年、徳山市と同市文化振興財団がアマチュア写真振興で「林忠彦賞」を創設。
作品タイトル
カストリ時代
東海道
プリント種別
ゼラチン・シルバー・プリント(モノクロ)
銀色素漂白方式印画(カラー)

広川泰士

写真家プロフィール
1950年神奈川県生まれ。広告写真、TVコマーシャルなどで活躍する一方、ザルツブルグ、パリ、ミラノ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ヒューストン、シドニー、東京他、世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。講談社出版文化賞、ニューヨークADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、日本写真協会賞、日本映画テレビ技術協会撮影技術賞、A.C.C.ゴールド賞、A.C.C.ベスト撮影賞、他受賞。プリンストン大学美術館、ロサンゼルスカウンティ美術館、サンフランシスコ近代美術館、フランス国立図書館、ミュンヘンレンバッハハウス美術館、神戸ファッション美術館、東京都写真美術館、他に作品がコレクションされている。現在東京工芸大学芸術学部写真学科教授。
作品タイトル
BABEL
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)

広田尚敬

写真家プロフィール
1935年東京生まれ。子供のころから鉄道に魅せられ撮影をはじめる。学生時代に日本の鉄道誌や当時発行部数および内容で世界一だったアメリカの「TRAINS」誌に作品を発表。1960年よりフリーランスの写真家として活躍し現代の鉄道写真の世界を確立した。著書150冊以上。『魅惑の鉄道』(ジャパンタイムズ、1969年)をはじめ、『永遠の蒸気機関車』(日本交通公社、1976年)、『撮った! 国鉄全線二万三〇〇〇キロ』(講談社、1984年)、『電車の写真家』(岩波書店、2004年)などがある。
作品タイトル
二本のレールが語ること
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)

まーや行

山口勝廣

写真家プロフィール
1940年 愛知県名古屋市生まれ。
1967年 (株)グラフ社写真部チーフカメラマンを務める。その後フリーランスとなる。
現在 公益社団法人 日本写真家協会常務理事
一般社団法人 日本写真著作権協会理事
公益社団法人 日本写真協会会員
日本写真芸術学会会員
日本旅行写真家協会会長
木曽ふるさと大使(2005年町村合併による制度廃止まで)
1967年、ライフワークとして、中山道という一本の街道に育まれた歴史や伝統「木曽路」の民俗、風物の取材を開始し、木曽谷の人々の暮らしを40年に亘り撮影記録。
御嶽信仰、地歌舞伎、獅子狂言、太太神楽をはじめとする、江戸期から明治新政府に移る変遷の歴史と文化、今に伝わる伝承の姿を撮り続ける。
作品タイトル
御嶽信仰と里のまつり
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー・モノクロ)

横木安良夫

写真家プロフィール
1949年、千葉県生まれ。
日本大学芸術学部写真学科卒業。篠山紀信氏のアシスタントを経て1975年独立。広告、雑誌、ファッション、Nude、ドキュメンタリーと多方面で仕事。1998年より文筆も始める。写真展、写真集多数。現在、テレビ朝日「世界の街道をゆく」のスチールとムービーを担当して世界中を飛び回っている。
作品タイトル
Glance of Lens
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)

与田弘志

写真家プロフィール
1942年 東京に生まれる。
1961年 九段高校卒業後、英国に移住。
Guildford School of Art、London College of Printing and Graphic Arts、David Montgomery Studioで写真を学ぶ。
1966年 LondonにHiroshi Studioを設立。
Vogue、Harpers&Queen、NOVA、ananELLEJAPON、カメラ毎日などに作品を発表。
1972年 東京に移り、西武デパート、Hanae Mori、資生堂、ワコール、 サントリー、伊勢丹、無印良品、流行通信、キヤノンなどで作品を発表。
作品タイトル
Something In The Air
プリント種別
インクジェット・プリント(カラー)