色温度(いろおんど)
色温度を変えて、写真の雰囲気を変えてみよう
色温度とは光が持つさまざまな色を示すもので、K(ケルビン)という単位で表されます。分かりやすく説明すると、たとえば鉄に熱を加えていくと黒→赤→黄→青と色が変化していきますが、この色の変化を色温度といい、色温度が高いほど写真は青く写り、低いほど赤く写ります。画像編集ソフトでは画像の色かぶりを補正するために、色温度の設定を高くすると赤くなり、低くすると青くなります。
作例写真は朝に雪のなかの林を写したもの。色温度の設定はそれぞれ写真1が5200K、写真2が7200K、写真3が10000Kで、色温度の違いによる色の変化が分かります。
自然写真の場合、色温度をホワイトバランスの「太陽光」(5200K)に常時設定して撮影すると、朝日や夕日は色温度が低いので赤く写ってよりドラマティックに。日が当たる前の日陰や日の出直前に森や滝を写せば、色温度が高い状態なので写真が青く写り神秘的な感じや静寂を表現できます。また、雪や霜を写せば青く写るので、冬の厳しさや寒さを表現できます。撮影時、色温度のことは忘れがちですが、写真の雰囲気を出すには有効ですから、今後は活かしてみましょう。



写真やカメラの専門的な用語を簡単にわかりやすく解説
写真やカメラの用語にはちょっと難しい言葉も数多くあります。 この写真用語集では、よく耳にする写真の撮影方法やカメラに関する専門用語をあつめて、 初心者の方でもわかりやすく作例やイラスト入りで解説しました。
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