第98回展 内藤 さゆり「Once in a Blue Moon」キヤノンギャラリー S 2014特別展 She's
「キヤノンギャラリー S 2014特別展"She’s"~3人の写真家。彼女たちの写真展~」の最後を締める、内藤さゆり氏の写真展。
本展では、"ごくまれなこと"を意味する慣用句「Once in a Blue Moon」というタイトルのもと、ロンドンで撮影された作品約30点を展示。3月の静かな光で彩られたロンドンの街並みや、ほの暗い闇の中から見えるわずかな光。それらの作品には、この地で生きる人々の気配が、かすかに写し込まれている。
会期 | 会場 |
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2014年9月19日~2014年10月28日 | キヤノンギャラリー S |
作品・展示風景
作家メッセージ
ジェントルだけれど決して甘くはない街 ロンドン。
そこに生きている人々の誇りが街に形を与えています。
まだ冬の香りを残した3月のロンドンは、とても静かな光に彩られていました。
ほの暗い闇の中から見えた光。
静かに溶けるその光が知らせてくれたこと。
光と闇の中に淡く染まる人の気配が教えてくれた街の佇まい。
私はこの日常の光を集めたその先に「まれなこと」が見えてくると思いました。
かすかな人の気配を残す街のポートレート。
私は、この街のポートレートを撮るように、その佇まいを優しく閉じ込めてあげることができればと感じました。
この街が持つすべての光を集めたその先に秘められたもの。
その先にあるはずの「ごくまれな」物語を私は紡ぎたかったのです。
Once in a Blue Moon に包まれたロンドンの物語。
光と闇がおりなす瞬間の先にあるロンドンがこの写真達の中で息づいています。
作家プロフィール
内藤 さゆり(ないとう さゆり)
- 1978年
- 広島県生まれ。
- 2001年
- フリーランスの写真家として活動開始。
- 2005年
- コニカミノルタ主催フォトプレミオ入選。
- 2009年
-
日本の新進作家の一人に選ばれ、東京都写真美術館にて「4月25日橋」を発表。
「出発-6人のアーティストによる旅」と題されたこの展覧会は、2011年までにフランス・パリをはじめ、ポルトガル、メキシコの3カ国5都市で巡回。 - 2012年
- 写真集「TRINITY」を発表。同作品は、台北でも展示された。
著作権について
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